TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編
 
点名・大杉野 375.9m 上郡町
       おおすぎの
1/2.5万地図 : 二木
 
【2008年12月】 2008-124(TAJI)
 
    白旗山山頂より  2008/12

 2008年12月に入っての最初の週末に宍粟市南部の山、宮山に登ったのだが、その山頂近くからは播磨丘陵が広く眺められた。その展望の中にきらりと光って見えたのが大型放射光施設のスプリング8だった。そのスプリング8に目を凝らすと、後にすっきりとした山が見えていた。方向からするとどうやら白旗山のようだった。白旗山はどうもイメージの掴みにくい山だったのだが、その整った姿を見て、急に登ってみたいと思えてきた。それと同時にもう少し近くからも眺めてみたいとの気持ちも起きてきた。そこで、まず白旗山を間近で見る山に登った後、白旗山を登ろうと決めた。そこで「二木」の地形図を開いて目にとまったのが、白旗山の東に対峙する四等三角点(点名・大杉野)を持つ無名の山だった。普通なら見過ごしてしまいそうな特徴に乏しい山なのだが、白旗山を見る山として考えると、木々にじゃまをされなければ、尾根を歩いている間、けっこう間近に白旗山が眺められそうだった。その376mピークを登ると決めると、次はどこから登るかだったが、低山だけにどこからでもアプローチ出来そうだった。そして駐車地点の事も考えて西麓の野桑神社からが適当と判断した。
 向かったのは年の瀬も近づいてきた23日の天皇誕生日だった。国道373号線を北へと走り、上郡橋の交差点で県道28号線に入る。左手に白旗山に続く尾根を眺めながら走っていると、富満高原に向かう道が分かれた。その県道449号線に入ると左前方に白旗山を、右前方に376mピークにつながる尾根を見ることになった。車道は二つの山の間を抜けるのだが、二つの山が接近し出したとき、右手に野桑神社が現れた。神社の前が少し広い路肩スペースとなっており、そこに車を止めた。上空はまずまず晴れており、白旗山が西に明るく見えていた。まずは尾根を目指して、野桑神社の裏から適当に登り始めた。一帯は雑木林で適度に空いており、下生えは少なかった。おかげで無理なく登って行けた。人に歩かれることが少ないのか、足元には落ち葉が積もっており、鄙びた山ならではの穏やかさがあった。少し急な所もあって、木に手をかけたりしながら登って行く。振り返ると、木立を通して本村集落が見えていた。20分ほど登って尾根に着く。地図を見ると近くに346mの標高点の付くピークがあり、その位置がこの山では白旗山に一番近そうだった。少しは白旗山が見えるかと、近づいてみることにした。尾根には小径が続いており、ごく普通の感じで進んで行けた。そのピークに着くと、少し木が茂っていたが、白旗山の山頂が覗いていた。木に登れば今少し良く見えるかと手頃な木に足をかけると、山頂部のみだがすっきりと見え、その姿を目に焼き付けた。そこからは少し戻って、北東に向かう尾根に入る。尾根には変わらず小径が続いており、アップダウンは少ないとあって楽に歩いて行けた。350mピークからは尾根の方向は北西に変わるが、その位置からは南向かいの尾根が眺められた。尾根を少し南へと下ると更にすっきり見えて、その南向かいの尾根で一番高いピークはどうやら三濃山のようだった。北西へと向きを変えた尾根を歩き出すと、足元にシダが見られるようになり、次第に足元を隠すようになった。ただシダは膝丈までで、小径もはっきりしているので、少し押しのける感じで歩いて行けた。尾根は次第に北向きに方向を変えると、左手に木立を通して白旗山が覗くようになった。尾根が鞍部へと緩やかに下り出したとき、シダ帯を抜け出した。そして地表が広く現れた所に出た。そこは木々も疎らになっており、その先にすっきりと白旗山が姿を見せていた。両翼を伸ばした白旗山は堂々としており、まさに絶好の展望地だった。その願い通りの眺めに足を止めずにはおられず、そこで昼休憩をすることにした。少し冷たい風があったが、陽射しを受けていると気にならず、白旗山の姿を飽かず眺めていた。昼食を済ませると、後は尾根なりに登って三角点ピークに向かうだけだった。もうシダは無く、ごく自然な雑木林が周囲を取り巻いている。その木々を通して、山頂となる三角点ピークが右前方に見えて来た。山頂が間近になると尾根は直角に曲がり、最後に急坂があって山頂に着いた。その山頂がけっこう寒かった。それまでも少しは冷たい北風を受けていたのだが、そこはまともに受けることになり、パートナーはあわてて南面側に逃げてしまった。こちらはその冷たい風を我慢しながら、山頂の佇まいを眺めることにした。三角点回りに少しシダが見られたが、全体として灌木林の印象だった。その灌木に南側は閉ざされていたが、北は木々の空いた所もあって、少しは展望があった。北西に見えるピークは船岩のようで、北にはなだらかな尾根が広がっていた。目立つピークも無く、一番高い辺りが点名・楠山のあるピークのようには思えた。その山頂からの白旗山はと言うと、もう木立を通して輪郭を見るだけだった。この風景を寸時眺めていたが、身にしみる寒さには勝てず、こちらもパートナーのいる南側の陽当たり場所へと逃げ込んだ。一休みを終えて後は下山だったが、まずは東へと尾根なりに歩き、その先から始まる南東尾根を下って行くことにした。尾根道は続いており、これまで歩いて来た道と同様に、さほど下生えも無く、けっこう歩き易いと言えた。山頂を越えたことで東の展望も現れ、北東に大型放射光施設スプリング8がけっこう大きく見えていた。南東尾根は北風を受けることもなく、陽射しを浴びているとうっすらと汗さえ浮かんできた。ときおりすっきりとした展望もあり、三濃山の尾根が良く見えたりもした。鄙な山にしては歩き易く、そして展望も得られて、ちょっと得をした気分だった。その気楽さが尾根なりに何も考えずに歩くことになった。結果として南東を意識して下らなければならないところを、南へと下って急尾根に入ってしまった。気が付いたときは、目的の尾根は少し離れて見えており、戻るには面倒な距離になっていた。そこでその先はどうなるのか分からなかったが、小さな山でもあるのでそのまま下ってしまうことにした。急坂のままに植林地へと入り、最後は沢のそばに下り着いた。その沢がヤブであれば面倒だったのだが、里山は有り難いもので、小径がその沢に沿って続いていた。おかげでごく気楽に鞍居川そばに出ることが出来た。中村集落に入ると、そこには近畿自然歩道が通じており、その自然歩道を歩いて県道449号線へと入る。もうそこからは駐車地点までは500mほどの距離となっていた。
(2009/1記)(2014/7改訂)
<登山日> 2008年12月23日 10:45野桑神社スタート/11:05〜11尾根に出て一休み/11:25〜34[346m]ピーク/12:00〜30尾根の途中で昼食/13:10〜38山頂/14:40沢に下り着く/14:56畑地の野道に出る/15:20エンド。
(天気) スタート時は良く晴れていたが、登るほどに雲が増えて、尾根に出たときは空の半分以上は雲に占められた。その雲も昼を回ると減ってきて、青空が広くなってきた。尾根の気温は5℃。北西の風が強く吹いており、その冷たさに気温以上に寒く感じられた。視界はすっきりと澄んでいたが、北の空は荒天のようで、ほとんど見えていなかった。下山の尾根は風も無く、気温は8度ほど。陽射しが十分に当たって、気温以上に暖かく感じられた。
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この野桑神社から歩き始めた 神社の裏から適当に登って行く 木々は適度に空いており、登るのは楽だった
尾根に出ると、西向かいに白旗山が望めた 尾根には大きな岩も見られた まずは346mピークに近づく

 346mピークでは木に
 登って白旗山を見る


   350mピークのそば
   からは南向かいの尾根
   が眺められた
右上の写真の祇園山を大きく見る 350mピークから尾根を北西へと向かう 歩くうちにシダが増えてきた
  

 尾根を北へと歩
 いているとき、
 日当たりの良い
 場所に出会った

 そこで昼休憩と
 する

 昼休憩の場所が
 白旗山の最高の
 展望台だった
山頂に向かうと、ときおり山頂が望めた 山頂の手前はちょっと傾斜がきつかった 山頂の三角点を見る
山頂から北西方向を眺める 立つ位置を変えて左の写真の右手を見る 更に右手を見る

 上の写真の船岩
 を大きく見る

 船岩方向の麓に見
 えたのは西谷集落
 のようだった
山頂からの白旗山は木々を通してだった 下山の尾根からスプリング8を望む 暖かい陽射しを受けて尾根を下る
尾根からはときおり三濃山が眺められたが、下山の尾根でもすっきりと見ることが出来た 左の写真の三濃山を大きく見る
少し尾根を間違えて急斜面の植林地を下る 沢に下り着くと沢に沿って小径が続いていた 最後は鞍居川に沿う農道に出た