TAJIHM の 兵庫の山めぐり <南但馬 
 
古城山  (竹田城跡) 353.4m 朝来市
 こじょうさん
1/2.5万地図 : 但馬竹田
 
【2013年10月】 No.2 2013-87(TAJI&HM)
 
    円山川を挟んで対岸側より  2013 / 10

 古城山の山頂に広がる竹田城跡の人気が高まっており、休日になると竹田駅には特急のはまかぜ号が臨時停車するほどになっているとのこと。その竹田城跡への訪れ方としては山頂に近い駐車場まで車で行くのが主体であろうが、やはり正当な訪れ方は竹田駅の背後から始まる登山道を登ってのものだろう。その登山道は1995年に歩いただけで、その後は車を使ってでしか訪れていなかった。そこで久しぶりに麓から登ろうと向かったのは2013年の10月下旬のことだった。
 この日は月曜日だったので、平日でもあり訪れる人は少ないだろうと思って、車は円山川の左岸側の土手下に止めた。辺りには他に一台が止まっているだけだった。そこより適当に住宅地を抜けて竹田駅へと近づいた。竹田駅に出ると、そこからは線路沿いの道を北へと歩くと、線路の下を潜る所が現れた。そこは特に道でも無く、標識には少し北にある踏切を渡るようにと書かれていたが、注意すれば危険でも無さそうなので、そこを渡って線路の西側に出た。そして竹田駅の裏側へと歩いて行くと、登山口と書かれた大きな石柱が現れた。後はそこに入っていくだけなのだが、何と別の看板には「通行止」と書かれていた。他にも「立入禁止」が立っていた。どういうことだろうかと進んで行くと、どうやら竹田城の近くで工事が行われており、落石の危険があるための入山禁止のようだった。ただここまで来て諦めるのは何とも残念なので、とにかく工事現場のそばまで歩いてみることにした。うまく行けば工事現場を迂回出来るのではとの考えだった。登山口にも「通行止」が立っており、それを横目に登山道に入った。その登山道だが、ごくスムーズに登って行けた。古道の趣があって良い感じで登って行くと、すぐに山上が近づいてきた。もうそろそろ工事現場に出会うのではと思っていると、なるほど工事の音が聞こえてきた。その工事現場だが、登山道上では行われておらず、登山道から少し離れた所で何やら建物が作られていた。結局は何事もなく大手門の前に出た。そこには城跡から来る人が登山道に入らないようにとロープが張られていた。そのロープを潜って城跡に出ると、思わず目を見張るような光景を見た。大手門付近こそ人は疎らだったが、本丸跡の方向を見ると、人、人、人の群れだった。これほどまでに観光客が来ているとは、ただ呆気にとられるばかりだった。静かな城跡散策など出来る訳がなく、そこで気持ちを切り替えて山上展望を楽しむことにした。この日は澄んだ視界が広がっており、どの山もくっきりと眺められた。観光客は単に城跡見学なので、好展望を楽しもうと城跡の縁に立つ人はおらず、思いっきり展望を楽しんだ。視界が澄んでいたこともあって、古城山がこれほどの好展望の山だったかと見直す思いだった。ひとしきり展望を楽しむと、もう竹田城跡に未練は無く、下山に移った。大手門のロープを潜って登山道に入った。この下山では3人とすれ違ったが、いづれも軽装で地元の人のようだった。どうやら地元では特に問題もなく登山道は歩かれているようだった。往路と同じく20分少々で登山口に戻ってきた。やはり登山としては少し物足りなさを覚える小さな山と言えた。それにしても山上の賑わいに圧倒されてのこの日の古城山だった。
 帰宅後に登山道の入山禁止について調べたところ、工事のための通行禁止なのだが、11月30日までとなっており、あと一月で解禁になるようだった。なるほど大手門の手前辺りは補修の跡があり、登山道としては工事は終わっていたようだった。そして残工事で駐車場からのコースの整備をしていたようだった。
(2013/11記)(2019/6写真改訂)
<登山日> 2013年10月28日 12:55駐車地点スタート/13:03JR竹田駅/13:09登山口/13:32大手門前/13:38山頂/14:01まで城跡の散策をする/14:23JR竹田駅/14:28エンド。
(天気) 麓では青空の広がる空だったが、山上に出ると雲が増えており、青空の広がる所も見られたが、全体としては薄雲の広がる空だった。南はほぼ曇り空だった。山上の気温は18℃ほど。弱く吹く風が涼しく爽やかだった。視界は良く澄んでいた。
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円山川の土手道を歩いて行く その土手道から古城山を望む 適当に住宅地を抜けて竹田駅に近づいた
竹田駅の前に出た 線路沿いの道を北に進むと線路を潜れる所が現れた 線路の北側に出ると、竹田駅の裏側に向かった
駅裏に出ると「竹田城址登山口」の石柱が立っていた
ただなぜか立入禁止の標識があった
いぶかしく思いながら登山口に向かった 別の標識を
見ると登山道で工事が行われているようだった
登山口にも「通行止」の看板が立っていた 工事現場
まで行って迂回出来るものなら迂回しようと考えた
遠慮しながら登山道に入った 振り返ると朝来山の姿が大きかった 害獣避けゲートが現れて抜けることになった
歩き易い丸太の階段道を登って行く なだらかな土道を登るようになった 古道のおもむきを漂わせる登山道だった
紅葉を始めた木立が見られた 展望台のような建物が現れたが、展望は無かった 終始良い感じで登って行けた
山上が近づいて工事の音が聞こえてきた 工事現場が現れたが、登山道からは離れていた 結局何事も無く大手門跡に近づけることになった

(←)
前方に石垣の風景が
広がった 空は薄雲
が広がろうとしてい


  (→)
   前方の大手門跡を抜
   けると城跡だった

城跡に出るとその
辺りは静かだった
が、本丸跡を見る
とすごい人だかり
だった

その本丸跡へと向
かった
本丸跡に着くと、人、人、人だった 山頂の天守跡も観光客で大賑わいだった 天守跡の三等三角点(点名・城山)を見る
天守跡からの展望を楽しむことにした 東から南にかけてを眺める 
南西から北にかけてを眺める
足下の南千畳にも大勢の人がいた 粟鹿山を大きく見る 建屋山を大きく見る
北から北東にかけてを眺める 西床尾山の方向を大きく見る

天守跡を離れて
北千畳へ戻って
行った

戻るとき、南の
二の丸の方向を
見る

城跡はどこも展望
が良かった
北へ行くほど観光客は減ってきた 足下に竹田の家並みが見えていた 朝来山の上空には薄雲が広がってきた
大手門跡を抜けて下山に入った 往路を引き返す 雰囲気の良い登山道を再び歩く 前方に見えたのは金梨山だった
麓が近づいて竹田の町並みが見えてきた 前方に見えてきたのは害獣避けゲートだった 登山口の位置まで下りてきた
前方に竹田駅が見えてきた 線路の下を潜ろうとしたとき列車が通過した 竹田駅の駅前通りを見る