TAJIHM の 兵庫の山めぐり <摂津編
 
長坂山    ながさかやま 397m 神戸市北区
 
1/2.5万地図 : 神戸首部
 
【2014年5月】 2014-44(TAJI)
 
   神戸市北区桂木より  2014 / 5

 長坂山の位置を見ると、北に丹生山系の尾根が200メートルほど高く聳えており、東には長坂山よりも高い丘に住宅地が広がっているとあって、目立たないと言えば目立たないが、ときおりその小さなピークを遠くから目にすることがあり、気にはなっていた。ただルートがよく分からなかったため先延ばしにしていたところ、この長坂山を含んだハイキングコースが神戸市北区のホームページに紹介されているのを見た。そうなると急に行きたくなり、それではと向かったのは2014年5月に入ってのことだった。その日は5月10日の土曜日のことで、車が使えないことになり、公共交通機関を利用してのハイキングをすることにした。そこで長坂山コースがぴったりとなった訳だった。ハイキングコースの起点は神戸電鉄の藍那駅で、終点は神戸市バスの山田小学校前だった。
 この日は午後に用事があったため、出来れば昼の時間帯でハイキングを終えたく、そこで少し早めに自宅を離れた。この日はパートナーは出かけられず、単独行だった。神鉄の藍那駅を降り立ったのは9時前。快晴の空を見て、もう少し大きな山に向かってもよかったのではと少し後悔したが、計画を実行するのみ。駅前を通る県道52号線を西へと歩くと、藍那トンネルが近づいたとき、右手に藍那小学校への道が分かれた。その道を歩いて小学校の前に出ると、「太陽と緑の道」の標識が現れた。それがハイキングコースを示しているようだった。後はその標識に従えば長坂山へと向かえるはずだった。小学校を後にすると、沢沿いの車道を東へと歩いて行く。道そばには「太陽と緑の道」の標識以外にも「まりの山」と知らない名前の標識も付いていた。やがて車道から右手に長坂山コースが分かれた。漸く山道を歩くことになった。まりの山も同じ方向だった。樹林帯を登っているかと思うと開けた所に出たりして、全体としては山裾を歩いている雰囲気だった。季節柄モチツツジの花を多く見た。またなぜか木からぶら下がっている毛虫が多く、知らないうちに服にひっついていることもあった。展望が無く尾根筋を歩いている訳でも無かったので、ただ標識に従って歩いている感じだった。やがてはっきりとした上り坂になって着いたピークが、山頂から見ると南隣りとなる三角点(点名・長阪)ピークだった。そこに「まりの山」の標識が立っており、どうやら藍那小学校が命名したようだった。展望の無いピークだったので、すぐに離れた。一度下り坂となり、登り返すと左手に小径が分かれた。そちらが長坂山への道で、太陽と緑の道からは離れることになった。ほんの一登りで山頂に着いたものの。そこはすっかり雑木に囲まれていた。三角点がある訳でもなく、単に展望のないヤブのピークだった。小径は更に北へと続いており、少し下ると開けた所に出た。そこに建っていたのは送電塔(関電六甲線38番)で、小径はどうやら巡視路だったようである。そこからは少し展望があり、北には送電線に邪魔をされながらも丹生山系の尾根を、北西にはシブレ山が眺められた。柔らかい陽射しと程よい涼しさに誘われて、少し早いが昼休憩とした。38番鉄塔の次の送電塔はまりの山の山頂近くに建っており、そこも展望が良さそうに見えた。そうなると、そちらにも立ってみたくなった。そこで昼休憩を終えると引き返して、再度まりの山に立った。そして送電塔の送電塔の方向に向かったところ、送電塔の周りは草ヤブになっており、意外や展望は悪かった。ちょっとがっかりして太陽と緑の道に戻った。後は太陽と緑の道をずっと歩くだけだった。長坂山への分岐点を過ぎると緩やかな下り坂となり、程なく樹林が切れて展望が広がった。北への展望で、丹生山系がすっきりと眺められた。その先で再び樹林帯に入ると、その後は展望の現れることは無く、樹林に囲まれた中を歩いた。ひたすら新緑の色とツツジの花を眺めることになった。小径はいつしか道幅が広くなって林道となると、後はずっと林道歩きだった。やがて畑地が現れるとそこは山田町で、道なりに歩いて清光寺の前を通り、そして県道85号線に出た。県道を西へと歩き、山田小学校への道へと入り、山田小学校前バス停でハイキング終了とした。
 後はバスを待つだけだったが、なんとバスは一時間に一本だった。しかも出た後だった。そこで近くにあった六條八幡宮で時間をつぶすことにしたが、その六條八幡宮からは長坂山が眺められることになり、立ち寄った甲斐があったというものだった。
(2014/6記)(2020/12改訂)
<登山日> 2014年5月10日 9:02藍那駅スタート/9:11藍那小学校/9:25長坂山への道に入る/9:52まりの山/10:03〜40長坂山/10:48まりの山/11:50清光寺/12:00山田小学校前バス停エンド。
(天気) 薄い雲が少し見られる程度で、まずは快晴と呼べる空だった。山頂の気温は17℃。風はほとんど無く、空気が爽やかだった。視界はまずまず良かった。
<< Photo Album 2014/05/10 >>
神戸電鉄藍那駅からハイキングを開始した 駅前を通る県道52号線を西へと歩いた 県道から右手に車道が分かれたので、そちらに入る
藍那小学校に来ると案内標識があり、丹生山方
向へと向かうことにした
住宅地を抜けると、静かな車道歩きとなった 右手に現れた小さな橋は上蛇谷橋だった ここは
真っ直ぐに進んだ
「まりの山」と知らない山名の標識を何度か見た 長坂山への道が車道から右手に分かれた 漸く山道を歩くことになった

 「太陽と緑の道」
 は緩やかに続いた

   一度、樹林を抜け
   出した 山裾を歩
   いている雰囲気だ
   った
道そばではモチツツジが見頃だった 農小屋のそばを通った 登山道の一部は舗装されており農道だったと思えた
黒い水を湛える溜め池を見た 上り坂となり、漸く山を登る雰囲気となった 相変わらず「まりの山」の標識を見た

 392mピークが
 近づいて植林地が
 現れた

  392mピークに
  着くとそこが「ま
  りの山」だった

三等三角点(点名・長阪)を見る 上方を見上げる 樹林が囲んで展望の無い山頂
だった
樹間から長坂山が少し見えていた
展望の無いピークだったのですぐに長坂山に向
かった
鞍部辺りではウマノアシガタをよく見かけた 大きなウロを付けた木を見た
長坂山への道が左手に分かれた 少し進むとプラ階段が現れて巡視路の雰囲気と
なった
山頂が間近になった

 山頂に着くと、
 そこはヤブにな
 っていた

  周囲は樹木が囲
  んで展望もなか
  った

 北へ少し下ると送
 電塔(六甲線38
 番)が現れた

 送電塔のそばから
 は丹生山系の尾根
 が眺められた
右上の写真に写る帝釈山をすっきりと見る 上の写真に写る稚子ヶ墓山をすっきりと見る その右手も送電線に邪魔をされながらも広く眺められた

 送電塔の位置より
 少し西へと歩いて
 みた

   西から北西にかけ
   て少し展望が開け
   た

 上の写真に写る雌
 岡山を大きく見る


   シブレ山をすっき
   りと眺める
「まりの山」のそばに建つ送電塔を見て、そち
らも展望が良さそうに思えた
展望を求めて隣りの送電塔に行こうと、「まり
の山」へと戻って行った
この日、二度目の「まりの山」だった
 
送電塔(六甲線39番)に着いてみると、意外
や辺りはヤブになっており、展望はなかった
長坂山コースの分岐点まで戻ってきた 太陽と
緑の道をそのまま歩けば六條八幡宮に至るよう
だった
北へと太陽と緑の道を進むと、標識が現れた 
辺りの林が山田小学校の学校林であると記され
ていた
小径は緩やかに続いた 開けた所に出てきた 北から東にかけて展望が広がった

 右上の写真に写
 る摩耶山と摩耶
 別山を大きく見
 る

 道そばではモチ
 ツツジがよく咲
 いていた
優しい道で続いた いつしか林道を歩くようになった 周囲は新緑が取り囲んでいた

 小さな溜め池のそ
 ばを通った

   山から抜け出て野
   原の広がる風景と
   なった

 山田町が近づくと
 丹生山系が眺めら
 れるようになった

   住宅地が見えてく
   ると丹生山も現れ
   た
清光寺の前を通った 県道85号線に出ると、西へと歩いた 右手にゴール地点となる山田小学校が見えていた
山田小学校前バス停に着くと、バスは出た後だ
った
近くの六條八幡宮で時間をつぶすことにした 鳥居が現れると、その先が六條八幡宮だった
八幡宮のそばで、新緑に包まれたイチョウの大
木を見た
六條八幡宮には、神社には珍しく三重塔が建っ
いた
神社の裏手となる高台に立つと、今登ってきた
長坂山が望まれた