TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨 
 
峠山    とうげやま 322.0m 姫路市・福崎町
 
1/2.5万地図 : 前之庄
 
【2003年4月】 No.1 2003-27(TAJI&HM)
 
    西にある天神山の麓近くより  2003 / 4

 福崎町の板坂集落と夢前町の三枝草集落とは、板坂峠を介して峠道でつながっている。その板坂峠から北に尾根を辿れば、尾根は高度をどんどん上げて薬師峰(七種薬師)へと続いており、逆に南に辿ればこちらの尾根はさほど高度は上げず、峠山を最初のピークとして大倉山へと延びている。この南北の尾根はまた福崎町の西を限る町境尾根ともなっている。板坂峠に近いこの峠山に訪れたのは、2003年4月初めの快晴の日、春らしくうっすらとモヤがかった日だった。
 三枝草集落を抜けると養鶏場(村上ポートリー)が現れた。その手前に空き地を見たので、そこに車を止めてスタートした。養鶏場の前はけっこう匂いがきつかった。養鶏場の先で道は二手に分かれた。そこは板坂峠に向かうべく左手の道を進んだ。その入口には「七種薬師登山口」の標識があり、その傍らには文政年代の石仏が安置されていた。山道ながら軽自動車程度なら通れそうな道だった。周囲は植林地になっており薄暗かった。峠道はつづら折れでに続いているので、いたって歩き易かった。所々でショートカットして歩いた。歩き始めてから15分ほどで峠に着いた。そこにも石仏を見た。こちらは天保年代のものだった。その位置から北へ向かえば薬師峰だった。峠山へ向かうべく南への小径に入った。始めこそ少し傾斜がきつかったが、後は緩やかな尾根となった。道ははっきりしており、下草は無く歩き易かった。のんびりと散歩する感じで登って行けた。ただ周囲は雑木林が取り巻いており、松の木が多く見られた。そのため展望は得られなかった。ほとんど疲れもなく峠から20分ほどで山頂に着いた。四等三角点(点名・峠山)を見るも、そこもすっかり雑木に囲まれていた。山頂としては薄暗いながらも落ち着きがあって悪くはなかった。山頂に着いて分かったことは、東へと延びる尾根上にはっきりとした尾根道が付いていたことだった。当初の予定では山頂からは西尾根を下って三枝草集落に出ることにしていたのだが、その尾根道を見て考えが変わった。少し東へと尾根道を歩くことにした。尾根は緩く全くのハイキングコースだった。散歩気分で歩き出した。歩くほどに周囲の木々は多少は疎らになり、南には大倉山を見ることがあった。次の小ピークに着くと尾根の方向は南西方向へと変わった。そのまま辿れば大倉山だった。大倉山まで歩く考えは無く、そのピークからは南へと急尾根を下ることにした。その支尾根にも小径が付いていた。下って行くと、程なく送電塔が現れた。そこはこの日初めてと言える展望があった。手前の木々に少し邪魔されるも、北向かいの尾根とその先には頂上部のみだったが薬師峰が見えていた。北東には少し霞んでいたが笠形山も望めた。展望に関してはこれで少しは満足した。その送電塔の辺りはすっかり春の陽気だった。小径は巡視路だったので、送電塔の先に小径は無かった。そこで適当に木々の間を下って行くことにした。下るうちに麓の溜め池が見えてきた。その溜め池のそばに無理なく下り着くことになった。その溜め池は板坂峠に一番近い池で、釣り人を一人見た。後は峠道を辿ると、さほど時間はかからず板坂峠に着いた。そして三枝草の駐車地点へと戻って行った。
(2003/4記)(2024/8写真改訂)
<登山日> 2023年4月6日 9:35スタート/9:50板坂峠/10:07〜17山頂/10:30〜36送電塔/10:47板坂奥池/10:58板坂峠/11:13エンド。
(天気) 快晴。まさに春の好日だった。風は無く、空気は爽やかで申し分なし。視界は昼が近づくと少しモヤが強くなったが、春としては悪くなかった。
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山頂はすっかり雑木に囲まれていたが、尾根道を東に辿ると南に展望が現れた そこに大倉山を見た 尾根道は十分な広さがあって歩き易かった 東隣のピークまで歩いた 東隣のピークからは北へと支尾根に入った その支尾根で送電塔に出会った
送電塔の位置からは北に展望を得た 笠形山を大きく見る