旧香寺町と福崎町の境に位置する大倉山は、これまで北側からのコースで登っていたが、点の記を見ると西麓側となる香寺町久畑からの尾根を登っていた。そのコースは大倉山への最短コースに思え、しかも「山道を30分」と書かれていたので登山道もありそうだった。何となく気軽に登れそうに思えて、久々に登ろうと向かったのは2016年9月のことだった。天気予報では曇りときどき晴れとなっていたのだが、上空は薄黒い雲が広がっており青空は見られなかった。車は久畑集落内の大歳神社の境内に駐車とした。そこより集落内を抜けて山裾に近づくと、何となく山に向かえそうな道が現れたので、それを歩いた。すぐに尾根に向かっての階段道が現れて、それを辿って行くと程なく尾根筋に出た。尾根を害獣除けフェンスが横切っていたが、ゲートがありそれを抜けて尾根を進んだ。期待した尾根道は無く、適当に尾根を歩くことになった。尾根は緩やかでシダが現れるも軽いヤブコギ程度で歩けた。それは良かったのだが、けっこう蜘蛛の巣があり、それを払い除けながら歩くのは少々難儀だった。また山は手入れされていないようで、倒木が多くあってそれも面倒だった。蒸し暑さで休み休み登ったこともあり、歩度は全く上がらなかった。シダは現れたり消えたりで、登ることに関しては特に難しくもなく山頂に近づいた。そしてゲートの位置から50分足らずで山頂到着となった。山頂は少し開けているものの展望は少なく、南東方向に志方城山を見る程度だった。山頂では蒸し暑さでまいった体を回復すべく、暫く寝ころんで過ごした。その大倉山からの下山は往路を戻る気は無く、北へと尾根道を歩いた。800mほど歩いて小さなピークに着くと、そこからは適当に西斜面を下った。歩き易い所を探しながら下るのだが、けっこう急斜面の所もあって慎重に下った。そして下り着いた所は奥池のそばだった。奥池には農道が通じており、後は農道を歩いて久畑集落へと近づいた。
(2016/9記) |