TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨編 
 
高倉山    たかくらやま 426.9m たつの市
 
1/2.5万地図 : 安志
 
【2012年6月】 No.3 2012-52(TAJI&HM)
 
    新宮町金井より  2012 / 6

 国道179号線を西から走ってきて城山を過ぎると、高倉山の姿がいきなり大きな姿を見せる。その姿は端正で、いつ見ても良いものである。2012年6月に入っての最初の土曜日は、形の無い雲が空全体を覆っていた。それを見て近くの山で昼どきを過ごそうと考えた。それが家の片づけをしているうちに出そびれてしまい、昼を回ってしまった。そして13時を過ぎて出かけることにしたのだが、近場で数時間を楽しめる山でと考えたとき、思い付いたのが高倉山だった。高倉山の南東尾根なら、ごく短時間で登れそうだった。また麓との標高差は300m以上あるので、登山としてまずまず楽しめそうだった。
 高倉山の麓にある栗栖神社に近づくと、車道に害獣避けのゲートが設けられていた。ゲートを開けて車を進めてもよかったが、ゲートの手前に車を止めて、そこから歩き出すことにした。ゲートを通って栗栖神社のそばを通る。左手に溜め池が現れて、それを横目に今少し進むと、道が二手に分かれた。1996年に初めて登ったときは、右手の道を進んで谷筋から登っていたのだが、この日は南東尾根上のコースを目指すべく、左手を進んだ。すぐに尾根の位置に着くと、そこから登山道が始まっていた。この後のハイキングの様子は下の写真帳で見ていただくのが分かり易いので、ここには詳しくは書かないが、ほぼ真っ直ぐな尾根をただ登って行くだけなので、コースとしては単純だった。ただ尾根を登り始めると、程なく傾斜がきつくなったが、その辺りの地表はもろくなっており、滑らないように注意が必要だった。中腹辺りはなだらかになり、植林地になった所を過ぎた先で、また急坂になった。木立に掴まりながら登ると、あまり緩くならないままに山頂に着いた。山頂はさほど広くもない範囲で平らになっており、そこに小さな祠がある風景は以前と変わらないと言えたが、祠がボロボロになっていることが変化とは言えた。また南に向かっての展望は、以前より少し広くなっているのではと思えた。ここまでの登山は風をほとんど受けなかったため、蒸し暑さを感じていたのだが、山頂は南から程良い涼しさの風が吹いていた。すぐに汗は引いて、暫し風の涼しさに身を任せた。視界はうっすらとして良くは無いので、風の快さもあって、少し横になって僅かの間だったが昼寝も楽しんだ。下山は登ってきた尾根コースを引き返すのみ。中腹から先の急斜面では、もろい足下に注意を払っていたのだが、一度滑ってしまった。このときはストックの必要性を感じて、あわててパートナーのストックを一本借りた。麓に下り着くと、溜め池のそばから高倉山を眺めたのだが、池では一匹の赤いコイが悠然と泳いでいた。
(2012/6記)(2019/1写真改訂)
<登山日> 2012年6月2日 14:17スタート/14:29尾根コース登山口/15:08〜40山頂/16:12尾根コース登山口/16:16〜23溜め池/16:28エンド。
(天気) 薄曇り。形の無い雲が空全体を覆っていた。気温は23℃ほどだったが、風はほとんど無く、少し蒸し暑さを感じた。山頂は南から涼しい風が吹いており、快かった。空気は湿気をよく含んでいるようで、視界はうっすらとしていた。下山中は往路のときとは違って、少し風が出ており、涼しい中を下れた。また空は薄晴れ程度になっており、ごくうっすらとながら陽射しが現れた。
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ゲートを開けて高倉山を目指した 大杉のそばを通る 栗栖神社の鳥居を横に見る
栗栖神社に寄ってみた 車道を進むと、溜め池のそばを通った 道が二手に分かれると、左手の道に入った
峠の位置(登山口)に出て、尾根登りを開始する 登山道は易しい道で始まった 登山道の傾斜が増してきた
脆い所があり、足下に注意しながら登った 登るうちに麓が眺められるようになった シダが広がる所を通る
木立の間から見えたのは東隣の420mピークだった 振り返ると、南向かいの尾根が眺められた 一度、尾根は緩んでなだらかになる
植林地が現れて、その先で急坂が始まった 急坂を登って山頂に近づく 山頂が目前になったが、急坂のままだった
山頂に着いた その佇まいは6年前とあまり変わっていなかった 山頂の祠は朽ちようとしていた

山頂からの展望
はうっすらとし
ていた

大倉山を大きく見


国民宿舎志んぐ
荘がちらりと覗
いていた

山頂の四等三角点
(点名・高倉山)を
見る
山頂の西側にも少し展望があった 見えていたのは千本地区の北に広がる尾根だった 下山は登ってきたコースを引き返す
フタゴ山が見えると、その左手に溜め池も見えた 急坂を慎重に下る 登山口に近づいた
麓に戻ってきて、溜め池のほとりに立った 高倉山が見えていた 赤いコイが悠然と泳いでいた