TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北播磨
 
角尾山    つのおさん 343.7m 西脇市
 
1/2.5万地図 : 西脇
 
【2012年8月】 No.2 2012-72(TAJI&HM)
 
    野間川に架かる大門橋より  2012 / 8

 角尾山に初めて登ったのは2001年の12月のことで、その山頂の佇まいと解放感が気に入ったものである。その角尾山の再訪は11年後となってしまったが、2012年のお盆休暇の初日、8月11日の土曜日のことだった。お盆休暇では遠くに出かけることを考えていたのだが、その連休を狙ったように天気の悪化が予想されたため、連休中は仕方なく近くの山で過ごすことにした。暑い季節は大いに汗をかいて、その後で温泉に入って汗を流すのも悪くないので、その考えで山を探して決めたのが角尾山だった。角尾山を南西麓の光明寺集落側から登り、下山後に滝野温泉「ぽかぽ」に入ろうとの考えだった。
 この日はどんよりとした曇り空だった。光明寺集落に入ったものの、適当な駐車場所が見つからないため、少し離れていたが、集落の北にあった溜め池のそばに駐車とした。集落に戻ると「高倉・奥の谷コース」の標識があり、それに従うと自然と登山道を歩くようになった。但し入口には害獣避けの柵があり、その扉を開けて中に入った。後は東へと続く道を登って尾根に出ると、そこからも角尾山の方向にはっきりとした尾根道が続いていたので、歩くことに関しては問題無かった。その登山の様子は下の写真帳でご覧いただくとして、この日誤算だったのは天気だった。何とか曇り空のままで続いてもらいたかったのだが、尾根歩きに移ってから小雨が降り出した。そこで雨具を着ての登山となった。ただでさえ蒸し暑いのに雨具を着たものだから、大汗をかいての登山となってしまった。尾根は起伏を繰り返すものだから、山頂が近づく頃にはけっこうバテがきていた。そして山頂に着くと、周囲はガスが漂っており、すっかり雨の風景だった。蒸し暑さとバテで立っているだけなのもやっとだったので、堪らず草の上に寝ころんだ。雨が降っているのも気にせず横になっていると、疲れからそのまま寝込んでしまった。1時間ほど寝ていたであろうか、その間に雨は小止みとなっていた。少しは疲れは取れたようで、漸く周囲を眺める余裕が出てきた。着いたときよりも少しは視界は良くなっており、ガスに閉ざされていた南や西の方向も見えるようになっていた。寝ていたこともあって山頂では1時間20分ほど過ごしていた。そして下山は、登って来たコースをすんなりと引き返した。起伏の多い尾根と言っても基本的に下る方向なので、特に疲れることもなく麓に戻ってきた。駐車地点から滝野温泉までは、車だと数分の距離。温泉に入ってすっかり汗まみれの体をきれいさっぱりと出来たのは本当に気持ちの良いもので、夏の登山も悪くないと思ってしまった。
(2012/8記)(2021/2改訂) 
<登山日> 2012年8月11日 10:46溜め池そばをスタート/10:53ゲート/11:07尾根コースに合流/11:37展望の露岩地を登りきる/12:06山頂手前のピークを巻く/12:25〜13:42山頂/14:44〜48尾根を離れる位置/14:57ゲート/15:05エンド
(天気) どんよりと曇り空。登るうちに小雨が降ってきた。山頂に着いたときも小雨だったが、休むうちに止んで、後は曇り空となる。気温は26℃と低めながら、湿度が非常に高かった。山頂はほぼ無風ながら、ときおりほのかな涼しさのある風が吹いてきた。雨も降る空とあって、視界はうっすらとしており、ガスの広がることもあった。下山中は、天気は薄日が射すまでに良くなってきたが、気温は28℃まで上がって、相変わらずの蒸し暑さだった。
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溜め池のそばに車を止めて、南へと歩き始めた 光明寺集落に入って登山道への標識を見た 登山道の入口には害獣避けのゲートがあった
登山道そばで檻がカボチャのツルに包まれていた 小橋を渡って本格的に登山道を歩くようになった 始めはごく細々とした小径だった
薄暗い林の中を登る ヤブ蚊が飛んできた つづら道となって尾根に近づいた 尾根に着くと、そこより北へと向かった
辺りにうっすらとガスが漂っていた シダの茂る所を通るも、道ははっきりしていた 尾根道は易しい道で続いたが、小雨が降ってきた
ずっと先に見えるのは山頂手前のピークだった 西の方向に展望が現れたが、うっすらとしていた 露岩地が現れた

 露岩地を先に登って
 後から来るパートナ
 ーを待った 西に展
 望が広がっていた

      展望の良い尾根歩き
      が続いた
前方に送電塔を持つのは山頂手前のピークだった 鞍部へと下って行く 小雨の中をしずしずと歩いた
山頂手前のピークは巻き道を歩くことになった 手前のピークを過ぎると山頂まで200mだった 山頂へと急坂が始まった ロープが張られていた

 山頂が目前になった

    山頂に着いた 蒸し
    暑さの中を雨具を着
    ての登山とあってバ
    テてしまっており、
    漸く着いた思いだっ
    た
 

 山頂からは北に向か
 って展望が開けてい
 たが、いかにも雨の
 中の風景だった

 上の写真の矢筈山
 を大きく見る

 バテと疲れから雨
 の中で一時間ばか
 り眠ってしまった 

 目覚めると雨は止
 んでおり、パート
 ナーは昼食をとっ
 ていた
山頂の三等三角点(点名・熊ノ尾)を見る 雨が止んで、周囲のガスは少し減っていた
西の方向はガスに閉ざされていたのだが、そちらも山並みが現れていた 鎌倉山の方向を見る
上の写真の愛宕山辺りを少し大きく見る 南の方向のガスも消えていた 下山は歩いてきたコースは引き返す
ロープを伝って山頂手前の急坂を下る 山頂手前の320mピークを樹間に見る 急坂を下りきると、易しい道に変わった
320mピークに近づいたとき、東に展望が開けた 金城山の方向を少し大きく見る
尾根の先を眺めた 五峰山まで小さなピークが並んでいる 露岩地の上部に着く 視界は次第に良くなっていた
露岩地からは南西麓に滝野温泉が望まれた 先に露岩地を下って、後から来るパートナーを見る 麓に着くと、光明寺集落を抜けて駐車地点に向かう