午後の時間で楽しめる手頃な山はないかと考えたとき、新宮町の高倉山が思い浮かんだ。姫路市から近く、残暑の中でも無理なく登れそうだった。新宮町平野地区に入ると、集落を抜けた先でゲートが現れた。ゲートを通って林道に入ると、すぐに現れたのが栗栖神社だった。そばに広い駐車場があり、そこに車を止めた。駐車地点から登山口となる高倉山の東尾根端までは400mほどの距離だった。宮ノ池のそばを通って10分ほどで登山口に入った。後はひたすら東尾根を登って行く。気になったのは始めに続く急坂が以前よりも滑り易くなっていたことだった。好天が続いているためか地表は乾ききっており、何度か足を滑らせた。それと蜘蛛の巣がやたら多くあり、それを祓いながら登るのは煩わしかった。標高が270mほどになると、緩やかなおねとなって、易しく登って行けた。それも山頂が近づくと、再び急坂となって、そのまま山頂に到着した。登山口から50分ほどだった。登頂記念のプレートが並ぶ山頂の佇まいは以前のままで、新しいプレートは無かった。山頂に着くまで展望はほぼ無く、山頂に着いて漸く展望を得られることになった、それは南東方向の展望で、その展望も以前と比べると少し狭くなっていた。木々の生長によるものだった。山頂は風をあまり受けなかったが、涼しさはあった。おかげで良い感じで憩うことが出来た。山頂で休んでいたのは30分ほど。下山は登ってきた東尾根を引き返した。中腹を過ぎて急坂に入ると、滑らないようにと慎重に下った。それでも何度か足を滑らせただけでなく、一度は転んでしまった。どうもファミリー向けのコースとは言えないようだった。この日の往路タイムは1時間、復路タイムは45分だったので、まずは予定通りの時間で午後のハイキングを楽しめたようだった。
(2024/10記) |