新龍アルプスの中にあって祇園嶽はその山頂展望の良さで気に入っているのだが、近いにもかかわらず2017年に登って以来足が遠のいていた。そのことに気付いて急に登ってみたい気持ちが起きたのは2021年の2月も下旬に入ったときだった。早速向かったのは24日の水曜日のことで、朝から快晴の日だった。但し朝のうちに少しばかり用事があり、家を離れたときは10時を過ぎていた。そのため馬立の登山口に着いたときは既に11時を回っていた。そこからのハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。このコースは始めに姥塚古墳群の中を通り、その先からは登山道の傾斜が増してしっかり登ることになった。けっこう汗をかきながらとなり。冬場向きのコースと思えた。登るうちに展望が現れて、揖保川流域が広く眺められた。尾根に着くとそこから祇園嶽までは1kmだった。その位置で標高は370mあったので、そこよりも低い祇園嶽へは概ね下り坂だった。尾根道ははっきりしており、標識もあって地図を見る必要もなく歩けた。途中に320mほどのピークがあるのだが、そこは巻き道になっていたので、祇園嶽直前までほぼ上り坂は無かった。山頂直前の鞍部は十字路になっており、東に下る道は水布祢コースで市野保集落に繋がっていた。西に下る道は沢筋に下り着くが、その先は林道歩きでこちらも市野保集落に繋がっていた。その鞍部から山頂までは僅か50メートルの距離だった。ほんの一登りで山頂に着くと、そこに三等三角点(点名・祇園山)を見た。馬立コースの分岐点から山頂までの間に展望は無かったのだが、山頂に着いて一気に展望が広がった。三角点の位置より数メートル東に歩くとそこは岩場になっており、その先に視界を遮るものは無かった。東の方向だけでなく北も南も一望で、新龍アルプス一番の展望地ではと思えた。その風景を眺めながら昼休憩とした。30分ほどの休憩を終えると、下山は鞍部に戻り水布祢コースに入った。こちらは道が細くて歩き難かったりシダの茂る所が現れたりと少々マイナー感は否めなかったが、道ははっきりしていたのでコースを外すことは無かった。最後は林道へと下り着くと、そこが登山口だった。以前の記憶を辿って南には向かわず林道を北へと歩いた。そして途中で林道を離れて市野保集落に近づいたが、集落に入る前に「てんかさん」に寄り道をした。集落を抜けると農道を適当に歩いて馬立登山口へと戻って行った。
(2021/3記) |