TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北播磨 
 
大木山    おおぎやま 374.8m
西脇市
武嶋山    たけしまさん 160m
  多可町・西脇市
1/2.5万地図 : 中村町
 
【2024年10月】 2024-171(TAJI&HM)
 
   《大木山》  西尾根より  2024 / 10 《武嶋山》  南西麓より  2024 / 10

 西脇市と多可町との境界にある武嶋山は展望と岩登りが楽しめそうだった。その武嶋山とは尾根続きになる大木山まで歩こうと向かったのは、2024年10月の初日のこと。9月はずっと厚かったが、この日も気温は30℃まで上がっており、10月に入ったとは思えぬ異常に暑い日だった。多可町中区側から武嶋山に近づくと、背後の尾根の方が目立っており、標高160mしかない武嶋山はどこにあるのかすぐには判断できなかった。それが間近まで来ると小さな三角形の姿がはっきりして、漸く武嶋山と分かった。その武嶋山が間近になると標識が立っており、すんなりと山裾に近づけることになった。山裾が目前になると害獣避けのゲートが現れて、そこを通った所に武嶋ひぐらし荘が建っていた。辺りは小さな広場になっており、その一隅に車を止めた。標石があり、それには「竹島山」と彫られていた。武嶋ひぐらし荘の脇より登山コースが始まっていた。登山道は遍路道でもあるようで、点々と石仏を見ることになった。何度か枝道が分かれていたが、石仏巡りの枝道と思えたので、一番はっきりしている道を進んで行った。つづら折れの道を登って行くと、清厳寺の前に出た。近くに磨崖仏があるようだったが、そちらへのコースがはっきりしていなかったため、立ち寄らないことにした。山頂は今少し先で、そちらへは始めに鉄ハシゴを登ることになった。その鉄ハシゴの先が岩場の登りで、けっこう急斜面の登りが山頂へと続いていた。登るのは良いが、下るとなると少々危険ではと思える角度だった。ただ滑る感じは無かった。その岩場登りは暑さを我慢しながらで、大汗をかいての登りだった。登るほどに背後に展望が広がってきた。低山ながら抜群の展望だった。南西の笠形山から北西の千ヶ峰まで一望出来た。その武嶋山の山頂は岩場になっておらず単なる雑木ヤブだったので、岩場の最高地点で休憩とした。休憩を終えると大木山へと尾根歩きを開始した。その尾根歩きも少々誤算があった。多少ヤブっぽい程度で歩いて行けると思っていたのだが、けっこうシダヤブになっている所があり、一部は道もはっきりしていなかった。また蜘蛛の巣がやたら多いのには閉口した。ただ尾根は緩やかなため、きつさは無かった。樹林の途切れることがあり、そこからはこれから向かう大木山がすっきりと眺められた。その尾根歩きで215mピークを越えて鞍部へと下って行くと、突然と言った感じで巡視路に合流した。その巡視路で送電塔(北摂長田野線45番)に出ると、その先も巡視路は続いていた。その巡視路も程なく尾根から離れて右手の斜面に向かい出した。その巡視路を追わず、尾根筋を辿って行く。尾根道は再びヤブっぽくなり、シダの中を歩くようになった。再び蜘蛛の巣を祓うことになった。緩やかに登って350mmピークに達すると、漸く山頂まで僅かな距離となった。その頃には少しは歩き易くなっていた。大木山の山頂に着いたときは、武嶋山を離れてから1時間45分後だった。何度か休憩はとっていたが、それでも少々かかり過ぎたと思った。これもひとえに暑さによるバテが主要因だった。着いた大木山の山頂も、気温は30℃ほどあった。ただ湿度は高くなかったので、木陰に入ると少しある風も助けとなって涼しさを感じることが出来た。暫く休んでいると、漸く山頂を見回す余裕が出てきた。少しは展望を期待していたのだが、山頂は休めるスペースはあるものの、周囲は雑木が囲んでいた。そのため雑木の隙間から僅かな展望を得るだけだった。南の方向に見えるのは西脇市の低山で、東に西光寺山がかろうじて望まれた。北は石金山の姿が大きかったが、これも木々の隙間からだった。大木山から先へと尾根道は続いていたが、この日は周回する気になれず、下山は尾根を引き返すことにした。引き返すと言っても武嶋山まででは無く、途中で出会った巡視路を歩く考えだった。その巡視路が尾根から離れる位置まで戻ると、南へと巡視路コースに入った。地図には書かれていなかったが、はっきりとした道だった。下るうちに破線路と合致するようになった。巡視路は終始はっきりした道で、巡視路らしくプラ階段になっている所もあった。途中では送電塔(北摂長田野線44番)にも出会った。そして無難に麓に着いて林道に合流した。後は林道歩きだった。その林道は武嶋キャンプ場を抜ける道でもあった。林道の起点にはゲートがあり、それを通って一般道に出てきた。もう武嶋ひぐらし荘までは僅かな距離だった。晴れは続いており、西日を浴びてすっかり明るい武嶋山が眺められた。その武嶋山に向かうように歩いて駐車地点に近づいた。
(2024/10記)
<登山日> 2024年10月1日 9:55武嶋ひぐらし荘スタート/10:04清厳寺/10:13〜33武嶋山/11:01〜09[215m]ピーク/11:35[45番]鉄塔/12:18〜13:14大木山/13:40巡視路コースに入る/13:54[44番]鉄塔/14:05林道に出る/14:14キャンプ場入口ゲート/14:24武嶋ひぐらし荘エンド。
(天気) 晴れ。雲は多かった。山頂の気温は30℃。ときおり涼しい風を受けた。視界は少しうっすらしていた。
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武嶋山に近づいて、漸くその姿を認識出来た 標識に従って山裾に近づくとゲートを通った ゲートの先に広場があり、そちらからゲートを眺めた 広場の一角に車を止めた 広場の南端に建っていたのは「武嶋ひぐらし荘」だった
武嶋ひぐらし荘の横から登山道は始まっていた 始めに南へと歩いて行く 登山道は八十八ヵ所巡りになっており、石仏が点々と置かれていた
登山道の途中にはお堂が建っていた 枝道が多かったが、出来るだけ直進を心がけて歩いた 石垣のそばを歩いた
遍路道はこの清厳寺までだった 清厳寺のそばの岩場に鉄ハシゴが架かっていた 鉄ハシゴを登ると、武嶋山山頂まで岩場の登りだった
急角度の岩もあり、登れても下るのは危ないと思えた 後を付いてくるパートナーを振り返った ほぼ山頂と言える岩場の最高地点で休憩とした

足下を流れている
のは杉原川だった

南から西にかけて
の展望だった

(←)
上の写真に写る木
谷山の尾根を眺め


 (→)
  同じく笠形山を眺
  める
上の写真の右に続く風景を見る 西から北にかけての展望だった

上の写真の中央部
を大きく見る
武嶋山の最高地点はヤブだった 最高地点を離れて尾根歩きを開始した シダが茂っており、ヤブっぽい尾根歩きだった

尾根は展望地もあ
り、武嶋山の岩場
と同じく西の方向
が広く眺められた

大木山の方向が眺
められるポイント
もあった
シダヤブの尾根を進む ヤブっぽく無い所もあった 215mピークに着いた ヤプっぽいピークだった
露岩地が現れると、そこは展望が良かった 大木山の尾根がすっきりと眺められた
ときおり目印テープを見た 突然と言った感じで巡視路に出会った 送電塔は北摂長田野線45番だった
巡視路で尾根筋を歩いた 巡視路はすぐに尾根から離れてしまった 再び細々とした尾根道歩きに戻った
尾根の傾斜が増してきた ピークが近づいてきた そこは山頂から見ると北隣となるピークだった
その北隣のピークから南西方向を見る 山頂へはごく緩やかな尾根となった 大木山の山頂が目前になった

(←)
大木山の山頂に着
いた 山頂は適度
に開けていた

 (→)
  三等三角点(点名・
  大木山)を見る
南側から山頂を眺めた 周囲は樹林に囲まれていた 僅かな展望は南の方向だった

(←)
数曾寺山塊の尾根
が眺められた

 (→)
  南東に西光寺山を
  見た

木々の隙間からな
がら北の方向も眺
められた
下山は往路を戻った 北ピークから西へと下って行く 巡視路に合流すると尾根を離れて巡視路コースに入った
はっきりとした道が続く 巡視路らしくプラ階段の部分もあった 前方に武嶋山を見た
送電塔(北摂長田野線44番)と出会った 麓へと下って行く 麓に着くと広い道になった
林道に合流した 後は林道を西へと歩いて行く 林道は武嶋キャンプ場の道でもあった
キャンプ場の入口に着くと、そこに標識を見た 一般道へはゲートを抜けることになった 車道に出ると、駐車地点は近かった

すっかり明るい武
嶋山を眺めながら
歩いた

武嶋山の山頂を眺
めた
この標識を見て武嶋ひぐらし荘への道に入った 彼岸花が盛りと咲いていた 武嶋ひぐらし荘に戻ってきた