前回の的場山登山では、下山はずっと尾根コースを歩いて龍野公園駐車場に戻ってきたが、その尾根コースを往路コースとして歩こうと向かったのは、半年後の2024年7月の第一土曜日のこと。麓は30℃を越す暑さになっていたので、易しく登れる山として選んだのが尾根コースだった。観光案内板が立つ龍野公園の駐車場に着いたのは10時45分。駐車場は比較的空いていたが、木陰の位置は埋まっていた。駐車場のそばが登山口で、すぐに上り坂が始まった。一度広い道に出たが、すぐにその道から尾根コースは分岐した。その分岐点には赤テープがいっぱい付いていた。後は道なりだった。緩やかな道が続くとあって歩くのは易しかったが。蒸し暑さの中の登山はやはり途中からバテの兆候が出てきた。天祇神社の前を通った先はやや急坂となっており、その辺りは陽射しも受けたので、堪らず展望地の木陰で小休止とした。木陰ではあったが、気温は30℃を越えていた。その後は重い足どりながらも緩やかな尾根に助けられて、休まず登って山頂に着いた。すっかり大汗になっていた。山頂では当然ながら木陰のベンチで休憩とした。山頂の木陰はその辺りしかなく、ベンチは一つだけだった。山頂に着いたときは誰も居らずその一つに座ったが、後から数人のハイカーが着くも休めるベンチが無いため、休まずすぐに下山する人もいた。登山者のためにも今少しベンチが必要ではと思った。その山頂で40分ほど休むと、下山は谷コースに入った。谷コースは木陰が続くものの足下は小石が多く、また沢沿いは歩き難さもあったので、楽しいコースとは言い難かった。ただ急坂が続くので、短時間で戻れることにはなった。下山も大汗となって駐車場に戻ってきた。麓はまさに炎天下だった。暑い盛りは的場山と言えども易しくは登れないと思ったこの日だった。
(2024/7記) |