たつの市の市街地にごく近い的場山への登山道としては、両見坂からのコース、龍野公園からのコース、そして山頂まで続く管理道路を歩くコースの三つぐらいかと思っていたところ、南側からも南東側からも登山道があるとの情報を得た。そのまだ歩いていないコースで登ろうと、2018年の正月休暇最終日となる1月4日に向かった。一つの道は管理道路の途中からとなっていたので、駐車地点はNTT管理道路の入口前にある駐車場とした。そして管理道路歩きからスタートした。前回も管理道路を歩いており、そのとき途中で天祇神社に寄り道していたが、その天祇神社から山頂への小径があるようだった。この日は前回と違って晴れの天気で、管理道路からはときおり麓の風景が眺められた。その道路沿いで今回気付いたのはミツマタの木が所々にあることだった。そのミツマタが蕾を膨らませていた。神社への小径が分かれる地点までは20分ほど。管理道路を離れて小径を登って行くと、数分で小さな社に着いた。それが天祇神社で、神社の前には鳥居があり、その手前より別の小径が分かれていた。それを歩けば山頂に出られるようだった。小径は尾根上に付いており、ごく緩やかな道だった。始めに展望が広がったが、途中からはずっと樹林の中を歩いたので、他のコースと比べると少し展望は悪いように思えた。それでも急坂が現れることもなく、気楽な気持ちで登って行けた。その気楽なままに山頂に近づいた。どのような形で山頂に着くのかと思っていると、山頂まで通じている管理道路から山頂手前で分かれる舗装路に合流した。その合流部では小径は道路より一段低くなっていたため、少し分かり難くなっていた。合流部から数十メートル歩いて山頂到着となった。麓では快晴だった空も、その頃には雲が増えて陽射しが遮られることが多くなっていた。それでもまだまだ晴れと呼べる空だったので、十分に山頂からの展望を楽しんだ。そしてもう一つの登山道で下山することにした。そちらの小径は登ってきた天祇神社コースの道が舗装路に合流する位置の少し手前から分かれていた道で、始めは緩やかな雑木林の斜面を南南東へと歩いた。下るうちに小さな沢に沿うようになったが、沢は枯れていた。それでも次第に水を見るようになった。麓が近づくと堰堤のそばを通り、最後はどこに下り着くのかと思っていると、すくね茶屋のそばを通って白鷺山公園の近くに出てきた。後は龍野公園へと通じている車道を反対方向の南へと歩くと、5分ほどで駐車地点に戻って来た。
(2018/1記)(2018/8写真改定) |