置塩山は山上に置塩城跡が広がっているのだが、直近は城跡エリアの縁を歩く近道コースで山頂に立っていた。そこで久々に城跡を巡ってから山頂に立つことにした。向かったのは2024年11月の第三火曜日のこと。この日の朝は晩秋らしく冷え込んでおり、登山口に着いたときは昼を回っていたのだが、まだ肌寒さを感じた。この日は履き慣らしのために重登山靴を履いたため、ごくゆっくりと登山道を登った。その登山道は、三丁目を過ぎた辺りで通行止めになっていた。倒木があるようで迂回路が作られていた。迂回路に入るも、その迂回部分は僅かな距離だった。後は淡々と登山道を登って行く。十七丁目を過ぎると城跡エリアとなり、城跡の案内板が現れた。その位置で右手を進めば近道コースで、直進すれば城跡の中心部に向かえることになる。そこを直進した。幾つか土塁があり、伝三の丸跡、台所跡、伝二の丸跡とそれぞれの平坦地を散策して城跡の雰囲気を味わった。近道コースと合流すると、その先が山頂となる伝本丸跡だった。伝本丸跡は以前のままの佇まいと思っていたのだが違っていた。山頂の北側部分は雑草地になっていたのだが、その雑草がきれいに刈られていた。そのため見た目は以前よりもずっと広い広場になっていた。おかげで北の視界は良くなっており、七種山系がすっきりと眺められた。南の方向も幾分良くなっているように思われた。そちらは光る瀬戸の海が眺められた。ただこの日は秋に入って一番寒いと思えるほどで、陽射しの消えているときは10℃まで下がっていた。そのためさらっと展望を楽しむと、長居はせず下山に移った。下山は城跡の縁を歩く近道コースで城跡の入口に向かった。登山道に入ると、後は道なりだった。その登山道で通行禁止の位置まで下りると、その通行禁止帯に入った。通行禁止部分の距離は数十メートルほどで、注意書きに書かれていた倒木は既に無くなっていた。おかげで以前のままにスムーズに歩いて通行禁止部分を通り抜けた。登山口に戻ってきたときは15時前だったので、2時間ほどのミニハイキングだった
(2024/12記) |