TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北但馬 
 
神ノ浦山    かんのうらやま 365.2m 香美町
 
1/2.5万地図 : 香住
 
【2005年8月】 2005-55(TAJI&HM)
 
   佐津海岸の近くより  2005 / 8

 夏の季節になると山登りも良いが海水浴もしたくなる。その点兵庫県は北に日本海、南に瀬戸内海を持ち、また海岸近くには手頃な山もあって、両方を楽しむのには便利な県である。2005年8月お盆明けの週末は山も海も楽しみたいと向かったは日本海側で、香住の港に近い佐津海岸の海水浴場を目指すことにした。山登りとしては佐津海岸にほど近い神ノ浦山を選んだ。山頂に二等三角点(点名・観音山)を持つ山だったが、登山道の知識は全く持っていなかった。そこで「点の記」を参考にしたところ、柴山トンネルの東側近くより小径があると書かれていた。
 国道178号線にはバイパスが出来ていたが、旧来の道で佐津駅へと近づいた。その海岸線の道を佐津駅から更に西へと向かうと程なく柴山トンネルが見えてきた。近づくとその手前に林道が分かれて、山中に向かっているのが見えた。その道が登路になるのはすぐ分かったが、入口にはがっしりとゲートが付けられていた。そこで車は近くの路肩に止めて、そこより歩き出すことにした。ゲートの横を通って林道を進んで行く。舗装された林道で、平坦なまま南へと向かって行った。正面には神ノ浦山の山頂が見えていた。低山にしては鋭角的な姿だった。そのまま林道を暫く歩けるものと思っていると、すぐに広場のような所に出た。広場は一面草が茂った荒れ地で、その先に林道は見えなかった。小径でも無いかと辺りを見たが、どうも見当たらなかった。そこでどの方向を目指そうかと周囲の山肌を見ると、山頂から東に延びる尾根上に無線塔が見えていた。またそこまでの谷あいには電柱も立っていた。そこでその谷あいの経路で無線塔を目指すことにした。ところがその谷あいを歩き出してみると、道の跡らしきものはあったが、すっかり草に覆われており、ヤブコギ状態で歩き出すことになった。暫くは我慢してヤブコギを続けていたが、谷あいが坂になり出すといっそう歩き難くなったため、たまらず尾根に出ることにした。左手の斜面に取り付いてみると、木々は疎らで下草も少なくけっこう気楽に尾根に出た。するとそこに見たのは遊歩道とでも呼べそうな歩き易い尾根道で、丸太の階段道もあって良く整備されていた。どこから始まっていたのかと思いながら南へとその尾根道を辿ると、程なく最初の目的としていた無線塔に着いた。NTTドコモの佐津無線中継所だった。そこで一休みとする。辺りには季節外れのワラビの新芽も見られた。遊歩道のような道はそこまでだったが、その先も山頂方向にまずまずの小径が続いていた。暫くは平坦なまま山頂に近づいて行った。尾根からは木の間越しに山頂部の鋭い姿が見えることがあり、その先での急坂が予想された。尾根はすっかり雑木に囲まれて薄暗かった。やがて予想通りに急坂が始まった。両手を使って木に掴まりながらの登りとなり、一気に汗が噴き出て来た。ただ急坂のため木々が疎らになることがあり、漸く展望を得られることになった。あくまでも雑木の切れ目からだったが、但馬海岸の柴山港や佐津港が足元に見えており、この山が日本海にほど近いことを実感させられた。この急坂は暑い季節には厳しいもので、次第に足が鈍り出した。いつ山頂に出られるものかと上ばかり見ながら登っていたが、それでも無線中継所より30分ほどで山頂到着となった。そこは平らになって少し開けており、その一角が木陰となっていたので、そこでまずは休憩とした。木陰を作っていたのはカエデのようで、尾根の雑木を見ても、どうやら紅葉の季節がこの神ノ浦山のハイキングに適しているように思われた。なお、休憩地点のそばには夫婦に似せたかのような石体が置かれていたのも珍しかった。急坂の疲れが少し癒えたところで三角点を探した。山頂には二等三角点があるはずだったが、すぐには目に付かなかった。その先の草ヤブにでもあるのかと向かい出すと、休憩地点から少し離れた一角でススキに隠されていた。早速ススキを刈り取ってすっきりとさせた。その後は山頂からの展望を探ってみたが、辺りは雑木が取り囲んでおり、かろうじて香住港の方向が木の間から眺められただけだった。一休みしたところで下山とする。下山はひたすら尾根道を辿ることにした。無線中継所を過ぎると尾根道は遊歩道状になって北へと続いた。往路での合流点を過ぎても緩やかに下って行き、やがて道の周囲にはシダが多く見られるようになった。但し、登山道は丸太の階段道になっていたので下るには気楽だった。どこに下り着くのかと歩いて行くうちに、道は尾根を離れて左手の斜面を下り出した。そして下り着いた所は、朝の歩き始めで林道が終わってしまった広場の北東隅だった。朝に今少し広場を探っておれば、この道を見つけて、最初から歩き易い小径で登ることが出来ていたようだった。要するに神ノ浦山は麓から登山道が付いている山だった。その広場で神ノ浦山を振り返ってから、駐車地点へと戻って行った。この後は予定通りに佐津海岸へ移動した。砂浜の間近に駐車場(有料¥千円)があり、早速水着に着替えて砂浜に向かった。佐津海岸は別名、訓谷浜と呼ばれており、白い砂浜と透明度の高いマリンブルーの海が広がる美しい海岸だった。さほど広い砂浜では無かったが、人出が少なくのんびりと憩うには最適な浜辺だった。午前の山登りで疲れた体をゆったりと波間に浮かせて、昼どきの海水浴を楽しんだ。
(2005/8記)(2012/11改訂)(2022/3写真改訂)
<登山日> 2005年8月20日 9:26スタート/9:52尾根合流/9:54〜10:00無線中継所/10:26〜52山頂/11:25〜35無線中 継所/11:50エンド。
(天気) 南の空には青空が広がっていたが、上空から北の空は曇り空だった。尾根では少し風があって暑さを和らげていたが、風が止まると途端に蒸し暑くなった。気温は麓で27〜28℃、山頂で25℃と比較的過ごし易かった。視界はまずまず良かった。午後に入ると青空が広がり、白い雲が浮かぶ夏らしい空になった。
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林道を歩き始めると、観ノ浦山がすっきりと眺められた 林道の終点から先に道は無かった そこで適当に斜面を
登って尾根に出ると、そこに遊歩道状の登山道を見た
中腹の電波塔に着いて登山道を振り返った 下山後に分かったことは登山道は林道の終点から続いていた
山頂が目前になって二つの小さな石塔を見た 石塔に近づいてみた 山頂は中央が裸地になっていた

山頂の一隅にニ等
三角点(点名・観
音山)を見た

山頂からの唯一の
眺めは北の香住湾
の方向だった

(←)
下山時に改めて北
の方向を見る
柴山港が望まれた

 (→)
  左の写真の右手を
  見ると、佐津海岸
  が眺められた

午後は訓谷浜で海水浴を楽しんだ 左手に見えるのは嶋山、そして足元は真っ白な砂浜が広がっていた 東に見える岬は佐津海岸を挟んで嶋山と対峙する岬だった 海水浴からの帰路に訓谷浜の近くから神ノ浦山を眺めた