TAJIHM の 兵庫の山めぐり <摂津 
 
大谷山    おおたにやま 417m 三田市
 
1/2.5万地図 : 藍本
 
【2023年8月】 2023-138(TAJI&HM)
 
   三田市須磨田より  2023 / 8

 千丈寺湖の北に位置する大谷山を意識したのは2021年1月の須磨田三山登山でのこと。三つ目の山として遠城寺山を登り終えた後に武庫川沿いを東へと戻っていると、前方に見えていたのが大谷山だった。そのなだらかな山容はいかにも登り易そうだった。
 2023年の夏は猛暑日が続いて、低山ハイクには不向きな天気だった。それでも山歩きをしたく、易しく登れる山を考えたときに大谷山が思い浮かんだ。地図を見ると南尾根に破線路が描かれており、山頂まで続いていた。ネット情報を見ても期待通りに易しく登れそうだった。そのネット情報では大谷山を足がかりにずっと北まで縦走しているようだったが、猛暑の中の登山を考えたとき、大谷山だけを南尾根のピストンで登ることにした。向かったのは8月の第一金曜日のこと。その日も朝から快晴だった。大谷山の南麓側、下青野には下青野公園があり、そこに広い駐車場を見た。おかげですんなりと駐車出来ることになった。既に11時になっており、気温は36℃まで上がっていた。その炎天下を登山口へと向かうが、ほぼ体温に近い天気の下を歩くのは、なかなかの厳しさだった。下青野交差点を折れて西へと向かうと大堰橋を渡った。橋の上からは千丈寺湖北端の風景が眺められた。橋を渡った先で水路の高架橋が見えると、その手前が登山口だった。幅広の山道が始まっていたが、それは大谷山の東側を通る山裾道で、すぐに小径が左手に分かれた。小径に入って尾根の方向に向かうと、小径は水路に沿うようになった。その水路が直角に曲がる位置より登山道が始まっていた。ちなみに水路が屈曲した先が高架となる水路橋だった。登山道は急坂で始まっており、その急坂部分は滑り易く注意が必要だった。それも程なく緩やかになると易しく登れるようになった。暑い中の登りとあって、ゆっくりゆっくりを心がけて登った。一部でシダの茂る所があったが、ヤブと言えるほどでは無かった。尾根は雑木に覆われており、ほぼ展望の無い登りだったが、ときおりは木々の空いた所から東向かいの千丈寺山が眺められた。その登りはずっと上り坂では無く、途中で小さなピークを越すと緩く下り、その先で登り返して山頂到着となった。真夏の登山だったが、緩やかな道と木陰のおかげで休むこともなく登れて、登山口から30分での到着だった。山頂も展望は無かったが、木陰は十分にあり、その木陰で体を横たえて休んだ。ときおり涼しい風も現れて良い感じで休むことが出来た。一休みを終えると今少し北へと歩いてみた。山頂展望を求めてだったが、やはり木々の切れ目からちらりと見えるだけだった。そこで登れそうな木を見つけて登ってみると、千丈寺山が尾根歩きで見たときよりも広く眺めることが出来た。また木々の隙間からながら北に奥山を、西に虚空蔵山が眺められた。山頂で2時間近く休むと、予定通り往路を戻って下山とした。緩やかな尾根を下るとあって気楽な下山だった。その下山では往路では気付かなかった千丈寺湖の展望が得られることになった。その千丈寺湖の背後には六甲最高峰も見えていた。その千丈寺湖の展望地は二カ所あり、もう一カ所からは羽束山辺りも眺められた。その順調な下山でアクシデントが起きた。パートナーが何かに躓いて手をついたとき、枝に手を突き刺してしまった。血がどんどん流れてきたのには焦ったが、何とか止血をして下山を続けた。麓に戻って来るとやはり36℃を越す暑さで、まさに猛暑だった。その陽射しに苦しめながら下青野公園へと戻った。
(2023/8記)
<登山日> 2023年8月4日 11:04下青野公園駐車場スタート/11:13登山口/11:58〜13:42山頂/14:31登山口/14:39駐車場エンド。
(天気) 晴れ。雲は少し多いものの、快晴とも言えそうだった。麓の気温は36℃で、山頂は32℃だった。涼しい風をときおり受けて、まずまずの過ごし易さだった。視界は良かった。
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下青野公園に着いた 下青野公園の駐車場は広かった 始めに県道308号線を南へと歩いた

(←)
下青野交差点に近
づいた

 (→)
  交差点に着いて大
  谷山の尾根を眺め
  た
県道309号線に入って大堰橋を渡った 橋の上から左手を見る 千丈寺湖が少し見えていた 千丈寺湖の水面を広く眺められる所があった
(←)
水路橋が見えたと
き、その手前から
登山道が始まって
いた

 (→)
  南尾根に向かえる
  小径に入ると、水
  路に沿って歩いた
水路が直角に曲がる位置より尾根道が始まっていた 直角の先は水路橋だった 尾根道に入ると、急坂で始まったが
すぐに尾根は緩やかになった NHKのアンテナポールを見る 易しく歩ける所もあったが

尾根の一部でシダ
の中を通ることが
あった ただヤブ
とまでは言えなか
った

展望の無い尾根歩
きだった

木々の隙間から西
に御嶽山を見る

展望で言えば東向かいの千丈寺山が一度眺められた

前方に山頂が見え
てきた
緩やかな尾根歩きで山頂に近づいた 露岩の上を歩く 山頂が目前になった

大谷山の山頂に着
いた 三角点の無
い山頂だった

山頂の山名標識を
見る
山頂は展望は無かったが木陰はあった 横になって休んでいたとき頭上を見上げた 一休みを終えると、展望を求めて北へと歩いた 北にもはっきりとした尾根道が続いていた 木々の空いた所もあったが、はっきりとした展望地は現れなかった 数分歩いた後に引き返した
(←)
引き返す途中で展
望を求めて木に登
てみると、けっこ
うすっきりと千丈
寺山が眺められた

 (→)
  左の写真に写る峯
  ヶ畑を大きく見る

(←)
北に奥山を見た

 (→)
  奥山の左手に天神
  山、焼山を見る

(←)
右上の写真に写る焼
山の辺りを少し大き
く見る

 (→)
  左の写真の左手に
  虚空蔵山を見る
山頂からも御嶽山が望めた 虚空蔵山の左手だった 下山は往路を引き返した 南へと尾根道を下っていると、丹生山系が望めた

(←)
丹生山系の稚子ヶ
墓山を見る

 (→)
  丹生山系の帝釈山
  を見る

千丈寺湖を望める
所が現れた

左の写真を大きく
見る

千丈寺湖の背後に
六甲最高峰が望め


(←)
また展望地が現れ
て、有馬富士が眺
められた

 (→)
  左の写真の右手に
  千丈寺湖を見る
緩やかな尾根歩きを続ける シダ帯を通る テレビアンテナの位置まで下りてきた
登山道に赤テープを見た 水路の位置に下り着いた 水路沿いを歩く
登山口に戻ってきた 県道309号線を東へと戻って行く 大堰橋から千丈寺湖を見る 午後の湖面は青かった
下青野交差点が見えてきた 交差点からは県道を歩かず、並行する小径を歩いた 駐車地点となる下青野公園に戻ってきた