TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編
 
野瀬奥山    のせおくやま 328m たつの市・相生市
 
1/2.5万地図 : 網干
 
【2017年1月】 No.4 2017-11(TAJI&HM)
 
    揖保川町馬場より  2017 / 1

 野瀬奥山への登山道として東麓側の馬場墓地から始まるコースがあるが、まだ歩いていなかったため一度は歩いてみようと向かったのは、2017年1月の第二土曜日のことだった。この日の兵庫北部は大雪の予想で、南部でも午後遅くには雪の予想となっていた。その南部の朝はすっきりと晴れていた。それも野瀬奥山へと向かっていると、北の空はすっかり暗くなっており、それがいずれ頭上まで来そうだった。馬場墓地に着くとけっこう駐車スペースがあり、適当に車を止めることが出来た。その墓地地より車道が続く感じで山道が西へと始まっていた。それを歩き出したところ、小さな沢に沿って緩やかな道としてずっと続いていた。道こそ緩やかだったが、足下は石ころが多かったり抉れていたり、また笹ヤブになっている所があったりと、決して易しく歩けるとは言えなかった。どうもあまり歩かれているようには思えなかった。ただ登山道としてほぼ真っ直ぐ西へと向かっていたため、コースを外れることは無かった。歩くうちに陽射しが消えて、上空はほぼ曇り空に変わってきた。どうやら雪雲が流れてきたようだった。ごく緩やかな上り坂となり、あまり標高を上げないまま馬場坂峠に着いた。地図を見ると、その地点で標高210mだった。そこは十字路になっており、北へ向かえば天下台山だった。野瀬奥山を目指して南の尾根に入った。ようやくはっきりとした上り坂となり、登山の感じになってきた。それは良かったが、尾根登りとなって強風を受けるようになった。またこの尾根も歩かれることが少ないようで、途中はすっかりシダヤブになっていた。ヤブコギと強風を我慢しながら登っていると、山頂に近づく頃よりまた陽射しが現れるようになった。どうやら雪雲の流れて来るのも中休みとなったようだった。山頂に着いたのは歩き始めてから70分後だった。6年ぶりの山頂は相変わらず雑木に囲まれており、展望は無かった。そこで南の方向へと少し下ることにした。すると南面側では北風を受けることは無くなり、しかも陽射しを浴びるとあって十分な暖かさだった。また瀬戸の海の光っている様が眺められた。一休みを終えると、今少し展望を得たくなった。その先の290mピークに展望地のあることは分かっていたが、そこまで行きたくなかった。そこで周囲を見回したところ、登り易そうな木が見えたので登ってみることにした。すると一気に展望が広がって東から南まで一望となった。これで何となく野瀬奥山に満足したので、引き返すことにした。山頂を通って北面側に出ると、また北風を受けるようになった。野瀬奥山のついでに天下台山を登る考えもあったのだが、風の冷たさに天下台山に向かう気持ちは消えてしまった。再びシダヤブの尾根歩きだったが、この下山では所々で現れる北に向かっての展望を楽しみながら下った。馬場坂峠に出ると、後は東へと緩やかな道を戻った。荒れ道ながら下り坂とあって、往路のときよりは幾分は楽だった。
(2017/1記)(2020/4改訂)
<登山日> 2017年1月14日 10:18馬場墓地スタート/11:01馬場坂峠/11:28〜12:00山頂/12:23馬場坂峠/13:04エンド。
(天気) スタート時は上空に青空が見られたが、すぐに雪雲が流れてきて概ね曇り空となった。尾根に出ると、強い風を受けるようになった。山頂に着く頃より、再び青空が現れる。山頂の気温は4℃と冷えていたが、南面側は風を受けずに陽射しを甘受出来たとあって、10℃を越す暖かさだった。視界は澄んでいた。
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野瀬奥山の上空は青空が見られたが 北の空を見ると、雪雲が広がっていた 馬場墓地に着いて南の尾根を眺めた
墓地までの車道が、そのまま山道に繋がっていた 始めは歩き易い道だった 次第にヤブっぽい道になってきた
石が多かったり道が抉れていたりと歩き難くな
った
易しく歩ける所もあった 左手の沢に、何度か堰堤を見た
二度ほど小橋を見たが、朽ちており歩けなかった ずっと緩やかな道だった 一度、沢の間近を歩くことがあった
送電塔への巡視路が分かれたが、ダイセル化学
の敷地内とあって立入禁止だった
峠が近づくと、少し道の傾斜が増してきた 鉄
条網に沿って歩くこともあった
馬場坂峠に着いた ここまで40分少々だった
十字路になっており北に向かえば天下台山だった
野瀬奥山に向かうため、南の尾根に入った 標識では南の方向は「御津山脈」となっていた 尾根道は鉄条網に沿っていた
このまま易しい感じで登って行きたかったのだ
尾根はシダに包まれてしまった シダヤブを抜けたとき、後ろを振り返ると青空
だった
またシダヤブが現れてパートナーが突破している 中腹まできたとき、前方に山頂を望む 易しく歩けることもあった

 シダヤブが繰り返
 し現れた

 山頂が近づいて
 展望地が現れた

 北向かいの天下
 台山が眺められ
 た
 
右上の写真に写る黒鉄山を大きく見る 上の写真に写る荒山を大きく見る 山頂が間近になった

 野瀬奥山の山頂に
 着いた 相変わら
 ず雑木に囲まれて
 いた

 山頂を別の角度から
 眺めた

 山頂を離れて南へ
 と尾根を下った

 展望が現れた所で
 昼休憩とした
右上の写真に写る男鹿島を大きく見る 上の写真に写る西島を大きく見る
陽射しを浴びながら休憩とした 展望を更に求めたく手頃な木に登ってみたところ、東から南にかけてが広く眺められた
右上の写真に写る北山辺りを大きく見る 更に京見山を中心に大きく見る
この日の視界は澄んでいるようで、北摂の山まで確認出来た 北東方向に書写山を見る
東を見ると、姫路市街が広がっていた 休憩を終えると往路を戻った 山頂を越して北へと下る
展望地に戻ってきた 往路で立ったときよりも天下台山が明るく眺められた 左の写真の左手を見る
天下台山の山頂を大きく見る 上の写真に写る八塔寺山を大きく見る シダをかき分けて下山を続けた
北の山並みを望めるときがあった 七種山の方向を大きく見る 薬師峰が白くなっていた
明神山の山頂がちらりと見えていた 前方の小ピークを越した先が馬場坂峠だった 最後のシダヤブに入った
馬場坂峠に戻ってきた ここより東へと歩く 石垣のそばを通った 多少道が荒れていても下りとあって気にならなかった
笹の茂る所を通る 登山口が近づいて易しい道となった 登山口となる馬場墓地に戻ってきた