2021年元旦は晴れで朝を迎えたが、前日の大晦日と同様に、播州北部より北は雪雲のようだった。そこで2年前の2019年元旦と同様に遠くに出かけるようなことはせず、書写山を東坂コースで登って新年の気分を味わうことにした。但し午前は用事があり、午後に入って書写山に向かった。2年前は書写山を訪れる人が多く、駐車場に入るまでにけっこう時間がかかったものだが、コロナ禍による外出自粛ムードがあるためか駐車場は空いており、ごくスムーズに車を止めることが出来た。北部の荒天によるものか風の強い日で、その冷たい風を受けながら歩き始めた。東坂コースに入ると新年登山を楽しむ人は多いようで、常に前後に人を見ながら登った。下りて来る人も当然多かった。ロープウェイの山上駅に着くと、観光客と混じることになり、参道ではその人たちと密にならないようにして歩いた。摩尼殿に着くと、そこは正月らしい賑わいがあった。その摩尼殿からは参道を離れて白山神社へと続く登山道を登った。白山神社の前に出ると山頂に立ち、その先の十地坊跡地で少し展望を楽しんだ。三辻山の尾根が白くなっており、その背後の北の空は薄黒い雲が広がっていた。後は三之堂へと下りて来ると、そこは摩尼殿とは違って人影は少なく、平日のような感じでひっそりとしていた。これで正月の書写山をまずは味わえたと思え、参道に入って摩尼殿へと戻った。ロープウェイの山上駅へと戻ると再び東坂コースへと入り、まだ登って来る人とぽつりぽつりとすれ違いながら麓へと戻って行った。
(2021/1記) |