近場でしっかり登れる山を考えたとき、的場山は候補の一つになる山である。2022年10月に入って、豊岡市と養父市の境にある須留岐山を登ったが、急坂が続いてなかなか登り堪えのある山だった。その翌日も近場で急坂の続く尾根を登りたくなった。そこで的場山に向かった次第だった。駐車地点は龍野公園の動物園前にある駐車場として、そこから紅葉谷の入口に向かった。この日の往路コースは、紅葉谷の遊歩道を歩いて両見坂に至り、そこからの急坂を登って山頂を目指すコースだった。紅葉谷は紅葉シーズン前とあって、ほとんど人影は無かった。両見坂から山頂までは1kmの距離だった。期待通りに急坂登りが続いて、しっかり汗をかくことになった。その急坂も標高300mの小さなピークを過ぎると、一気に緩んで易しい道となった。そして両見坂の登山口から37分で山頂に到着となった。その山頂で気付いたのは少し木が伐られていたことで、以前は無かった東の方向への展望が現れていた。山頂では涼しさを味わいながら20分ほど過ごすと下山に移った。下山は動物園前駐車場への近道となる谷コースを下ることにした。こちらは始めこそ樹林帯の易しい下りだったが、沢そばに出ると、そこからは石がゴロゴロとする道となり、それが長々と続いた。おかげでけっこう足が疲れることになった。登山道が終わるとすくね茶屋の前を通ることになり、すぐに駐車地点が見えてきた。午前で登山は終了となったが、期待通りに急坂を楽しめたのは確かだった。
(2022/11記) |