西脇十山のWEBページに入って角尾山を見ると、岡崎町からのコースが示されていた。それに興味を持って向かったのは2021年1月の第二土曜日だった。この日の播州は快晴で、澄んだ青空に雲はほとんど見られなかった。県道34号線を走って角尾山に近づくと、その端正な姿を正面に見るようになった。駐車地点はWEBページでは芳田の里ふれあい館の駐車場が示されていたので、岡崎町に入って高台に建つ芳田の里ふれあい館の前に出たところ、そばの芳田ふれあい広場の駐車場の方が広かったので、そちらに駐車とした。高台から下りる形で集落に入り、その岡崎町の集落を抜けて山裾に近づくと、道は三方に分かれた。そこに標識は無かったが、真ん中の林道を進むと程なくゲートが現れて、そのゲートに「角尾山登山道入口」の標識が付いていた。林道は幅広い道として緩やかな上り坂で続いていた。この日の冷え込みは厳しく、林道の途中で温度計を見ると0℃を指していた。所々で霜が降りていた。林道歩きを13分ほど続けて終点にに着くと、その先は自然と山道を歩くようになった。その山道には「角尾山登山道」の名が付いており、安心して歩いて行った。コースには所々に距離を示す標識が立っており、始めに見た標識では山頂まで1kmだった。その山道は巡視路でもあるのかプラ階段の部分もあった。その通りで登山道に入って10分ほど経ったとき、送電塔(播磨線147番)の前に出た。そこより今少し進んで山頂まで500mとなったとき道は二手に分かれた。左が角尾山コースで、右は引尾山、五峰山に向かえるコースだった。このとき引尾山に立ち寄ってもよいかとの考えが浮かんで、右手のコースに入った。緩やかな上り坂で320mピークのそばを通ると下り坂となった。前方には引尾山が見えていた。そして引尾山コースと五峰山コースとの分岐点まで来たとき、どんどん角尾山の山頂に立つ時間が遅くなることが気になった。快晴のうちに角尾山山頂に立ちたく、やはり角尾山を先に登ることにした。そこで引き返すことになったのだが、320mピークのそばを通っているときその320mピークから角尾山を見たいと思い、登山道を離れて320mピークに立ち寄ってみた。そこは意外と展望があり、期待通りに角尾山を遮るものもなく眺めることが出来た。この日の視界は澄みきっており、角尾山だけでなく背後に千ヶ峰もくっきりと眺められた。あと500m地点に戻って来ると、改めて角尾山に向かった。後は一本道だった。緩やかに下り緩やかに登り返していると、山頂が近づいて急坂となった。ロープの張られている所もあった。そこを登りきって山頂到着となった。角尾山の山頂は岩場になっており視界を妨げる木々はほとんど無いため素晴らしい展望地だった。先ほどの320mピークよりも更に広々とした展望を楽しめた。その大展望に満足してしまったこともあり、山頂で休むうちに引尾山に向かいたい気持ちは消えてしまった。そこで下山はすんなりと岡崎町へと戻った。寄り道することは無かったので、林道終点まで20分で戻ってきた。後は午前と変わらず冷え冷えとした林道歩きを続けて、芳田の里ふれあい館へと戻って行った。
(2021/2記) |