山上に置塩城跡が広がる置塩山は片道おおよそ40分のコースとあって短時間で山頂に立てる山の一つだが、急坂は無いものの易しく登ると言う感じではなく、いわゆるマイペースでしっかり登る山として認識している。その置塩山を認識通りにしっかり登ろうと向かったのは2023年5月の下旬こと。登山口前の駐車場に着くと何台もの車が止まっていたので登山者のものかと始めは思ったのだが、結果としては登山道で会う人は無く山頂も無人だった。どうやら登山口の近くで行われている工事の関係者のものと思えた。何度も訪れている置塩山であり、登ることに集中したいこともあって、往路も復路もカメラはほぼザックに納めて歩いた。この日は涼しかったこともあって、往路39分、復路39分とほぼ同じタイムだった。山頂は以前のままの佇まいを見せていたが、木々の生長で山頂展望は更に狭まっていた。やはり人の手が入らないと展望は得られないようだった。その山頂は以前から北側部分は雑草地になっているのだが、その雑草がタケニグサからイタチハギにほぼ入れ替わっていた。どちらも鹿の嫌う植物と思えたが、植物同士でも強弱があるようだった。この日は山頂で10分少々過ごすと、他の城跡には立ち寄らずに下山とした。
(2023/6記) |