TAJIHM の 兵庫の山めぐり <丹波 
 
高山    たかやま 409m
丹波市
ウチガネ 432.8m
  丹波市
1/2.5万地図 : 柏原
 
【2023年7月】 2023-128(TAJI&HM)
 
   《高山》  山南町北太田より  2023 / 7 《ウチガネ》  高山の尾根より  2023 / 7

 丹波の低山を登ろうと山南町下太田の高山に向かったのは、梅雨の終わりが迫った2023年7月中旬のこと。この日は梅雨の一休みで朝から快晴だった。高山の南麓を林道が通っており、その林道をアプローチとして尾根に出て、東側から尾根伝いで山頂を目指す考えだった。その林道に近づくと害獣除けゲートが現れた。ゲートに鍵はかかっていなかったが、「関係者以外立入禁止」と注意書きがあった。ちょうど近くで草刈りをしている人がいたので、登山が目的であることを告げると、別にかまわないとの返事をいただいた上、ゲートも開けていただいた。そのゲートを抜けた先で空き地が現れると、そこに車を止めて林道歩きを開始した。林道は舗装されており、ごく緩やかな道として真っ直ぐ東に向かっていた。その林道からは途中で溜め池に通じる支林道が左手に分岐した。また頭上を送電線が通っているのを見た。高山から見ると南西尾根に送電塔が建っており、そこへと通じる送電線と思われた。送電塔へは巡視路が通じているはずなので、巡視路を下山コースにしようとの考えがそのとき浮かんだ。また林道歩きを続けていたとき、林道に近いのは高山だけでなくウチガネも該当することに思い至り、どうせならウチガネも登ることを思い付いた。これは当初からサブアイデアとして持っていたコースだったが、ウチガネに近づいたことで、急きょの実行とした。そこで林道を15分ほど続けて林道が終点のように見える位置に来た辺りで右手の斜面に取り付いた。登り易い所を選びながら登ったのだが、ヤブっぽさがあって歩度は上がらなかった。しかも暑さは厳しくすぐにバテの症状が現れた。そのため休み休み登ることになった。ウチオクへとはっきりした尾根を登るようになると歩き易くはなったのだが、バテた体はすぐには回復せず、やはり休み休みの登りとなった。漸くの思いでウチガネに着いたときは林道を離れてから70分が経っていた。ウチガネの山頂には三等三角点(点名・坂西谷)が置かれており、その傍らで休憩とした。そこは木陰であり涼しい風もあったことで、70分ほどの長休憩をとってしまった。そして13時を回って漸く尾根歩きを開始した尾根はヤブでは無かったが灌木の小枝が多くあってヤブっぽいとは言えそうで、決して易しい尾根歩きでは無かった。十分休憩をしていたのだが、少し傾斜がきつくなるとまたバテ気味となってきたので、再び休み休み歩くことになった。それにしてもほぼ展望の無い尾根歩きで、ごくたまに木々の切れ目から僅かに覗くだけだった。尾根は微妙に曲がっていたのでGPSを頼りに歩いたのだが、それでも386mピークの位置で直進してしまう道誤りを犯した。本当に何度も休憩をとっており、漸くの思いで高山に着いたときはウチガネを離れてから2時間。駐車地点からなら5時間が経っていた。時間をかけすぎも良いところだった。その高山の山頂は少しは開けていたが、周囲は樹林が囲んでおり展望はやはり無かった。高山での休憩を終えると送電塔へと向かった。高山から先に尾根道は無かったが、送電塔は木々の隙間から見えていたので、それに真っ直ぐ向かう形で植林地の急斜面を下った。そして無事送電塔まで下りてきた。送電塔からの展望を期待していたのだが、南の方向を狭い範囲で見るだけだった。その送電塔から先には期待通りに巡視路を見たので、それを辿ることにした。林道を離れてから初めて易しく歩けることになった。巡視路は一部ではっきりしていない所があったが、そこを過ぎるとプラ階段も現れて安心して下って行けた。そして林道に下り着くことになった。林道歩きに移ると溜め池のそばを通ることになり、その先で往路で歩いた林道に合流した。合流点から駐車地点までは5分の距離だった。
(2023/8記)
<登山日> 2023年7月16日 10:25ゲート近くの駐車地点スタート/10:40林道を離れる/休み休み登る/11:52〜13:04ウチガネ/休み休み登る/13:28〜35[386m]ピーク/休み休み登る/15:19〜36高山/15:45鉄塔/16:10林道に下り着く/16:22駐車地点エンド。
(天気) 快晴。麓は30℃を越える暑さだった。山上の気温は29℃。ときおり涼しい風を受けた。視界は澄んでいた。
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林道の入口にはゲートがあり、立入禁止だった そこで地元の人の了解を得て先に進んだ ゲートを抜けた先で空き地が現れると、そこに駐車とした 林道歩きを開始する 林道は沢に沿っており、真っ直ぐ東に向かっていた
林道のそばに石仏を見る 溜め池に通じる支林道が左手に分かれた 頭上を送電線が通っていた
林道はひたすら緩やかだった 林道が終点に見える位置に来たとき、林道を離れることにした 南斜面に取り付いた やや急斜面で易しく登れるとは言えなかった
歩き易い所を探りながら登ったが また急斜面が現れて、休み休みの登りだった ウチガネの北北西尾根を登るようになった

無理なく登れるよ
うになったが、既
にバテ気味になっ
ており、休み休み
の尾根登りだった

漸くの思いでウチ
ガネの山頂に着い

三等三角点(点名・坂西谷)を見る 山頂はすっかり樹林に囲まれていた 東西に長い山頂部を西へと歩いたが、展望は現れず
(←)
1時間以上の長休
憩を終えると高山
へと尾根歩きを開
始した

 (→)
  北へと少し下った
  とき、東の方向に
  僅かな展望を得た

弥十郎ヶ嶽を大き
く見る

更に大きく見ると
二つのピークの間
にレーダーを見た

深山に建つ雨量観
測所のレーダーと
思われた

尾根歩きを続ける
と、南の方向にち
らりとながら妙見
山を見た

妙見山の左に続く
尾根を見る

鋭い山は西光寺山
のようだった
西光寺山の左手で山頂を見せるのは別の高山だった ヤブっぽい尾根歩きが続く 岩の多い所を通った
アセビの茂る所を通った 386mピークに着いた ここで直進する道誤りをしてしまった 386mピークからは70mほどの下りがあり、そして登り返した
西へと向かっているとき、南に見えたのはウチガネだった 尾根には小さなアップダウンがあり、上り坂に入っては何度となく休憩をとった 西へと向かった後に北へと向かい、再び西へと向かい出すと、前方に山頂を見るようになった
特徴ある岩が現れた その岩の先で南に展望の開けることがあって、妙見山の方向が眺められた
高山までは緩やかな尾根歩きだった 足下でゆっくり動くのはヤマカガシだった 高山の山頂が目前になった
高山の山頂に着いた 開けてはいたが展望は無かった 幸い木陰は多くあり、バテた体を暫し休めた 寝転んでいるとき、頭上を眺めた
展望を無理やり探れば、南の方向がちらりと見えた その南の方向に見えていたのは播丹国境の高山だった 左の写真の右手を見る
下山は南西尾根に建つ送電塔を目指した 急斜面を軽いヤブコギ程度で下って行く 無事、送電塔のそばに下りてきた

送電塔の位置は多
少展望があり、妙
見山が眺められた

西の方向もちらり
と見えた
送電塔の位置からは、期待通りに巡視路を見た 重視路を下って行く 一部で分かり難い所があったが概ねはっきりした道だった 但し巡視路の周囲は松茸山のようだったので、その季節は歩けないようだった
登山口に下りてきた 後は林道歩きだった 溜め池が見えてきた
溜め池のそばに立って湖面を眺めた 往路で歩いた林道に合流した 合流点から駐車地点までは5分の距離だった