梅雨どきの雨は降らないものの晴れ間の見えない日は、どうしても近場の山を登ることになる。2021年5月26日はそのような日で、近場の山として書写山に向かった。易しく登るとなると刀出コースとなる。何度も登っている刀出コースなので、その様子は下の写真帳をご覧いただきたい。ただいつもと違ったのは、登山口ゲートを抜けた先で近道コースに入ったことだった。それは旧刀出道で、標識に刀出巨畳参道とも書かれていた。その名の通り大きめの石で石畳状になっている部分もあった。少し歩き難さはあったもののごく普通に登って、清流ノ滝の手前で正規コースに合流した。清流ノ滝は梅雨どきとあって、水量は豊かだった。緩やかな登山道を登って圓教寺の広い寺域に入ると、いつもなら開山堂か三之堂の前に出るのだが、この日は右手の道に入って、始めに金剛堂や法華堂が建つエリアを散策した。松平家墓所や榊原家墓所を眺め、その後に三之堂の前に出た。誰もおらずひっそりとしていた。その三之堂の広場の一角で昼休憩とした。その後は山頂に立ち、そこから山道で摩尼殿に出た。摩尼殿もひっそりとしており、摩尼殿の前に建つはづき茶屋は休業していた。兵庫県はコロナ禍による緊急事態宣言中とあって、そのための自粛と思えた。また摩尼殿から三之堂に通じる広い参道は、工事のために通行止めになっていた。そこで摩尼殿のそばから始まる巻き道で三之堂に戻ってきた。後は奥之院のエリアに立ち寄り、そして再び刀出道を歩いて登山口駐車場へと戻って行った。2時間少々の書写山ミニハイキングだった。
(2021/6記) |