TAJIHM の 兵庫の山めぐり <南但馬 
 
古城山  (竹田城跡) 353.4m 朝来市
 こじょうさん
1/2.5万地図 : 但馬竹田
 
【2019年1月】 No.3 2019-09(TAJI&HM)
 
    和田山特別支援学校の近くより  2019 / 1

 2018年は年末に大雪があって但馬の山々は雪景色となったが、新年に入ると雪は降らず暖かい日が続いていた。その新年の8日目は休日となったので、雪が消えているかも知れない但馬南部の山を登ってみようと思い立った。さほど標高の無い山なら雪山の装備が無くとも登れそうに思えてのことで、それを考慮して選んだのが竹田城跡が山上に広がる古城山だった。
 この日は快晴だった。竹田の町に入ると竹田まちなか観光駐車場が現れたので入ってみると、時刻は11時前になっていたのに車は10台も止まっていなかった。その駐車場に竹田城跡までの案内板があり、それを見ると駅裏登山道と表米神社登山道の2コースが示されていた。これまでは駅裏登山道を登っていたので表米神社登山道登ることにした。始めに駅前通りを歩いたが、平日とあって通りは閑散としていた。竹田駅の前を通りその先で線路を越して山裾に建つ表米神社に近づいてみると、その石段のそばに看板があり、「冬期間につき竹田城跡には入場できません」と書かれていた。冬季の2ヶ月間は竹田城跡には入れないようで、駐車場ががら空きだったことに納得した。ただここまで来たのだからせめて城跡の手前まで歩いてみようと石段を登った。そして表米神社の前に出ると左手に登山道が始まっており、そちらに入った。その登山道にたっぷり雪が残っていたので先行きを心配させられたが、雪が多いのはそこだけで陽射しが当たる所に出ると雪は見られなくなった。そのまま登って行けるものと思っていたところ、次に現れた害獣避けゲートに鍵がかかっていた。冬期間は閉鎖による処置のようでこれは諦めざるを得ないと思ったのだが、辺りを眺めると少し離れた所にもゲートがあり、そちらは鍵がかかっていなかった。そこでそちらから入って登山道に出た。後は丸太の階段となっている登山道をひたすら登った。登山道のそばには大手門までの距離が書かれた標識が100m毎に立っていた。登るほどに背後には朝来山の姿がすっきり見えるようになった。どんどん登って行くもコース上に雪は見られず、大手門まで300mほどの位置まで来たとき車道に合流した。その車道を右手の方向へと歩くと、僅かな距離でチケット売場の前に出た。いつの間にか竹田城跡に入るには有料(おとな一人500円)になっていたようだった。そのチケット売場には当然人はいなかったが、その先にゲートがある訳でも無く通行が可能だった。そこで大手門まで歩いてみることにした。その大手門まで来ても閉鎖はされておらず、そうなると城内も知りたくなり今少し進むと、前方に城跡が広がった。人は誰もおらず無人の城跡だった。そこにも雪は無いと分かると気楽に山頂に立てそうに思い、どんどん進んでしまった。その城跡で以前と違っていたのは地表に保護シートが張られていたことだった。保護をしないといけないほど人の訪れが多くなっているようだった。本丸手前まで来ると当然山頂となる本丸跡に立ちたく、とうとう山頂に立ってしまった。山頂からの視界は悪くなく、思い切り山頂展望を楽しむこととなった。ただ入場禁止を犯して入ってきたことでもあり、長居は遠慮して山頂には数分いただけで、そそくさと下山に移った。チケット売場まで来ると、そこからは駅裏登山道が始まっていたが、入口にはロープが張られて「下山できません!」と書かれていた。そうなると下山も表米神社登山道を下って行くことにした。また麓までほぼ階段歩きだった。さっさと下ったことでもあり、山頂から35分で表米神社の登山口に戻ってきた。後はほとんど人気のない竹田の通りを抜けて駐車地点へと戻って行った。
 入城禁止を犯して城跡に入った罪悪感はあったが、無人の竹田城跡のあっけらかんとした風景は以前の静けさを取り戻しており、これが本来の竹田城跡の雰囲気だったと、不思議な懐かしさを感じたものだった。
(2019 / 6記)
<登山日> 2019年1月8日 10:55まちなか駐車場スタート/11:04表米神社登山口/11:22大手門まで450m地点/11:33チケット販売所/11:41山頂/11:48チケット販売所/12:09表米神社登山口/12:17エンド。
(天気) 晴れ。雲が少し出ていた。山頂の気温は11℃ほど。風は僅かだった。視界は少しうっすらとしていた。麓に戻ってきたときは雲が増えていた。
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竹田まちなか観光駐車場は閑散としていた 案内板には町中からは2つの登山道が描かれていた 始めに駅前通りの方向に歩いて行く
前方の古城山を見ると、石垣が見えていた 駅前通りに出ると旧田中酒造場の前を通った 線路を越して古城山に近づいた
寺町通りに出ると南へと歩いた 表米神社の鳥居に出ると「入城禁止」の看板を見た 城跡の入口までは歩こうと神社の石段を登った
神社の門前から登山道が始まっていた 登山口にも案内図が立っていた 登山道に雪が積もっていたので先行きを心配したが
陽当たりの良い所に出ると、雪は全く見られなかった 扉が現れると、冬期閉鎖期間とあって鍵がかかってい
た 一度は諦めかけたが
近くに別の扉があり、そちらは鍵はかかっていなかっ
た そこから中に入った
登山道に戻って斜面を登った 丸太の階段道だった 丸太の階段道が続いた 100m毎に大手門までの距離が書かれた標識が現れた
階段で無い所も現れた 登るほどに北向かいの朝来山がすっきり見えてきた ほぼ中間点まで登ってきた 大手門まで450mだった
登山道は基本的に易しい道だった 山上が近づいて、また階段道となった 左手に車道が見えてきた
車道に合流した その合流点はロープで塞がれていた 車道を大手門の方向へと歩いた チケット売り場が現れたが、当然無人だった
その先も閉鎖されていないため、大手門まで進むこと
にした
大手門が近づいて城跡の石垣を見るようになった 大手門まで歩いてきた そこも閉鎖されていなかった
ため、城内に入ることにした
無人の竹田城跡を見る 城跡に雪は少なかった 通路には保護シートが敷かれていた その保護シートを踏んで城内を進んだ
左手の広場は二ノ丸跡だった 山頂(本丸跡)に近づいた その左手は南二の丸、南千畳だった

本丸跡まで進む
ことにした

本丸跡に出た

一段高い所は天守
跡だった

天守跡に立った

そこは最高の展望
台だった

三等三角点を見る
も、この三角点は
地図では廃点にな
っていた

(←)
北東から東にかけ
てを眺めた

 (→)
  粟鹿山を大きく見
  る


上の写真に写る西
床尾山を大きく見


朝来山を大きく見
る 手前に見えて
いるのは南千畳だ
った
南千畳を眺める 南から西にかけてを眺める

山頂で佇んでい
たのは数分だけ
で、すぐに下山
を始めた

大手門へと戻って
行く

西の方向が開けた
とき、西の山並み
を眺めた
大手門を出て石段を下った すぐにチケット売り場が見えてきた 駅裏登山道の入口は閉じられていた
車道を戻って行く 往路と同じく表米神社登山道を歩くことにした 登山道に入って階段の道を下って行く
下山はけっこう気楽に下った 麓が近づいて東に粟鹿山を見た 登山口に戻ってきた
神社の前から竹田の町を眺めた 町並みの背後に見えたのは金梨山だった 駅前通りを歩いて駐車場を目指した