TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨
 
的場    まとばさん 394.1m たつの市
 
1/2.5万地図 : 龍野
 
【2017年6月】 No.6 2017-67(TAJI&HM)
 
    龍野新大橋に近い揖保川左岸より  2017 / 6

 新龍アルプスの南端に位置する的場山には両見坂からのコースと龍野公園からのコースの二つがあるが、もう一つ山頂まで通じる道として登山対象ではないが、山頂に建つNTT電波塔の管理道路がある。その管理道路を一度歩いてみようと向かったのは、2017年6月の最終日だった。梅雨の最中で、この日も薄黒い雲が全天を覆っており、いつ雨が降ってもおかしくない空だった。そのような天気の日でも体を動かしたくなり、そこで近場で無理なく山頂に立てる山はないかと考えて、的場山を管理道路で登ることを思い付いたものである。
 管理道路は龍野公園を通る車道から分岐しており、近くに公園の駐車場があったので、そこに駐車とした。そこからのハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。小雨が降っていたので、傘を差して管理道路を歩き出した。すぐにゲートが現れ一般車は入れなくなっていた。おかげで車に気を使うこともなく歩いて行けた。管理道路は舗装路として緩やかに続いており山道と違って少々味気なかったが、雨に濡れた木々の緑が美しかった。また歩くうちに周囲にガスが漂い出した。その管理道路歩きの途中で標識が現れて、近くに天祇神社があることを示していた。単純な道路歩きに変化を付けようと、天祇神社への山道に入った。緩い上り坂を数分も歩けば鳥居が現れて、その先に祠を見た。その祠が天祇神社のようだった。特に気を惹くものも無かったので、すぐに管理道路に戻って山頂を目指した。管理道路はずっと舗装路でもなく、ときおりダート道に替わったが、歩き難くなることは無かった。雨は降ったり止んだりで、止んでいるときは小鳥の声が良く聞こえた。登るほどに周囲のガスは濃くなってきたので、もう展望は期待せず歩くことに意識を集中した。ずっと緩やかな道なので疲れると言う感じは無かったものの蒸し暑さはひとしおで、いつのまにか大汗状態になっていた。山頂が近づくとガスはいっそう濃くなったが、小雨はもう降ることは無く、傘をたたんで歩いた。山頂に着いたのは歩き始めてから95分後だったが、途中の寄り道時間除けば75分だった。ガスに包まれた山頂とあって展望は無く、三等三角点(点名・的場山)が置かれた山頂に立つと、そこにあったベンチで一休みとした。そして10分ばかりの休憩を終えると、下山は龍野公園へのコースを下ることにした。山頂より少し下がった位置にある電波塔のそばに出ると、そこから始まる登山道に入った。何度か歩いた登山道なので様子は分かっていた。始めは雑木林の緩やかな道で、シダが辺りに広がり出すと、大観峰と名付けられた展望地が現れて、その先で急坂下りが始まった。石が多くあり、滑らないように慎重に下った。急坂は標高差にして150mほど続き、玉垣が現れるとそこは野見宿禰神社だった。そこからは石段となり、展望台のある公園に出た。展望台で小休止をとると、後は遊歩道を歩いて龍野公園の道に出た。そこから駐車場までは10分とかからぬ距離だった。
(2017/7記)(2020/4改訂)
<登山日> 2017年6月30日 8:26NTT管理道路の入口よりスタート/8:56〜9:05天祇神社/10:01〜12山頂/10:46〜50展望台/11:08エンド。
(天気) すっかり梅雨空で、往路では小雨が降ったり止んだりだった。風も無く非常に蒸し暑かった。中腹よりガス帯に入り、ガスは登るほどに濃くなった。山頂の気温は23℃。山頂では弱いながらも涼しい風を受けた。下山中にガスは薄れたようで、空は少し明るくなってきた。視界も現れたが、うっすらとしていた。
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駐車場を後にしてNTTの管理道路に入った 案内板には山頂の電波塔はNTT的場無線中継所とあった すぐにゲートが現れた 一般車は入れないようだった
小雨の降る中、舗装路は緩やかに続いた 周囲の木々は、カエデの木が多かった カーブが多かったが、概ね北西へと向かって行く
樹林の緑が、雨に濡れて美しかった 地味な花を見た うっすらとガスがかかり出した
天祇神社への小径が現れたので、寄り道することにした ガスの漂う中を登って行く すぐに鳥居が現れた
天祇神社は祠と呼べそうな小さな神社だった 管理道路に戻って改めて山頂を目指した 車道はダート道に替わることが何度かあった
中間点を過ぎると、歩く方向は北東方向に変わっていた 山頂が近づいて来ると、ガスはいっそう濃くなってきた 山頂まで100mとなったとき、亀山へのコースが分かれた

 最初の電波塔が
 現れた

 右手に少し離れた
 電波塔への道が分
 かれた

 的場山の山頂に
 着いた

 車道終点そばの
 一段高い位置が
 最高点だった

 山頂のNTT電波
 塔を見上げた

 最高点に立つと、
 そこにあったベン
 チで休憩とした


  三等三角点(点名・
  的場山)を見る
山頂からは両見坂へのコースが始まっていたが 少し下がった位置にある電波塔から始まるコースを下
ることにした
管理道路を少し戻って、少し下がった位置にある電波
塔への道に入った
電波塔のそばで車道を離れて登山道に入った 登山道は緩やかな道で始まった 雑木林の中を抜けて行く
シダ帯を歩くようになった 大観峰と名付けられた展望地が現れたがガスの視界だった 急坂を下るようになった
下る途中に、岩の一部が赤く塗られた所があった 岩場の急坂が続いた 濡れているとあって慎重に下った ガス帯を抜けたのか、麓が良く見えるようになってきた
野見宿禰神社の前に出てきた ずっと石段を下るようになった 石段の先に小さな公園が現れた
公園の東端は展望台だった 展望台に立って北東から南東にかけてを眺めた 東の低山には雨雲がかかっていた

 右上の写真に写る
 笹山の尾根を少し
 大きく見る


   同じく檀特山の方
   向を少し大きく見
   る
龍野公園へと下って行く 堰堤のそばを通った 龍野公園にある売店の前に出てきた
龍野公園を抜ける車道に出て、南へと歩いた 左手に白鷺山公園への道が分かれた 管理道路入口そばの駐車場が見えてきた