置塩山を登りたくなったが置塩山だけでは物足りなさがあるので、その先で一段高い谷山まで歩くことにした。向かったのは2020年5月の下旬、好天の日だった。置塩城跡の登山口に着くと、その前の広い駐車場に車を止めた。登山口の佇まいは以前のままだったが、変わっていたのは置塩城跡のパンフレットが置かれていたことで、姫路市としては置塩城跡の知名度をアップさせたいようだった。その登山口から置塩山までは何度か登っているので、そこまでのハイキングの様子は、下の写真帳をご覧いただきたい。本丸跡となる置塩山山頂までは43分だった。登山道の一部は以前と比べて手直しされており、山頂も雑草が刈られたようで、北の展望が良くなっている印象を受けた。その山頂で休んでいたのは20分ほど。次に谷山を目指して置塩山の東斜面に入った。山道を見なかったためヤブっぽい斜面を適当に下ると、すぐに目印テープを見るようになった。後は目印テープを追うと、自然と尾根道を歩くようになった。展望の無い尾根歩きで北東へと向かって行くと、途中ではっきりとした尾根に合流して、そこからは東へと真っ直ぐ谷山山頂に向かった。登山道は荒れてはいなかったが、いかにもマイナー感のある山道で、そこはアンテナ線の経路でもあるのか、足下にケーブルを見た。やや急坂を登ってピークに出ると、そこに残骸となった共同アンテナを見た。その小ピークは谷山山頂の一つ手前のピークで、谷山まではごく緩やかな尾根歩きだった。緩やかに下り緩やかに登り返して谷山山頂に着いた。そこもすっかり樹林に囲まれており、展望は皆無だった。東側は植林地が広がっていた。何となくただ三角点を確認するために来ただけの感じだった。小休止を済ませると、歩いて来た道を引き返した。そして再び置塩山の山頂に立ち、その後は城跡の散策も楽しんで登山口へと戻って行った。置塩山だけでは歩き足りないので谷山まで歩いたことは正解と言えたが、やはり登山として楽しいのは置塩山までで、谷山への登山は面白みとしては少なかったように思われた。
(2020/7記) |