TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨編
 
書写山 (刀出コース・行者堂コース) 371m 姫路市
 しょしゃざん
1/2.5万地図 : 姫路北部
 
【2014年6月】 No.10 2014-56(TAJI&HM)
 
    夢前川(東夢前台四丁目辺り)より  2014 / 6

 書写山の登山コースの中でまだ登っていなかった鯰尾(ねんび)坂コースを登ろうと考えたとき、刀出坂コースと組み合わせることにしたただ鯰尾坂コースの登山口を知らないため、往路は刀出坂コースを登る考えで向かったのは2014年6月のことだった。4年ぶりの刀出坂だったが、登山口の様子が少し変わっていた。市営住宅跡地はフェンスで囲われており、車で登山口に近づくことは出来なかった。そのフェンス囲いの南側に新たに登山者用駐車場が作られていたので、車はそこに止めた。まずは登山口へと向かうのだが、フェンスに沿って北へと歩くと、鍵がかけられた車道の扉の隣に登山者用の扉が付いており、心配することもなく登山口に向かえることになった。その後のハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたいが、登山口から40分ほどで圓教寺境内の中心部、食堂の前に着いた。境内を暫し散策した後、山頂に立つと、山頂の様子が少し変わっていた。山頂の北側の部分には配水池が建っているが、その前の広場が「十地坊跡地」と名付けられて、黒田官兵衛が置塩城を眺めた所とされていた。そのために東側の木が切られて展望が広がっていた。置塩山だけでなく七種山から明神山にかけての尾根が、うっすらとした視界の中に見えていた。さて下山はいよいよ鯰尾坂コースだったが、この日は鯰尾坂を中途半端に歩いてしまった。鯰尾坂の起点は刀出坂と同じく開山堂のそばからで、標識が立っていたので迷わず入って行けた。緩やかな道として続き、起点から十数分歩いたとき、コースは二手に分かれた。左手が鯰尾坂コースで、真っ直ぐに尾根道を進めば350mピークがあり、その先に地図には三角点記号が描かれていた。書写山の三角点に興味があって、ここで鯰尾坂コースと分かれて尾根コースを進むことにした。350mピークの先は緩やかな下り坂で、三角点は登山道から少し離れた位置に置かれていた。周囲をすっかり木々に囲まれて展望は無かったものの、、そこで昼休憩とした。休憩後も尾根道を辿ると、行者堂の標識が現れた。標識に従い尾根を離れて右手の斜面を下ると、程なく行者堂の前に出た。ここで引き返すつもりだったが、登山道は更に続いていたのでそのまま下って行くと、谷の位置で道は消えてしまった。そこから鯰尾坂へ引き返そうとしたとき、沢沿いに細々と小径らしきものが付いているのを見た。その頃には鯰尾坂まで戻ることを少し面倒に思えていたので、この日はその小径を下って行くことにした。道を歩くと言うよりも単に沢筋を下ると言った方が正しかったが、ロープが張られておりコースの形態はあった。そのロープがずっと続いた。とにかくロープに掴まって下るのみで、足下を滑らさないようにと細心の注意を払った。下り着いた所は旧夢前町の町境で、着いた位置には特に標識は無かった。そこには東西に続く峠道があり、峠の東側に下りていたので、まずは峠を越さなければならなかった。緩やかな峠道を登って行く。峠の地点は地図を見ると、標高は173mだった。更に西へと歩いて行くと堰堤が現れて、その先で林道に合流した。そこにも目印は無かったので、このコースは一般的では無さそうだった。林道の先は夢前町の新在家集落で、集落に入る手前で左手に見えたのは書写アウトドアパークだった。集落の車道を歩いて県道411号線に出ると、後は県道をひたすら歩いて刀出まで戻ることになるのだが、県道に出たとき、近くにスーパー(マックスバリュー菅生店)が見えたので、そこに入って水分を補給した。そして県道を歩き始めたところ、すぐにバス停が現れた。それは神姫バスの新在家バス停で、何気なく時刻表を見ると数分待つだけでバスの来ることが分かった。これは大助かりとバスを待つことにした。バスは時刻通りに来て、二駅先の刀出バス停まで3分の所要時間だった。後は駐車場まで数分を残すのみだった。
 この日のコースだけでなく、六角コースにしろ東坂コース、西坂コースもバス路線が近いので、書写山を登るときはバス便を組み合わせれば、車利用でもけっこうバラエティにとんだコース設定が出来そうだとの思いを強く持った。
(2014/6記)(2020/10改訂)
<登山日> 2014年6月21日 10:20刀出駐車場スタート/10:25刀出登山口/11:01護法堂拝殿のそばに着く/12:00まで圓教寺散策(この間に山頂に立つ)/12:13尾根コース分岐点/12:22〜42三角点ピーク/12:50〜13:14行者堂/13:40峠道に出る/14:05林道に出る/14:15県道411号線に出る/14:32新在家バス停でバスに乗車する/14:42エンド。
(天気) ガス雲がすっかり空を覆っていた。刀出坂の気温は22℃ほど。湿気をたっぷり含んだ空気だった。圓教寺境内の気温は21℃で、着いたときは蒸し暑いと感じたが、ほのかな風を受けて、次第に涼しく感じるようになった。視界はうっすらとしていた。
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広い登山者用駐車場を横目に、フェンス添いを北へと歩いた 刀出神社のそばに立っていたのは、ムクノキの巨木だった フェンスの一隅に登山者用の扉が付いていたので、それを開けて中に入った

 登山口に向かって
 いると、刀出坂の
 標識を見た

 西に展望が開けて
 曇り空の下に白鳥
 城が眺められた
刀出坂の登山口に入る 始めは平坦な道だった 圓教寺の標識に従って、上り坂に入った
周囲は自然林が広がっていた 小さな沢沿いを登って行く 沢を渡って右岸側へ
石段を登って行く 道そばに二体並んだ石仏を見る 登山道では何度か刀出坂の標識を見た
今度は小橋を渡って沢を横切った 植林の部分を通る これは墓のようだった
圓教寺が近づいてきた 圓教寺に入る手前に志納金を入れる箱が置かれ
ていた
この車道を越せば圓教寺の寺域だった
左手に護法堂拝殿を見る 食堂(じきどう)に向かって行く 食堂の前の広場に回ってきた
食堂の左に常行堂を見る 食堂の右に大講堂を見る 山頂へと広場を離れたとき、大講堂の屋根を見る
山頂への近道となる白山権現への道に入った 杉が樹皮をはがされて、赤い姿をしていた 白山権現の前に建つ休憩舎が見えてきた
白山権現の前を通って山頂に向かう 山頂の杉も樹皮をはがされていた 更に北へと隣のピークに向かった

 配水池の前は「十
 地坊跡地」として
 整備されていた

   東の木が伐られて
   展望が開けていた
案内板に置塩山が見えると書かれていた通り、置塩山がすっきりと眺められた 置塩山を少し大きく見る

 上の写真の左に続
 く山並みを眺める

   うっすらとした視
   界の中に明神山を
   見る
    
圓教寺の境内へは車道を歩いて戻った 広場へと入って行く 境内の散策に移った 境内の緑を見上げる
鐘楼の前を通る その先に現れたのは薬師堂だった 展望公園まで歩いてきた

 休憩舎の側からは
 南の方向が眺めら
 れた

   籾取山の方向を少
   し大きく見る
金剛堂を見る 緑陰を通る 散策を終えると食堂のそばを通って鯰尾坂へ

 刀出坂の始まる位
 置は鯰尾坂の始ま
 る位置でもあった

   開山堂のそばを通
   って行く
石垣のそばから下り坂の方に入った また石垣が現れた 鯰尾坂は平坦な感じで続いた
この石仏の位置でから尾根コースが分かれた 鯰尾坂コースを離れて尾根コースに入った 坂道の途中で弁天堂に立ち寄った
尾根コースに戻って尾根歩きを続ける 坂を上
りきると緩やかな道で続いた
350mピークを越えた先で三角点が現れた 
コースから少し離れていた
三等三角点(点名・書写山)を見る 周囲を樹
林が囲んで展望は無かった
三角点のそばで昼休憩をした後、尾根コースに
戻って下りを続けた
登山道は尾根を離れることになった その先に
行者堂があることを示す標識があった
下る先に行者堂が見えてきた
行者堂の前に立つ ここでも暫し休憩した 登山道のままに下ると、小さな祠のそばに出た
 登山道はそこまでだった
登山道は無いと見えたが、よく見ると谷筋にロープが
張られていた それを掴んで沢筋を下ることにした
けっこう急斜面だったので、ひたすらロープを
頼りに下った
鞍部が近づいて、ようやく傾斜が緩んできた 
相変わらず沢そばを歩いた
鞍部に下りてきた そこには木に赤矢印があっ
たものの標識らしきものは無かった
鞍部の小径を西へと歩いて峠を目指した 峠の位置に着いた ここからの尾根道は見えな
かった
峠を越えて下り坂に移る
次第に道がはっきりしてきた 堰堤の前に出てきた 堰堤を越えた先で林道に合流した
後は林道を歩いて新在家集落に向かった 跡で
分かったことだが私有林道のようだった
新在家集落に入ると、車道を更に西へと進んで
県道411号線に向かった
車道を歩いていると、道そばに「鯰尾大谷構居跡」
の標識が立っていた
県道を歩き出すと、すぐにスーパーが現れた 
ここで水分補給とした
県道歩きを再開すると、新在家バス停が現れた
 時刻表を見るとすぐにバスが来るようだった
待つこと数分 時刻表通りにバスが来たので、
渡りに船とばかりに乗り込んだ
乗ること数分 二つ目の刀出バス停で降車した 刀出の住宅地を抜けて刀出神社の方向に向かった 大ムクノキのそばを通る 駐車場は目の前だった