2022年7月17日は朝から良く晴れた空だったが、午前は用事があって山には出かけられず、午後に入って向かったのが置塩山だった。着いたのは13時40分のこと。最初に害獣避けゲートを通過するが、そのゲートに「石垣調査中」の注意書きを見た。山上の置塩城跡では石垣が調査されているようだった。午後の登山とあってゆっくり登ることを心がけて進んだが、晴れている上に蒸し暑さはひとしおで、心がけなくてもゆっくりとしか登れなかった。丁目の標石を追うようにして登って行く。気になったのは登山道の歩き難さで、以前よりも荒れてきているように思われた。十八丁まで来ると、コースは城跡内を通るコースと城跡の縁を通る迂回コースとに分かれるが、調査が行われていることでもあり迂回コースで山頂を目指した。山頂に着くと夏の季節とあってか雑草が茂っていた。そのため北の展望は少なくなっていた。南の方向も木々の生長で同様だった。その展望のことよりも、山頂には涼しい風が絶えず吹いていたことがうれしかった。晴れれていた空も曇り空に変わっており、おかげで過ごし易い山頂だった。平らな所にビニールシートを敷いて横になると、暫し風の涼しさを楽しんだ。山頂で30分ほど休むと、忠実に往路を辿っての下山とした。この下山では往路で感じた登山道の歩き難さを、いっそう感じた。そのこともあってか、易しい山と思っていた置塩山も夏に登ると意外と厳しい山のようだった。ところで下山を終えてのことだが、足下を見ると靴に山ヒルが一匹付いていた。あわててズボンをめくると、きっちり一匹が血を吸っていた。パートナーも同様だった。考えるに沢沿いで被害に遭ったようだが、どうやら置塩山は山ヒルが棲息する山になったようだった。
(2022/7記) |