祇園嶽を周回コースで歩こうと向かったのは、2024年は新年二日目のことだった。スタート地点は亀山の馬立コース登山口とした。その登山口となる馬立の墓地に車を止めると、始めに馬立古墳群を抜けて行った。古墳群の先も暫く緩やかな道が小さな沢沿いを続いた。ややきつい上り坂となってシダの茂る中を登るようになったが、ヤブと言えそうな所は無かった。急坂が続いたが、冬場とあってひんやりとした空気はむしろ快く、軽い汗をかきながらの登りは悪くなかった。急坂にはロープが張られている箇所もあった。その登山道の傾斜が緩んで来ると、背後に展望が現れるようになり、主尾根近くにあった展望岩からは東の方向が広く眺められた。最後は丸太の階段道を登って主尾根に出ると、新龍アルプスの縦走コースに合流した。そこから北に向かえば祇園嶽で、南に向かえば亀山だった。この日は亀の池を眺めたい気持ちがあり、南へと向かった。亀の池コースはすぐに分岐し、亀岩の前を通って数分も歩けば亀の池に出た。この日はほぼ無風とあって、穏やかな湖面が眺められた。暫し青い湖面を眺めた後、主尾根へと引き返した。そして北へと祇園嶽を目指した。基本的に下り坂で、途中にある320mピークは巻き道で通り過ぎた。少し道の細くなっている所もあったが、概ね易しい尾根歩きだった。祇園嶽が間近になると、その手前の鞍部は十字路になっており、東は水布祢口コースで西は市野保の上堰堤に通じるコースだった。直進して祇園嶽に向かうと、やや滑り易い斜面を登るようになり、そこを越して山頂に到着した。四等三角点(点名・祇園山)の辺りは展望は無かったが、その先に岩場があり、そこからは東に向かって遮るものの無い展望を楽しめることになった。北も見えており、白くなった後山や三室山が眺められた。南は瀬戸の海が見えていた。その展望を楽しみながら昼休憩とした。下山は十字路に引き返し、そこからは上堰堤コースに入った。道なりに下ると新池に向かえる道に合流した。その先は沢沿いを歩くようになり、その小径には以前は見なかった越部古道の名が付いていた。少し険しいと思える所もあったが、危ない感じは無かった。平坦地に出ると、越部古道の駐車場が作られていた。そこより今少し歩いて市野保集落に入った。集落を抜けるとひたすら農道を歩いて馬立登山口へと戻ったのだが、その途中には「お玉の清水」があったので、そこには立ち寄った
(2024/2記) |