山頂に城跡を持つ山は桜の花が似合うが、2017年4月はその山頂の桜を見ようと出かけた。志方城山、白旗山と登り、最後に向かったのが置塩山だった。4月16日のことで、里のソメイヨシノは散り始めていた。
登山口の前は夢前川の河川敷広場だったが、まだ桜の花は多く残っており、花見の準備が始まっていた。その広場に立つと気温は20℃以上ありそうで、これは暑い登山になると思ったのだが、いざ登山道に入ると以外と涼しく、けっこう良い感じで登って行けた。登山道には丁石が置かれており、登る目安になっていた。休まず登って行くと、城跡の入口で十八丁目だった。この日は特に城跡散策はせず、山頂の本丸跡へと休まず向かった。山頂に立つと、そこに目立っていたのは二本の山桜で、少し散り始めてはいたものの、まだまだたわわに花を付けており目を楽しませてくれた。また北の展望を妨げていた木が少し伐られたようで、七種山塊がすっきりと眺められた。但しうっすらとした視界のために遠方の雪彦山はほとんど見えなかった。南の方も瀬戸の島は春霞の中だった。山頂に立ったのはまだ10時とあって、休憩はしたものの昼食をとるには早過ぎるため、ただのんびりと休んで過ごした。そして下山に移ると城跡巡りはせず、往路をすんなりと戻った。一時間半ほどのミニハイキングだった。
ところで登山口には新しく置塩城跡の案内板が立てられていたが、それを見ると置塩城跡(おじおじょうあと)とルビが付いていた。一帯の地名は置塩(おきしお)と呼ばれているのでその違いにちょっと戸惑ったが、姫路市のホームページで紹介されてる夢前三山ではルビが付いていないので、ここは地名を優先して「おきしお」で呼ぶことにした。
(2017/5記)(2018/7写真改訂) |