TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨 
 
的場    まとばさん 394.1m たつの市
点名・佐野 382.6m
 
 
1/2.5万地図 : 龍野
 
【2015年4月】 No.5 2015-30(TAJI&HM)
 
    たつの市揖保町中臣より  2015 / 4

 2015年の桜は、播州南部では4月第一週の週末が見頃となった。まだ残雪の時期でもあったので、天気が良ければ北部の山に行きたかったのだが、残念なことに週末は曇りか雨の予想だった。そこで身近な所で桜を楽しむことにした。向かったのは前年と同じく龍野公園だった。前年は公園の散策と併せて鶏籠山に登っていたので、今年も同じようなパターンでと、龍野城散策と的場山を組み合わせることにした。
 たつの市観光駐車場に着いたのは9時前。まだ朝の時間帯とあって、駐車場には数台の車が止まっているだけだった。そこを起点にまずは龍野城に向かった。9時を過ぎたばかりの城下町は人通りが少なく、龍野城内に入っても閑散としていた。その龍野城だが、桜がちょうど満開の見頃を迎えており、心行くまで桜の風情を楽しんだ。城内には20分ほどいただろうか、次第に散策の人が増えてきたのを見て龍野城を後にした。紅葉谷に入ると、途端に人影を見なくなった。全く静かな両見坂を登って行く。紅葉谷の名が付くだけにカエデの木が多く、新緑が萌え出ようとしていた。その中に鮮やかな赤紫の花が目を惹いた。早くもミツバツツジが咲き出していた。両見坂を登りきると、的場山コースに入った。コースは近畿自然歩道となっており、遊歩道の感じでは無く純然たる山道だった。けっこうきつめの坂が続き、しっかりと登る感があって悪くなかった。道筋にはヒノキが多いのだが、檜皮(ひわだ)として樹皮を剥がされた木を何本か見かけた。またミツバツツジの花をいっそう多く見るようになった。そのうちにシダが多く見るようになり、小ピークに着いた。ベンチが置かれており、展望台になっていた。足下には揖保川が流れており、北の方向が広く眺められた。但し北の山並みは雲に隠されていた。場所を少し移動すると、山頂の電波塔も眺められた。小ピークを越えるときつい坂は無く、落ち着いた雑木林の中をゆったりと歩けた。山頂が近づいたとき、左手に電波塔が見えたので立ち寄ると、それは国土交通省の的場山無線中継所だった。そこからは登山道に戻らず、車道を歩いて山頂に向かった。すぐに山頂に着くと、山頂にも電波塔(NTT的場無線中継所)があり、そのそばの最高点に三等三角点(点名・竜野)が置かれていた。山頂からは南の方向に展望があり、電線に邪魔をされながらも御津山脈が眺められた。当初は的場山に立った後はすぐに下山するつもりだったが、山頂に立ったときは青空も見られるまでに回復していたので、今少しハイキングを楽しむことにした。そこで新龍アルプスの尾根を点名・佐野の位置まで歩くことにした。この尾根道を歩くのは22年ぶりだった。尾根は少しヤブっぽいと記憶していたのだが、何のことはない、至って歩き易い道だった。尾根の起伏も緩やかとあって、気楽に歩いて行けた。展望も悪くはなく、東に揖保川を、西には大蔵山が眺められた。点名・佐野の四等三角点は410mピークには無く、その先の小ピークにあった。そこへ行く途中に送電塔(西播線37番)が建っており、そこがこの日一番の展望地だった。そこで三角点まで歩いた後は、その送電塔の位置まで戻って早めの昼休憩とした。北から東、南東まで広く開けた風景を眺めながらだった。雲に隠されていた北の山並みも現れようとしており、休んでいる間に水剣山と黒尾山が姿を現した。北東には笠形山が悠然と佇んでいた。休憩を終えると的場山に引き返した。そして的場山からは両見坂コースでは無く、龍野公園コースを下ることにした。コースは国土交通省の電波塔の前から始まっていた。始めは雑木林の中を緩やかに歩いていたが、下るうちに急坂が続くことになった。このコースでもミツバツツジを良く見かけた。下るうちにたつの市街が眺められるようになり、野見宿禰神社の前に出た。そこからは階段の道を下るようになり、展望広場に出た。登山道は広場を挟んで二手に分かれたので右手のコースをとると、龍野公園の賑わいの中に入って行くことになった。大勢の花見客が桜を楽しんでいた。露店も多く出ており、桜まつりはたけなわだった。その中を歩いて観光駐車場へと戻って行った。
(2015/4記)(2020/5改訂)(2024/7写真改訂)
<登山日> 2015年4月4日 9:00観光駐車場スタート/9:15〜38龍野城散策/9:46紅葉谷入口/10:00両見坂登山口/10:40〜53的場山/11:27点名・佐野/11:38〜46[37番]鉄塔で休憩/12:08的場山/12:37野見宿禰の墓/12:50龍野公園/13:12観光駐車場エンド。
(天気) 始めは薄曇りから曇りと言った感じの空だったが、的場山に着く頃には薄晴れにまで回復していた。紅葉谷の気温は16℃、山頂に着いたときは陽射しもあって20℃まで上がっていた。風はほとんど無し。視界はまずまず良かった。下山中にまた曇り空に戻ってきた。麓は23℃の陽気だった。
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朝早い観光駐車場は十分に空いていた 龍野城へ向かう 前方は的場山だった 向きを北に変えると、前方は鶏籠山になった
龍野城へは隅櫓側から近づいた 隅櫓のサクラが満開だった 隅櫓側の門から城内に入った
場内のサクラも満開だった 朝の龍野城は静かだった サクラの風情をのんびりと楽しんだ
本丸御殿の前のサクラを見る 太い幹から直に花が咲いていた 城内散策を終えて、次は紅葉谷に向かった
龍野神社のサクラも満開だった 紅葉谷に入る 一気に人影を見なくなった カエデの淡い新緑を見る
薄暗い中にミツバツツジが淡い色で咲いていた ずっと静かな紅葉谷だった 両見坂に着いた
的場山コースに入った 登山道はやや急坂で続いた ミツバツツジの花をちらほら見かけた
シダが目立つようになった 檜皮葺のためにか樹皮を剥がされた檜を見かけた 急坂が続く

小ピークに着くと
そこは展望地で、
足下に揖保川が流
れていた

左の写真の左手と
なる北を見ると、
黒尾山は雲に隠さ
れていた

(←)
北西に見えていた
のは亀山だった

  (→)
   少し離れた所から
   は的場山の山頂が
   望めた
小ピークを越えると、登山道は緩やかになった 雑木林の中を易しい道が続く 山頂が間近になって階段を登るようになった
山頂手前に建っていたのは国土交通省の的場山無線中継所だった 無線中継所からは登山道に戻らず、車道を歩いて山頂に向かった 山頂に建つ大きな電波塔を見上げる NTTの的場無線中継所だった

(←)
電波塔の前でミツ
マタが花を咲かせ
ていた

  (→)
   山頂に着いた 右
   手の小高い所が最
   高点だった

最高点は平坦地に
なって開けていた

三等三角点(点名
・的場山)を見る
山頂からは南に展望があった 左の写真に写る御津山脈を少し大きく見る

(←)
南東には京見山の
尾根が見えていた

  (→)
  これから向かう新
  龍アルプスの尾根
  を見る
的場山を離れて亀山に通じる尾根に入った 一度、車道のそばを通った 前方に410mピークが見えてきた

(←)
北西に展望が現
れて大蔵山が望
めた

 (→)
  易しい尾根道が続
  く

(←)
410mピークが
近づいてきた

 (→)
  410mピークの
  登りにかかって後
  方に展望が現れた

410mピークに
着くと、そこに展
望は無く、単なる
通過点の雰囲気だ
った

ピークを越えて緩
やかに下って行く

大蔵山と亀山の並
ぶ姿が眺められた

易しい道が続いた
送電塔(西播線37番)が見えてきた 送電塔の位置は素晴らし展望地だった
三角点を目指して更に北に向かった 少し登って三角点ピークに着いた 四等三角点(点名・佐野)を見る
すぐに送電塔へと引き返した 送電塔に着いてゆっくりと展望を楽しんだ ゆったりと揖保川が流れる
少し前まで雲に隠されていた水剣山と黒尾山が休むうちに姿を現した 上の写真に写る笠形山を大きく見る
書写山を大きく見る 伊勢山を大きく見る 北西に亀山を見る
屏風岩を見る 屏風岩の手前に見える姫新線の鉄橋に列車が通った そこは的場山から1km、亀山まで1.5kmの地点だった
休憩を終えて的場山に向かった 花開くミツバツツジの下を通った 前方に的場山を見る
的場山が間近になった この日、二度目の的場山だった すぐに下山の途についた
国土交通省の無線塔のそばより龍野公園コースに入った 龍野公園コースは雑木林の中を緩やかな道で始まった 登山道は急坂を下るようになった
足下に城下町が見えてきた 陽当たりの良いコースで、満開のミツバツツジを見た 急坂が続く
木々の間から見えたのは鶏籠山だった ミツバツツジが続くようになった 登山道のそばに玉垣を見るようになった
野見宿禰神社の前に出てきた 野見宿禰神社からは石段を下ることになった 広場に下りてきた そこは展望台でもあった

(←)
南東方向に開け
ていた

 (→)
  左の写真に写る立
  岡山辺りを大きく
  見る
広場から道は二手に分かれたにで右手の道に入った 石段道は大きな堰堤を回り込んで続いた 龍野公園の一角に出てきた 空は曇り空に戻っていた
龍野公園でも暫しサクラの風情を楽しんだ 公園も満開の見頃だった 龍野公園を後にして駐車場へと戻って行った