TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨編
 
書写山 (東坂コース・置塩坂コース) 371m 姫路市
 しょしゃざん
1/2.5万地図 : 姫路北部
 
【2015年11月】 No.12 2015-108(TAJI&HM)
 
    姫路市書写より(南側から眺める)  2015 / 11

 2014年6月に鯰尾坂を歩くと、書写山で歩いていない登山道は置塩坂のみとなった。その置塩坂を歩こうと向かったのは翌年の11月下旬、紅葉の季節だった。たまには人出の多い書写山も悪くないだろうと、紅葉期を選んだものだった。その紅葉もしっとり濡れているのが良いのではと、小雨が予想された11月23日の勤労感謝の日に向かった。置塩坂ならバス便が便利なのだが、車で行くことにした。そこで置塩坂を登るのに一工夫した。スタートはロープウェイ駐車場からで、始めに東坂を登って山上に出る。円教寺境内に入ると摩尼殿まで進み、摩尼殿のそばから始まる置塩坂に入る。置塩坂を登山口まで下りてくると、再び置塩坂を登って摩尼殿まで戻ってくる。後は紅葉の円教寺境内の散策を楽しみ、最後にロープウェイに乗って麓に下りてくると言う考えだった。ロープウェイの駐車場に着いたのは9時20分。朝早いとあって車はまだ少なかった。空は天気予報に反して雲は多いながらもあおぞらも見えており、小雨の降る気配は無かった。往路の東坂は何度も登っているコースでもあり、始めこそゆっくり登っていたが、三丁目からはトレーニングをする気分で十一丁目まで一気に登った。一汗かいた後は志納金500円を払って円教寺境内へと入った。徒歩で登ってきたので、その間にロープウェイで来た人が増えており、前後に人の途切れは無かった。摩尼殿までは針葉樹や常緑樹が多いためか紅葉の雰囲気は少なかったが、ちょうど見頃に色付いた木もちらほら見かけられた。摩尼殿まで来るとそこはさすがに人が多く集まっており、摩尼殿も紅葉の木立に包まれていた。その摩尼殿への石段は登らず、右手のトイレがある方向へと歩いた。トイレの前を通り抜けても道は続き、北へと向かう道に入ると、そこから置塩坂が始まっていた。最初に緩い上り坂があり、その後は程良い歩き易さの登山道が下り坂で続いた。周囲は自然林とあって雰囲気は悪くなく、途中には置塩山が眺められる展望スポットもあった。緩い下りとあってけっこう気楽な気持ちで下った。どこに下り着くのかと興味を持って麓に近づくと、堰堤が現れた先で北方向へと向かい、そして緩やかなまま登山口に下り着いた。登山口の名は書写吹だった。目の前は県道67号線で、交通量は多かった。ごく近くに見えたバス停があり、バス停の名も書写吹だった。辺りの様子を見届けると、すぐに置塩坂を引き返した。ごく気楽な感じで下ってきただけに、登りも無理なく登って行けた。但しこの日二度目の登りとあってゆっくりと登った。一度、置塩城跡の見える所で小休止をとっただけで後は休まず登ると、登山口から50分で摩尼殿に戻ってきた。摩尼殿は始めに着いたときよりもずっと人出は増えており、さすがに紅葉シーズンの休日と思えるだけの賑わいだった。後は円教寺境内の散策を楽しんだ。食堂の方へと歩き、食堂の前で昼食をとると、鐘楼、金剛堂と歩いた。そちらは色付いた木が多くあり、全体としては少し盛りを過ぎているように思われたが、部分部分ではまだまだ見頃の色付きを見せていた。またこの日は特別公開が行われており、金剛堂の内部が公開されていた。ひとしきり紅葉散策を楽しんだ後は山頂を踏むことにした。但しパートナーは摩尼殿をじっくり見たいと言うので、一人で山頂に向かった。大講堂のそばからの広い道で十地坊跡地に出て、そして山頂に立った。その山頂からはショートカットの山道で摩尼殿へ下りて行った。。パートナーと落ち合うと、襖絵が特別公開されている十妙院に立ち寄った。そして書写山散策を終えると、ロープウェイ駅へと向かった。ロープウェイ駅の屋上は展望台になっており、そこからの展望を楽しむと、ロープウェイに乗って麓に下りることにした。東坂を下っても良かったのだが、駐車場を使わせてもらっていることでもあり、たまには地元にお金を落とすのも良いのではと考えてのことだった。片道とあって乗車券は500円だった。もうすっかり観光気分となってロープウェイに乗り込んだ。
(2015/12記)(2020/7改訂)
<登山日> 2015年11月23日 9:24ロープウェイ駐車場スタート/9:33東坂登山口/9:51〜10:00紫雲堂跡近くの展望台/10:06参拝入口/10:29摩尼殿/11:06置塩坂登山口/11:56摩尼殿/円教寺散策(12:49山頂を踏む)/13:35ロープウェイ山上駅/13:51駐車場エンド。
(天気) 朝の空は青空が広がっていた。その後は薄晴れ、曇り、薄曇りと、雲が厚くなったり薄くなったりを繰り返した。薄晴れになったときは少しだが青空の現れることもあった。山上の気温はほぼ17℃で推移した。風はほとんど無く、散策には適度な涼しさだった。視界は薄ぼんやりとしていた。
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ロープウェイの駐車場から山陽道を見上げた 東坂を目指してロープウェイとは逆方向に歩いた 農道を南へと歩く
案内標識に従って住宅地に入った 住宅地を抜けると、登山道が始まった 何度か登った東坂とあって、気楽に登って行く
始めはゆっくり登っていたが 三丁目を過ぎてから、しっかりと登った 岩場も休まず登った
十一丁目に着いた 三丁目からここまで10分
だった
後ろを振り返ると、夢前川右岸の山が見えてい
東屋が見えてきた そこは紫雲堂跡の近くだっ
東屋の前は展望地だった 南に八丈岩山と籾取山を見る 籾取り山の右手は夢前川の右岸に広がる山並みだった

 上の写真に写る八
 丈岩山を大きく見
 る

   上の写真に写る籾取
   山を大きく見る
鷹山と城山の並ぶ姿を見る 東屋を後にして山上に向かった もう緩やかな道だった
ロープウェイ駅を見上げた ロープウェイ駅の前を通り過ぎる 円教寺への道に入った
志納金を払って円教寺境内に向かった 緩やかな上り坂が続く ちらほら紅葉した木を見かけた
きれいに黄葉した木を見る ツバキの花が鮮やかだった 参道を歩いていると、左手が開けた
南東方向が眺められた 左の写真に写る高御位山を大きく見る
仁王門を通って円教寺境内へ 門を抜けたとき、淡い紅葉を見た 緩やかな参道を歩いて行く
左手に現れたには円教寺会館だった 下り坂が続く 摩尼殿に着くと、イチョウの色付きがきれいだった
はづき茶屋の前は賑わいがあった 摩尼殿の前の道を東へと歩き、トイレの前も通り過
ぎた 前方に見える車の先が置塩坂コースだった
 置塩坂に入ると、最初は上り坂だった
下り坂に入ってもきつい所は無かった 参道らしく石仏を見かけた 登山道を味わうのは登りのときでと、いそいそと下った
置塩坂に入って30分少々で登山口が見えてき
登山口に下り着くと、前の道路は県道67号線だっ
た 近くに見えたバス停は「書写吹」バス停だった
 辺りの様子を見届けると、すぐに置塩坂を引き
 返すことにした
登山口の名はバス停と同じく「書写吹」だった ゆっくりと登って登山道の雰囲気を味わうこと
した
左手に堰堤を見た
上り坂にきつい所は無かった 易しい道が続く 斜めに育ってしまった大木の下を通る

 中間地点で展望
 地が現れた

  そばの説明板で
  は置塩城跡の展
  望ポイントとな
  っていた
古道の雰囲気を味わいながら登った 岩に彫られた石仏を見る この岩には五輪塔が彫られていた
自然林の中を古道は続いた 五輪塔に木漏れ日が当たっていた 道標があり、「左そまかんをん道」と彫られていた
円教寺が近づいて登山道は平坦になった 下り坂に入った 小屋の先が円教寺のエリアだった
はづき茶屋の前は一時間半前よりずっと賑わっていた  紅葉のもみじを通して摩尼殿を眺めた 摩尼殿の前の道を西へと歩いた

 紅葉の木立を見な
 がら歩いた

   常行堂、食堂、大
   講堂の並ぶ広場に
   出てきた ここで
   昼休憩とした
鐘楼のそばを通って金剛堂に近づいた 見頃の木を多く見かけた 鮮やかに色付いたもみじを見る
木立の空いた所から南の方向を見る 金剛堂は内部が一般公開されていた 広場に戻ってくると、十地坊跡地に向かった

 十地坊跡地に着
 くと、二人の女
 性がおしゃべり
 を楽しんでいた

 十地坊跡地からは
 北東方向に展望が
 あった

 七種山の尾根を大
 きく見る

 十地坊跡地からは
 南へと歩いて山頂
 に近づいた

 いつも通り山頂は
 眺めるだけにして
 通り過ぎた

 摩尼殿に通じる近
 道に入った
摩尼殿の屋根が見えてきた 摩尼殿の前を通った 階段を下ってはづき茶屋に近づいた
摩尼殿を見上げると、上空はすっかり曇り空だ
った
十妙院も襖絵が公開されていた 庭は撮影OK
だった
円教寺境内の散策を終えて東坂の方向に向かっ
ロープウェイ駅に着いた 駅の横にある休憩設備の屋上に上がった そこは展望台になっており、東の方向が広く眺められた

 右上の写真の右手
 を見る


   上の写真に写る氷室
   山を大きく見る
ロープウェイに向かった 片道は500円だった ロープウェイの中から山上駅を写した 麓について、麓側の駅舎を写す