TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨 
 
後山    うしろやま 404.6m 佐用町
 
1/2.5万地図 : 上月
 
【2002年6月】 No.1 2002-45(TAJI&HM)
 
    宇根地区の別当集落よりより  2002 / 6

 今は佐用町となっているが、後山は旧上月町の中央に位置している。後山と聞けば当然、岡山県境の雄峰を思い浮かべるが、同名の後山に興味をそそられて、2002年の6月中旬に訪れた。但し後山だけでは短時間の登山になりそうなので、午前は同じ旧上月町の北部にある庄ノ上山を登り、午後に入って後山に向かったものである。国道373号線を離れて、上月城跡のそばを通る脇道へと入る。その道をどんどん進むと、後山の中腹に位置する目高集落に向かって道は登り出した。目高集落を通り抜けると車道は林道となって山頂へと向かって行くが、ここはそのまま林道を走らず、林道の入口付近に駐車とした。林道終点から歩くとハイキングにならないと考えたためで、林道入口から歩き出す。林道は舗装されており、しかも傾斜は緩やかなので、散歩の雰囲気で歩いて行けた。路肩に点々と桜が植えられていたが、どれも老木となってかなり傷んでいるのが分かった。道の周囲は植林が多く、展望は良いとは言えない。林道入口から歩いたのにもかかわらず、10分も歩けば林道終点に着いてしまった。その傍らに別荘風の瀟洒な家(アメリカにでもありそうな家)が建っていた。また近くに無線塔 (関西セルラー上月通信所)も建っていた。林道終点から山頂まではもう100mも無く、また標高差も数十mでしかない。そこより小径が山頂に向かっていたので、それを辿ることにした。山頂一帯はこんもりとした森になっており、 その中を小径は続いていた。多少灌木の小枝が煩わしい程度で、すぐに三角点に着いた。一帯はほぼ平坦地となっており、周囲を雑木が取り巻いていた。そのため薄暗く、展望は全く無かった。そこで小径をいま少し南まで辿ってみたが、そちらも植林が視界を阻んでいた。そこで三角点に戻って小休止とした。休む分には木陰は涼しく、またときおり涼しげな風が渡って良い感じだった。なお山頂に愛宕神社が有ると「播磨 山の地名を歩く」に書かれていたが、それらしきものは見当たらなかった。ただ何かの建物があったのか、土台の跡のようなものが見られるだけであった。下山は登りと同じコースを戻って行く。目高集落のそばまで戻って改めて目高集落を眺めると、集落はこじんまりと落ち着きのある佇まいを見せており、それが周囲の山と見事に調和していた。まるで一幅の絵をみているようで、後山に登ったことよりもその佇まいの美しさがずっと印象的だった。
(2002/6記)(2008/2改訂)(2020/10写真改訂)
<登山日> 2002年6月19日 13:50スタート/14:04〜27山頂/14:45エンド。
(天気) うっすらと薄雲がかかっていたが、昼も14時過ぎともなると気温は上がって陽射しは強かった。気温は30℃を越していた。但 しこの日は湿度が低いため、山頂の木陰は涼しく風も涼しげで快かった。視界は午前に引き続き、遠方はモヤに溶け込んでいた。
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林道終点のそばには、アメリカに来たのかと見間違い
そうな風景があった
林道終点から山頂までは指呼の距離だった 右手の電
波塔は関西セルラー上月通信所だった
山頂は雑木のまっただ中 何かの建物跡なのか、土台
石のようなものが見られた
目高集落の佇まいが美しかった その目高集落を今少し高い位置から眺めた 目高集落より、北東の方向を見る