登山記録:2005年(7月〜12月)     

No. 月 日 山 名 感  想
043 7/ 3  京見山(姫路市)  <京見町西口→山頂→京見町東口>

044
045

1/ 2

 愛宕山(たつの市)
 愛宕山は大源寺山のそばに位置する小ぢんまりした山で、山頂近くに愛宕神社があります。麓から安心して歩ける登山道が山頂まで続いており、登山口からゆっくり歩いても、15分とかからず山頂に立てます。9日は雨の降らないうちにと朝に登りましたが、ひどいモヤで山頂展望を楽しめませんでした。それに蒸し暑さもひとしおでした。そこで翌10日の日曜日は夕方に時間が空きましたので、夕食前のちょっとした運動でもと再び愛宕山に向かいました。ところが日中は曇り空で我慢していた空が、登り始めた頃より雨粒を落としてきました。山頂では雨の降り方が少し強くなり、下山が終わったときは本格的な雨に変わっていました。二日続けて天気に恵まれない愛宕山となりました。

046

7/16

 母栖山(宍粟市)
 この母栖山には1996年に安富町の安富ダム側から登りましたが、今にも雨の降りそうな天気のため、写真も撮らずに終えていました。そこで再訪することにしました。暑い季節でもあり、最短コースとなる母栖集落側からアプローチすることにしました。取り付き点は関電山崎実験センターのゲートそばからです。薄暗い雑木の尾根を登って巨大な送電塔の建つ640mピークに着きました。そこは展望が良く、足元に実験センターが見えていました。その先は終始、展望の無い植林帯の尾根歩きでした。この日は気温は高くないものの湿度は異常に高く、たちまち全身汗みずくになってしまいました。その蒸し暑さに耐えながら70分ほどで着いた山頂も、すっかり植林地でした。単に植林地歩きで終わってしまいました。それにしても山ヒルの多い山でした。用心はしていたのですが、下山を終わって足元を見ますと、ショートスパッツにも靴にも何匹も貼り付いていました。そして靴下の中では見事に二匹が血膨れしていました。

047

7/18

 雄鷹台山(たつの市)
 海の日は海の見える山を登ろうと御津山脈の雄鷹台山に向かいました。尾根続きの野瀬奥山まで歩く予定としました。朝の涼しいうちに登ろうと向かったのですが、この日は朝からもう気温が高く登山には厳しい天気でした。屋津坂からのルートでまずは雄鷹台山を目指しましたが、風は無くひたすら強い陽射しと蒸し暑さに耐えながらの登りでした。中腹辺りでもうバテてきました。何とか雄鷹台山の山頂には着きましたが、ふらふら状態で思わず倒れ込んでしまいました。もう登山を続ける気力はありません。あっさりと登って来たルートを引き返して下山としました。何ともだらしなく終わってしまいました。

048

7/23

 焼岳(北アルプス)
 前日にテントを担いで、西穂山荘前でテント泊でした。この日は焼岳をピストンの予定でしたが、未明から雨でした。止む気配が見えない中、天気の回復を期待して6時過ぎから歩き始めました。まずは焼岳小屋まで長い尾根歩きです。途中では雨の降りが強くなりましたが、焼岳小屋が近くなった頃に止みました。ただ全くのガスで何も見えません。荒天でも無い限りは山頂に立つつもりでしたので、そのまま焼岳への登りにかかりました。すると次第にガスが薄れて、焼岳の輪郭が現れてきました。その後は徐々にはっきりしてきて、山頂に着く頃には一帯のガスは消えて陽射しも現れました。焼岳は所々で火山性の水蒸気を吹き出しており、まだまだ活火山であることを見せていました。山頂では周囲の山並みこそガスに隠されていましたが、足元には梓川の流れも見えていました。それがMAXだったようで、下山頃より再びガスが広がり出し、後は西穂山荘前に戻るまで、ひたすらガスの中でした。テント場では夕方になって再び小雨が降り出しました。

049

7/24

 西穂高岳
    (北アルプス)
 前夜は19時に寝ましたので、未明の3時には目が覚めました。テントから首を出しますと星が見えていました。好天の期待を持ってもう一眠りし、再び外を見ますと、もう辺りはガスで何も見えません。この日もガスの薄れるのを期待して、漸く明るさの見られるようになった5時前に歩き始めました。濃いガスの中を登り出したのですが、次第にガスが薄れてくるのか上空が明るくなってきました。そして独標が近づいた頃に、一気にガス帯を抜け出しました。見事な雲海が広がり、乗鞍岳や笠ヶ岳が島のように頂上部を現していました。その後は快晴の中の登山です。朝の冷気のおかげで気持ち良く登って行けました。独標までが50分、そして西穂山頂までがまた50分ほどと、足も軽いおかげでけっこう早く登れました。その山頂は穂高連峰の見事な展望台でした。槍ヶ岳も遠くに見えており、澄み切った空の下に迫力を持って眺められました。

050

7/25

 乗鞍岳(北アルプス)
 台風が近づいており、平湯の空はどんよりと曇っていました。ただこの日は雨でもないかぎりは乗鞍岳に登ろうと考えていましたので、予定通り「ほおのき平」のバスターミナルに向かいました。そのバスターミナルでの天気情報では、山上は晴れのことでした。喜んでバスに乗ったのですが、いつまで経ってもガスの中で、終点の畳平も全くのガスでした。近くもほとんど見えません。雨は無かったので、ともかく山頂へと向かいますと、肩の小屋に近づいた頃よりガスが薄れ始めました。車道歩きが終わり登山道を登り始めますと、青空が現れてはっきりとガスが消えて来ました。お鉢の縁に着きますとコバルトブルーの権現池を足元に剣ヶ峰から大日岳の尾根がきれいに眺められました。そして歩き始めてから1時間ほどで着いた山頂は夏休みとあって大勢の登山者がおり、その賑わいはまさに観光地でした。ただガスが急速にかかっては薄れの繰り返しで、やはりそこは3000m峰の雰囲気でした。下山時には畳平そばのお花畑にも立ち寄り、3時間ばかりの山上散策を楽しく終えました。

051

7/30

 秋津富士〜浦山
     (東条町)
 前週の西穂高登山で、パートナーが登山靴の靴底を両足とも剥がしてしまいました。最近よくある事故のようです。そこですぐに新靴の購入となったわけですが、その靴の履き初めに易しい山を登ることにしました。そして選んだのが秋津富士です。ところがこれが簡単過ぎました。登山口からゆっくり歩いても6分で山頂でした。山頂は東条湖を見る絶好のポイントでした。秋津富士だけでは全く歩き足りないので、尾根続きとなる浦山まで足を延ばすことにしました。ところがパートナーは靴が傷むと言って行こうとしません。そこで単独で向かったのですが、なるほどヤブコギの尾根歩きとなり、浦山山頂まで50分もかかってしまいました。その浦山まで来ますと、北に清水寺のある御嶽山が見えていました。

052

8/ 6

 西蒲田山(姫路市)
 午前中はガーデニングに熱中してしまい、山に向かったのは真昼どきです。ごく近くの山として西蒲田山に向かいました。南西麓に公園があり、そのそばから山頂まで山道が続いています。しかし尾根に着く手前が草やササでヤブ状態になっていました。おまけに夏とあってクモの巣もいっぱいでした。気温も33℃と今年では一番暑い中での登山になってしまい、たちまち大汗です。山頂に着いたときは全くのずぶぬれ状態でした。ただ山頂では少しは風があり、山頂の反射板のそばで汗を鎮めました。そこからは少しは展望があり、暫しの間、東向かいの籾取山や夢前川を眺めて過ごしました。
053 8/ 7  京見山(姫路市)  <京見町西口→山頂→京見町中央口>

054

8/13

 谷山(香寺町)
 お盆の季節ですが、今年はお盆休暇がありません。そこでこの日は近くの山でも登ろうと谷山に向かいました。谷山には過去に糸田集落側からと置塩山から足を延ばしての二度訪れていますが、今回は谷山の南条山ルートを登ることにしました。いにしえは香寺町の人はこのルートで山頂に立っていたそうですが、道こそ有れ、麓からすっかり草ヤブになっていました。その道も傾斜がきつくなって来ると不明瞭になり、結局適当に斜面を登ることになってしまいました。すんなり山頂に立てると考えていたのに、今週もヤブコギ登山になってしまいました。山中は風も無く蒸し暑いばかりで、もうバテバテ状態で山頂に着きました。その後は棚原山まで歩こうと考えていたのですが、もうその気力は無く次のピークから下山としました。その尾根にも小径は有りましたが、やはり荒れており、下山もヤブコギ状態になってしまいました。

055

8/20

 神ノ浦山(香美町)
 夏になりますと、山だけでなく海にも行きたくなります。その点、兵庫県は便利な県で、北に日本海、南に瀬戸内海があり、またその近くには手頃な低山もありますので、両方を楽しむことが出来ます。そこで向かったのが日本海側で、香住港に近い佐津海岸です。まず目指したのが海岸に近い神ノ浦山です。始めは道が分からずヤブコギもしましたが、尾根に出たときに手頃な小径に出会いました。後はその道を歩いて山頂に近づきました。山頂手前は急坂があり、真夏にはけっこう疲れる登りでした。ただ尾根からは美しい但馬海岸が眺められました。下山後は佐津海水浴場へ直行です。人出の少ない海水浴場でしたが、白い砂浜にマリンブルーの水をたたえた海岸は本当に美しく、のんびりと過ごすには最適の所でした。午後の明るい陽射しの元、優しげな波間に山で疲れた体をゆったりとゆだねて過ごしました。

056

8/27

 黒山(三日月町)
 久々に青い空が広がりました。このような日は展望の良い山に出かけたいところですが、向かったのは黒山という三日月町と南光町の町境尾根にある小ピークです。上真宗集落から段集落を結ぶ峠道は地図の通りに残っており、車も通れそうな道で難なく峠に出ました。その先の尾根歩きも気楽なもので、さほど難しくも無く山頂に立てました。ただ道中は全く展望に恵まれません。山頂も同じです。せっかく視界のくっきりした日なのにと、展望を求めて辺りを探りますと、松の風倒木地がありました。その中の枯れ木に危険を顧みず登ってみますと、くっきりと後山が視界に飛び込んできました。後山は本当に目立つ山だと、改めて認識しました。

057

8/28

 篝場山(淡路市)
 この篝場山を前日に行くことを決めたのですが、篝場山を含む地形図を持っていないことに気付きました。登山道の知識は「点の記」を参考にしましたが、とにかく道路地図だけを頼りに近づくことにしました。適当に篝場山を目指したところ、やはり地形図無しでは無理があったようで、少々迷ってしまいました。ただ八畳岩がヒントでしたので、その八畳岩に立って何となく篝場山の方向が分かりました。後はその方向に適当に向かいますと、途中で登山道に出会えて無事山頂に立てました。その山頂がまさに大展望台でした。あいにくモヤの強い視界でしたが、明石海峡大橋や大阪湾が一望でした。下山後は、先週に続いてまた海水浴としました。淡路島にも多くの海水浴場がありますが、手頃な所として、北淡県民サンビーチに向かいました。午後はときおり小雨がぱらつく天気でしたが、海水浴には関係ありません。のんびりと泳いで、午前の山の疲れを癒やしました。

058

9/ 3

 明神山(夢前町)
 前週の黒山登山の帰りは少し遠回りをして夢前町の前之庄経由で姫路へと戻りましたが、その前之庄を通っているときに見えたのが明神山でした。その日の視界は澄んでおり、くっりと眺められました。その端正な姿にただただ登ってみたいと思ってしまいました。そこで一週後のこの日に向かった次第です。残暑の季節でもあり、神種にある「夢さきぬくもりの森」からの整備されたコースで登ることにしました。登りで選んだのがAコースです。コースは尾根を歩くものでしたが、露岩地が多くあって面白く登れました。残念だったのはこの日はモヤのきつい空で、せっかくの展望を楽しめませんでした。山頂もしかりです。ただ山頂ではススキが新穂を出しており、秋を感じさせてくれました。下山はDコースを下りました。いわゆる小明神に立ち寄るコースでしたが、少しマイナーな雰囲気で、よく整備されているとは言えませんでした。それと昼どきが近づいて蒸し暑さも増しており、少々へばりながらの下山でした。

059

9/11

 礼文岳(北海道)
 北海道出張の中で礼文島を再訪しました。12年ぶりです。前回はガスの中となり小雨も降り出す生憎の天気で、登頂を断念したものです。今回も朝のうちはガスに島の山稜は隠されていましたが、次第に東の空から青空が現れ、内路集落から登り出した頃には上空にも青空が見えてきました。登山コースは優しげな気持ちの良い道で、森の中を散策している雰囲気で歩いて行けました。季節がら花は少なくなっていましたが、代わりに様々なキノコを見かけました。山頂が近づく頃にはガスはすっかり消え、快晴の空の下で山頂に着きました。山頂には誰もおらず360度の展望を独り占めでした。涼しい風に青い海と緑の島。文句なしの美しさでした。ただ南の空にはガスが残っており、利尻山は僅かに頂を見せるだけでした。それも70分ほどの山頂滞在の間に天気は更に良くなり、雲一つ無い快晴となりました。そして利尻山はというと、すっかり全姿を現しました。

060

9/13

 宗谷山(北海道)
 この日は稚内空港の昼の便を待つだけでした。そこで午前の中で宗谷丘陵の小さな山を登ることにしました。目指した山は丸山でしたが、そこは自衛隊基地だったため近づくことは出来ません。そこで近くに見えた無線塔の建つ小山に向かいました。そのときは山名を知らず、ただ丸山の近くのピークというだけの知識で向かいました。道路地図だけを頼りに宗谷集落から始まる無線塔への林道を辿りますと、宗谷丘陵が広がってきました。どこまでも続くと思えるなだらかな丘には、幾つも風車が建っていました。海も間近に見えました。無線塔に着きますとそこは丘のピークではありませんでしたが、近くに小さなピークを見ました。そちらが丘の最高点と思えて向かいますと、そこに見たのは一等三角点でした。一帯は笹原とあって360度の眺望が広がっていました。上空は曇り空のため宗谷丘陵は沈んだ風景になっていましたが、北の空だけは青空が見えていました。そしてそこに見たのは青い海に浮かぶ青い島でした。カラフトです。一等三角点の山から眺めるカラフトは感動ものでした。

061

9/17

 四阿山
   (上信越の山)
 この9月最初の三連休は、上信越地方は好天気のようでしたので、以前より山容の優美さに惹かれていました四阿山を目指しました。急きょの決定です。前夜の20時半に姫路を離れ、仮眠をとるだけでひたすら走りますと、上田菅平ICには6時前に着くことが出来ました。そして菅平高原へと向かいました。選んだコースは南麓となる鳥居峠からの道です。朝のうちこそ山麓は霧に包まれていましたが、林道終点辺りではすっかり快晴になっていました。的岩経由で登りますと、登山道は美しいダケカンバ林に囲まれてきました。そして南には展望が広がって、噴煙を上げる浅間山が見えました。ただこのコースはなかなか山頂が見えてきません。2144mのピークを越えて、漸く山頂が望めました。緑に包まれたその姿は、やはり優美そのものでした。山頂が近くなりますと延々と木の階段が続き、そして管平高原からのコースと合流しますと、多くの登山者で賑わってきました。その山頂はと言いますと、素晴らしい展望地でした。ただ意外と狭く、暫くいますと人疲れがしてきました。どうも四阿山は山頂に立つことよりも、ハイキングとして山歩きを楽しむのが相応しい山のようでした。

062

9/18

 草津白根山
   (上信越の山)
  草津白根山へは長野県の中野市側から国道292線で向かいました。いわゆるこの国道は志賀高原を通る道です。その志賀高原を過ぎ群馬県へと入って、白根レストハウス駐車場には9時台の時間に着きました。間近に白根山の湯釜がありましたが、まだ朝の時間ですのに、その遊歩道は大勢の観光客で数珠つなぎになっていました。その逆方向へと歩き始めました。草津白根山(本白根山)への道は遊歩道になっていましたが、ハイカーだけですので静かなものです。逢ノ峰を経て左回りコースで遊歩道を歩きました。空釜が見える辺りからがこのコースのハイライトでした。赤茶けた山肌と優しげな緑が調和した山上風景が広がり、遊歩道が巡っています。展望も素晴らしく、浅間山がスケール大きく眺められました。子供でも気楽に歩けるコースですので、昼どきには多くの家族連れを見かけるようになりました。その草津白根山ハイキングを終えた後は、序での感じで湯釜も見物しました。大勢の観光客に混じって覗いた火口湖は、怪しげな美しさでした。

063

9/24

 伊月山(養父市)
 この日の空は播州こそ澄んだ秋空の広がる快晴でしたが、生野町に近づいてから一気に曇り出しました。養父市の空もすっかり曇り空でした。伊月山の南麓を走りますと、斎(いつき)神社に出会いました。お走り祭りで有名な神社です。この神社の裏手から適当に登ることにしました。道こそ有りませんでしたが、木々は空いており下草も無く、けっこう楽な登りでした。山頂が近づきますと伐採地も現れて展望が広がりました。但し周囲の山々はガスに隠されて見えません。そして山頂に着いた頃より霧雨が降ってきました。もうすることも無いので雨具を着てふて寝をしますと、2時間ほど眠ってしまいました。目覚めても相変わらず天気は悪いままでしたので、同じコースで戻ることにしました。この下山時には季節がらキノコ採りを楽しみました。小ぶりなヌメリイグチを少々採ることが出来て、その夜の食卓に載りました。

064

9/25

 雄鷹台山〜野瀬奥山
    (たつの市)
 この日も前日に続き播州は澄んだ青空が広がっていました。涼しい風も吹き、漸く夏が終わったようです。前日は兵庫北部の山だったため快晴を味わえませんでしたので、何とか午後に時間を作り、室津に近い雄鷹台山に向かいました。2ヶ月前の暑い盛りに登っており、そのときは山頂に着く前にバテていました。そこで前回の計画である雄鷹台山から野瀬奥山までのハイキングを完結することにしました。やはり涼しい季節は有り難いもので、軽い足取りで雄鷹台山の山頂に立てました。そして野瀬奥山へと尾根道を辿りました。急坂を登っていますと、登るほどに展望が開けました。澄んだ空の下、南には嫦娥山から雄鷹台山と続く尾根が広がり、その先には瀬戸の島々がくっきりと見えました。帰路も同じコースで屋津坂に戻りました。夕暮れの時間となっており雄鷹台山の展望台からは、漁を終えた室津の漁船が船団となって港に戻る風景が眺められました。

065

10/ 1

 亀山(たつの市)
 前日までの秋空が一転して、この日は曇り空の上、蒸し暑ささえ感じるなま暖かい日でした。目指したのは新龍アルプスの池巡りです。中垣内キャンプ場からの道はひたすらなだらかな道で、ハイキングそのものでしたが、暑さの残る季節とあって、やたらとクモの巣が張っていました。尾根に出てまずは新池に立ちよりますと、ほとんど水がありません。池の底がすっかり見えていました。そして近くに東屋があり休憩しようとしますと、天井にスズメバチが巣を作っていました。すぐに退散です。次に向かったのは亀ノ池で、こちらは満々と水をたたえて変わらぬ風景でした。この後は亀山山頂を経て、更に南へと向かいました。ただ的場山まで歩きますとキャンプ地に戻るのに大回りとなりますので、途中で西に延びる急尾根の一つを適当に下ることにしました。その尾根がイバラにネズにシダヤブと厳しい尾根でした。それまでの疲れの5倍は疲れてしまいました。
066 10/ 9  京見山(姫路市)  <京見町西口→山頂→京見町中央口>

067

10/10

 高岳〜中岳(阿蘇山)
 朝の早い時間に登山口のある仙酔峡の駐車場に着きました。高岳を見上げますとガスに隠されていましたが、高岳への尾根道を登り出した頃にはほぼ消えようとしていました。そして青空が広がって阿蘇の荒々しい風景が現れてきました。尾根道は溶岩がゴロゴロとしていましたが、岩は固められて歩き易くなっていました。おかげで急坂にもかかわらずけっこう気楽な登りでした。朝の涼しさにも助けられて、ほとんど休まずに高岳山頂に立てました。そこからは阿蘇の風景をすっかり眺め渡すことが出来ました。そして中岳へと向かったのですが、天気の変わり様は早く、中岳では薄雲の広がる空になっていました。その中岳から見たのは荒々しい火口風景でした。

068

10/10

 烏帽子岳(阿蘇山系)
 高岳、中岳の登山が終わってもまだ11時でしたので、次に草千里に向かいました。そして草千里の南に佇む端正な山、阿蘇五山の一つの烏帽子岳を登ることにしました。往路は北尾根を登って行きました。草地の尾根は草千里のままの優しさでした。観光客で大賑わいの草千里とは別世界で、静かな尾根歩きを楽しめました。烏帽子岳の山頂もひたすら静かで、そこから優しげな草千里の風景を眺めていました。下山は草千里ヶ浜へと通じる尾根道を下りました。

069

10/11

 貫山(福岡県)
 この日は九州中部の山に登る予定でしたが、天気が良くありません。そこで好天の期待出来る北部へと行き先を切り替えました。そして向かった先が北九州国定公園の平尾台です。移動に時間がかかり、着いたときは昼を回ってしまいましたが、快晴の元でスタート出来ました。吹上峠から始まるハイキングコースでまずは大平山へと向かいますと、登るほどにカルスト台地の風景が広がってきました。なだらかな草地の丘に白い石灰岩が現れている様は「羊群原」の名の通り羊が群れているようで、周防台の風景と合わせて、イングランドの丘を思い出させる牧歌的な風景でした。そしてハイキングコースを進んで平尾台の最高点、貫山の山頂に立ちますと、そこからは周防灘が一望でした。柔らかい陽射しに快い風、のどかな道に素晴らしい展望と、平尾台はハイキングの楽しさが詰まっていました。

070

10/16

 大天井岳(夢前町)
 この日は快晴でしたが、所用があって午後しか時間が取れません。そこで午後からの登山として選んだのが雪彦山系の大天井岳です。一所懸命に登れて、短時間で充実感の持てる山です。コースとしては、ごく普通に坂根登山口からとしました。その坂根の駐車場に着きますと、既に多くの車が止められていましたが、こちらは有料を嫌って賀野神社に止めました。そこより登山口へと戻り、そして登り始めたときは14時になっていました。もう登山道には人影はありません。午後となってもこの日は涼しく、気持ち良くマイペースで登って行けました。急登続きだけに出雲岩ではもう足に疲れが出て来ましたが、涼しさに助けられて途中短い休憩だけで山頂に立てました。その山頂も無人です。午後の光となって瀬戸内こそ薄モヤがかっていましたが、すかっと夢前町南部の山並みが眺められました。静かな大天井岳は本当に良いものです。その後は地蔵岳に立ち寄って虹ヶ滝へと下り、賀野神社に戻りました。久々の大天井岳でしたが、登山道の荒れが少し気になりました。

071

10/23

 畑山(姫路市)
 この日の兵庫南部の天気予報は、午前は曇りながらも午後は晴れとなっていました。そこでゆっくりめに自宅を出て、宍粟市山崎町を目指しました。ところがそちらは終始、小雨でした。止む気配も見えないため、姫路に戻って来ました。姫路は雲の多い空でしたが、青空も見えていました。しきり直しで向かったのが姫路市豊富町の畑山です。二度目となりますが、今回は神谷ダム湖側から登りました。神谷ダム湖畔までは牧野自然公園の道を歩きました。ダム湖畔から尾根までを適当に登りますと、その先は山頂まで小径が続いていました。その山頂は笹原が広がっていました。但し周囲は雑木林が取り囲んでおり、展望はありません。そこで近くのマイクロウェーブ反射板のそばで休憩としました。南に遮るものは無く、足元には姫路セントラルパークが、そして南方遠くでは瀬戸の海が光っていました。

072

10/30

 水剣山(宍粟市)
 先週に登る予定だった水剣山に向かいました。この日は快晴です。三度目となりますが、今回は西麓の明延集落からとしました。集落の外れで「水剣山の名水」を補給して、沢沿いの道を登って行きました。道が消えた後も急傾斜の山肌をひたすら登って尾根に出ました。後は尾根筋を歩いて山頂に立ちました。山頂は三つのピークからなりますが、北のピークに伐採地があり、黒尾山を中心として好展望が広がっていました。この日の下山は明延集落の南側の尾根をひたすら下りました。途中までは気楽だったのですが、中腹で倒木地に出会い一苦労でした。それにしても水剣山は毎度苦労させられます。

073

11/ 3

 福峰山(上郡町)
 朝から曇り空でした。北部の紅葉は期待出来ないと思い、近場の低山で昼どきを過ごそうと向かったのが、上郡町東部の福峰山です。東麓に奥集落がありますが、その奥集落の最奥にあります杓谷池のそばから最短距離で山頂を目指しました。少しヤブ尾根でしたが、30分とかからず山頂に立てました。途中の笹原では展望があり、足元に奥集落を、南東には宝台山が大きく眺められました。山頂は雑木に囲まれて展望は今一つでしたが、木漏れ日の下でのんびりと昼食をとることが出来ました。

074

11/ 5

 波佐利山(宍粟市)
 紅葉の便りが聞こえてきますと、奥播州の波賀町に心が向きます。この日は朝から快晴でした。そこで希望通り宍粟市へと車を走らせました。紅葉の尾根を楽しもうと目指したのは、音水渓谷の最奥エリアです。波佐利山から東に延びる尾根を、尾根端の向谷橋付近から登り始めました。始めこそヤブ尾根でしたが、次第にイバラは減って登り易くなりました。展望も良く、音水渓谷一帯の紅葉を目に出来ました。その後は樹林帯に入り視界は閉ざされましたが、杉の巨木に出会える尾根でした。波佐利山は相変わらず展望は良くありません。波佐利山からは北へと鳥取との県境尾根を歩きました。尾根の木々は疎らで、所々で展望もありました。ところが1166mピークを過ぎた辺りより、俄然ネマガリダケのジャングルになりました。長くは続きませんでしたが、その後もクマザサにブナの混じる尾根で、ヤブコギには変わりません。落折山との中間地点まで歩くと、県境尾根を離れて下山としました。ともかく自然がいっぱいの尾根を十分に楽しみました。

075

11/12

 国見山(宍粟市)
 この日の播州南部は快晴で朝を迎えました。そこで先週に続いて宍粟市深部の山へと向かったのですが、宍粟市に入りますと北の空はどんよりと曇っており、高い山はガスに隠されていました。そこであっさり北の山は諦めて、向かったのが山崎の市街地に近い国見山です。と言うのも朝の光で山頂に何やら東屋のようなものが建っているのが見えて気になっていました。そこで早速向かった次第です。前回と同じく金谷古墳のそばから登り始めますと、その尾根には新しく遊歩道が作られていました。まだ造成中の様子でしたが、遊歩道は山頂まで続いており、山頂には立派な展望台が作られていました。まだまだ一帯は工事中でしたが、来年の春には「国見の森公園」としてオープンするようです。またその山頂そばまで林道の工事も行われていました。この一連の工事で国見山は展望の山に大変身していました。

076

11/13

 落折山(宍粟市)
 先週の波佐利山登山では、兵庫鳥取県境尾根を落折山との中間点まで歩いて下山しましたが、そのとき落折山まで歩いてみたいと思ったものです。そこで早速、尾根歩きの続きをこの日に行うことにしました。この一週で落葉は進んで、裸木が増えていました。先週の続きですので、下山で歩いたコースを辿って行きました。但し林道終点からは支尾根を登ったのですが、それがクマザサとネマガリダケのヤブ尾根で、県境尾根に辿り着くまでヤブコギでした。県境尾根もヤブコギには変わりありません。ネマガリダケとの格闘で遅々と進まず、500m進むのに1時間ほどかかる所もありました。時刻も午後の2時が迫り、このままではこの日のタイムリミットになると思い始めたとき、突然、測量の切り開き道に出会いました。山頂まで300mほどと思える辺りでした。どこから来ている道かは判然としませんでしたが、ネマガリダケが幅広く刈られており、あっという間に山頂に着いてしまいました。そして山頂も広く刈られて、好展望が広がっていました。この日の空は黄砂のためか濁っていましたが、氷ノ山に三室山など播但の高峰群が一望でした。ヤブ山の落折山の変貌に、ただただ驚くだけでした。

077

11/19

 天船山(多可町)
 天船山は笠形山の南東、ごく近い位置にある小山です。その山上から笠形山を眺めてみたいと向かいました。この日の播州南部の空は極上で、空は青く視界は澄みきっていました。しかし播但道を走って行きますと、その天気は笠形山の上空で極端に変わっており、そこより北の空はどんよりと曇って高峰はガスに隠されていました。多可町の天船山の上空も晴れてはいましたが、雲の多い空でした。アプローチは八千代区坂本集落の奥にある溜め池のそばからとしました。何の知識も無く適当にヤブコギをして登って行きますと、山頂はすっかり植林が占めており、ほとんど展望はありません。視界の澄み切った日に展望の無い山に登ってしまったことを後悔しました。そこで今少し変化を求めて、尾根を西に辿ることにしました。すると風倒木地が増えて、かえって厳しい目に遭ってしまいました。そして期待しないままに467mピークに着きますと、そこで思いがけない好展望に出会いました。北面が植林されたばかりの幼木地で、視界を妨げる高木がありません。笠形山から千ヶ峰、篠ヶ峰と多可町北部の高峰が一望でした。ところで期待していた笠形山はあまりに近すぎて、間近な尾根を見上げるだけでした。

078

11/26

 水池(新温泉町)
 新温泉町で一番奥深い山里と言えば肥前畑でしょうか。その肥前畑集落の背後に佇む山が水池です。二年前の同じ時期に一度山頂を目指したのですが、そのときは地図に載っていない林道に惑わされて、水池より北の尾根を登ってしまいました。そこで今回は十分にイメージトレーニングして向かいました。肥前畑から歩き始めたのは前回通り。そして山頂に近い所で林道を離れて尾根に取り付きました。遠くから見る水池の山肌は草原風ですが、そこはクマザサの海でした。そのクマザサをかき分けて山頂に近づきますと、山頂そばはカヤトの原が広がっており、ようやく優しげな風景となりました。そこは展望も素晴らしく、北には仏ノ尾に青ヶ丸、西にはうっすらと雪化粧した扇ノ山をと、奥但馬の雄峰を雄大に眺められました。下山は林道への最短コースをとったのですが、20分ほどで下り着いてしまいました。

079

12/ 3

 菊水山〜鍋蓋山
  〜摩耶山(神戸市)
 三宮へ久々に買い物に行くことにしました。そこで序でに登山をと、菊水山から鍋蓋山を歩くことにしました。8年ぶりです。この日の神戸の空は雲が多いものの、まずまずの快晴でした。そして神戸の山は紅葉の見頃を迎えていました。ハイキングは鵯越駅から歩き始めました。烏原川沿いも市ヶ原の辺りも、色付いたモミジに彩られていました。登山はと言うと、もう終始遊歩道を歩いているようなもので、道標もしっかりしており、地図を見る必要も無くごく気楽に歩いて行けました。ただこの日は北風が強く、休むときは日溜まりを探しました。市ヶ原に着いたときは、まだ13時半でしたので、ついでに摩耶山まで足を延ばすことにしました。さすがに摩耶山まで歩きますと、足の疲れは相当なもので、山頂に立った後はだらしなくロープウェイで下山としました。それにしても神戸の山はいつ来てもすれ違う人が多いため、足の疲れ以上に人に疲れました。

080

12/10

 高山〜雄鷹台山
     (赤穂市)
 前週に続いて電車でアプローチ出来る山を目指しました。選んだのが赤穂市街の北に広がる丘陵地です。坂越駅で下車して、丘陵地の東端にあります登山口に向かいました。その登山口からは遊歩道が始まっていました。途中から道は防火林帯となって幅広くなり、展望も良くなりました。そしてまず立ったのが後山です。送電塔がそばに立っていますが、伸びやかな風景が広がっており、いつ来ても心休まる所です。その後は東西に延びる防火林帯を歩いて高山までをピストンしました。高山は電波塔が山上を占めており、特に惹きつけられるものはありませんが、低木に囲まれた防火林帯は自然探索路と名付けられて、ピクニック気分で歩けました。再び後山の近くに戻りますと、次に南へと分かれる尾根道を歩いて雄鷹台山に向かいました。雄鷹台山となりますともう市街地のそばですから、市民散策の山と言った雰囲気になりました。山頂は寒椿が満開でした。その後は石仏が点々と置かれた登山道を歩いて山手町そばの登山口に下り着きました。そこからは満州赤穂駅は僅かな距離でした。

081

12/17

 天王山(赤穂市)
 先週に続いて赤穂市の小さな山を目指しました。天王山は黒鉄山の南に位置する三角点ピークですが、どうも山道は無さそうです。そこで適当に登ることにしました。国道250号線で近づきますと、小さいながらもすっきりとした姿の天王山が見えて来ました。アプローチは南麓の折方集落のそばからとしました。山裾はすっかり害獣除けのフェンスが取り囲んでおり、それを越えてみたもののやはり道は見当たりません。山裾からヤブコギ登山でした。しかもイバラが多く、引っかかれ通しでした。途中ではシダヤブにも突っ込み、これも一苦労でした。ただ高い木の少ない山で露岩地もあり、展望は悪くありません。瀬戸内海が一望でした。山頂も灌木とイバラがはびこっており、おまけに肌を刺す冷たい北風が吹きつけてきました。その山頂にも展望はあり、恐ろしくクッキリとした視界で赤穂市街が眺められました。下山はまた適当にヤブに突っ込んで折方集落へと下りました。下山を終えてみると、両手、両足、そして顔と数十カ所の引っかき傷が出来ていました。

082

12/25

 東山(宍粟市)
 冬山の新しい装備としてスノーシューを購入しました。それを試そうと選んだのが東山です。早速、フォレストステーション波賀へと出かけました。波賀町内から大雪でしたが、除雪が進んでおり、スムーズに現地に着けました。澄んだ青空の広がる快晴の中を東尾根コースに入りますと、残念なことに既にトレースが付いており、ワカンでも問題なく歩ける状態でした。ただ登山道の雪は多く、1メートルほどの雪ですっかり覆われていました。尾根に出てもトレースは続いており、そのまま山頂かと思えてきたとき、突然トレースが消えました。山頂手前600mほどの地点です。その先は自分でトレースを付けるしかありません。これは待ち望んだ状態でしたので、足には負担がかかりますが、うれしい気持ちで登って行きました。スノーシューでも膝まで潜ることはありましたが、概ねワカンよりは潜らないとの感触を得ました。山頂は当然無人でした。山頂展望台から眺める宍粟の冬山は何度見ても良いものです。下山はすんなりと往路を引き返しました。

083

12/31

 白毛山〜トンガリ山
     (姫路市)
 どうも年末となって忙しくなり、出張先の東京から戻ったのが30日の深夜でした。31日はその後かたづけで、漸く午後から正月休暇に入れました。登り納めどころではありませんでしたが、少しは体を動かそうと、この自宅から歩いて行ける低山に向かいました。午後2時を回ってからでしたが、才登山口からゆっくり歩いても25分で白毛山の山頂でした。北風が強く肌寒い山頂でしたが、快晴の下にすっきりとした視界が広がっていました。この山で好きな所は白毛山とトンガリ山の中間にある展望岩です。そこからは姫路城が見えます。この日の北の空は暗く、それをバックに姫路城にだけ明るい陽が当たっていました。下山はトンガリ山の手前から才天満神社へと通じる岩場コースを下りました。展望の良いままに下れるこのコースは、岩場の面白さもあって、お薦めのコースです。<14:38才登山口スタート/15:02〜16白毛山/16:30〜38トンガリ山/15:50才天満神社エンド。><快晴。北風が強く肌寒かった。視界は近くこそクッキリ見えていたが、瀬戸内海は少しよどんでおり、家島はうっすらと見えていた。><TAJI&HM>