TAJIHM の 兵庫の山めぐり <摂津 
 
菩提山    ぼだいさん 421.3m 三田市
 
1/2.5万地図 : 藍本
 
【2023年8月】 2023-139(TAJI&HM)
 
   千丈寺湖畔より  2023 / 8

 千丈寺湖の東岸に位置する菩提山は山頂のそばに花山院菩提寺が建っており、車道がそこまで通じているので、車で上がってしまえば山頂との標高差は20メートルでしかなかった。そこで菩提山をハイキングとして楽しむのであれば、車道とは別にある地図の破線路を辿るのが正しいと思えたが、菩提山を登ろうと考えたのは2023年8月に入ってのことで、猛暑日が続いているときだった。そうなると車道を麓から登る一択だった。
 菩提山に向かったのは8月5日の土曜日のこと。その日も朝から快晴だった。菩提山へと通じる車道の入口に着くと、そこに駐車場があったが、それは道路を挟んで建つ蕎麦屋のものだった。そこで付近を探ったのだが、適当な駐車場所は見当たらなかった。それなら花山院へと通じる車道のどこかに止めようと車道に入ってみたところ、小さなお宮の先で駐車出来そうなスペースを見た。そこにあった丁石は「二丁」だった。駐車禁止の標識が無いことに甘えて、遠慮しながらもそこに駐車とした。歩き出して現れたのは車道のゲートで、9時から16時半までが開門時間だった。また花山院の駐車場は参道護持費として500円の寄付を求めていた。まずは車道歩きを進めるが、その舗装路はけっこう急坂だった。気温は33℃を越えており、すぐに大汗となった。出来るだけ木陰を拾いながら歩いた。その車道のそばの谷筋は大規模な堰堤工事が行われていたが、完全二日制の工事とあり、この日はひっそりとしていた。丁石は三丁、四丁と見たのだが、次に気付いたときは七丁になっていた。そして花山院の山門に着くと、そこの丁石は八丁だった。花山寺は人の訪れの多い寺のようで、第一駐車場にも第二駐車場にもそれなりの車を見た。まずは大汗をかいての到着だった。すぐに本堂、薬師堂が現れて、その前を通り過ぎてから斜面に取り付いた。取り付いた位置が良かったのか、すぐに小径を追えるようになった。その小径のそばには点々と石仏が置かれており、以前は遍路道があったのではと思われた。それも山頂が近づくと石仏は見なくなり、単なる山道を歩いている雰囲気となった。その雰囲気のまま山頂に着いた。そこに四等三角点(点名・花山院)を見たものの、一帯は雑木林でヤブっぽさも感じられた。単なるピークハントをした感じでもあり、すぐに引き返した。花山院の境内に戻ると本堂の前のベンチで一休みとした。その後は寺務所へと歩いてみると、寺務所の前が有馬富士展望台の名が付く展望地になっていた。展望の得られぬまま菩提山ハイキングを終えると思っていたので、これはご褒美をもらった気分になれた。なるほど前方に有馬富士が見えており、その背後は丹生山系まで遮るものも無く眺められた。南西遠くには高御位山も望めた。その展望を得られたことで山頂の物足りなさは帳消しとなり、満足の思いで下山に向かった。下山は再び車道歩きだった。昼を回って暑さは増しており、すぐに大汗となってしまった。下るとあって足は軽いのだが、下り坂を見て改めてこの菩提山の車道が急坂であることを実感した。冬期に路面が凍るようなことがあれば、車の通行は厳しいのではとさえ思った。それにしても暑い下り坂だった。
(2023/8記)
<登山日> 2023年8月5日 11:11二丁目よりスタート/11:31花山院山門/11:43山頂/菩提寺境内散策/12:02〜08有馬富士展望台/12:25二丁目エンド。
(天気) 晴れ。山頂の気温は31℃で、風はほぼ無かった。展望台では少し風を受ける。視界は良かった。
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千丈寺湖畔から菩提山を眺めると、山頂に近い花山院も見えていた 花山院に通じる車道に入ると、この二丁の標石が近い位置に駐車とした 車道歩きを開始する
すぐにゲートが現れた 開門時間は9時から16時半だった 山頂の標石が現れると、そのそばに石仏を見た 車道は谷筋に作られており、その谷筋では堰堤工事が行われていた
車道はけっこう急坂だった 車道には「琴弾坂」の名が付いていた 日陰を拾いながら歩いた

琴弾坂を登ってい
るとき、一度だけ
展望が現れた

西に向かっての展
望で、三草山と御
嶽山が見えていた

車道が終点となっ


前方に山門が見え
ており、その手前
が駐車場だった

山門に向かった

手前の標石は八丁
だった
山門を抜けて石段を登った 境内に入ると、すぐに現れたのは花山院の本堂だった 本堂の右隣には薬師堂が建っていた
薬師堂を過ぎた先で斜面に取り付くと、すぐに小径に出会った 点々と石仏の祠を見た 石仏の祠は山頂まで続くと思っていたのだが 山頂が間近になると祠は見なくなり、単なる里山を歩いている雰囲気となった

菩提山の山頂に着
いた

別の角度から山頂
を眺めた

すっかり樹林に囲
まれており展望の
欠片も無かった
四等三角点(点名・花山院)を見る すぐに引き返して花山院に向かった 再び石仏の道を歩いた

境内に戻ってきた

ベンチに座って小
休止とした

本堂と薬師堂を暫
し眺めていた
寺務所の方向に有馬富士展望台があるようだった 寺務所に通じる門を通った 寺務所の前が有馬富士展望台だった
有馬富士展望台とあって、有馬富士が眺められた 有馬富士の背後は丹生山系の尾根だった

左上の写真の右に
続く風景を見る
上の写真に写る加茂金毘羅山を少し大きく見る 城ヶ岡の背後に雄岡山、雌岡山を見る
上の写真の右手、南西方向に高御位山を見た 下山は往路を引き返した 始めに花山院の石段を下る
琴弾坂を下って行く 下り坂となって急坂であることがよく分かった ゲートに戻ってきた 駐車地点まで僅かな距離だった