◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <西播磨編> | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
黒鉄山 くろがねやま | 430.6m | 赤穂市 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : 備前三石 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2008年4月】 No.3 | 2008-43(TAJI&HM) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
天王山より 2005 / 12 |
黒鉄山のイメージはちょっと足を使って、ちょっとヤブがあって、ちょっと展望があってと、山容を含めてあまりメリハリを感じさせない山としてだったが、赤穂市の市街地に近いこともあって2,3時間程度を過ごす身近な山としてなら程良い感じを持っていた。この黒鉄山に5年ぶりに向かったのは2008年4月の昭和の日のことだった。 この日は快晴だったが晴天続きのためか視界はモヤの強いもので、これでは十分に展望を楽しめそうもなかった。そこで身近なところで昼どきを過ごそうとして考えて、この黒鉄山を思いついたものである。国道250号線から県道96号線に入り、そして県道557号線へ。県道沿いにはを案内標識があり、その標識に従って進むと山陽新幹線をくぐる手前で県道を離れた。そして枝道を山陽新幹線沿いに走ると、程なく黒鉄山の駐車場に着いた。駐車場と言っても数台程度が止められるものだが、そこには1台も止まっていなかった。少なくとも1台は止まっているものと思っていたのだが、いつも思うことながら赤穂の山に人は少ないようだった。駐車地点のそばから登山口(登山道の起点)へは林道で結ばれているが、その入口にはゲートがある。そのゲートを開けるのが面倒くさいので、乗り越えて中に入った。後はつづら道の林道を登って登山口へ。空には雲はほとんど見えないため陽射しをまともに浴びることになったが、少し吹く風が意外な涼しさでけっこう良い感じで登って行けた。20分ほどで林道終点に着く。そこから黒鉄山の登山道が始まるが、その様子が大きく変わっていた。以前はごく普通の山道として鄙びた山を登る雰囲気だったのだが、その登山道が遊歩道としてきれいに整備されていた。登山口には案内標識が立っており、兵庫みどり公社と赤穂市によって「災害に強い森づくり」として整備されたようだった。これはちょっと拍子抜けするぐらい気楽な道で、遊歩道の新しさに目を奪われながら登って行った。もうファミリーハイキングコースだった。歩き易いままに登って行くと左手にマイクロウェーブ反射板が見えてきて、そこより今少し登って山上に出た。そして山頂手前の反射板が間近になると、山頂の様子が変わっていることに気付いた。以前の山頂はヤブの中に細々と小径が続いていたはずだったが、山頂まですっきりと見通せているのだった。どうやら高い木を残して低木類がすっきり切られたようだった。これも整備事業の一環なのだろう。この山頂も昼どきにかかわらず他に人影は無くひっそりとしていた。山頂では風は一段と涼しさがあり、木陰に入ると爽やかそのものだった。そうしてのんびり過ごせたが、せっかくの展望をこの日は楽しめなかった。山頂からの視界は予想以上に悪く、近くの山さえ薄ぼんやりとしていた。市街地も足下に広がっているのだが、うっすら見えるだけだった。一休みしたところで、あっさり山頂を離れることにした。下山は往路を戻るのでは無く、北側の笹谷へ下ることにした。登山道を登って来た方向に戻ると、登山口への下り坂が始まる位置で笹谷への標識が現れ登山道が分かれた。その笹谷への道に入ると、その先で道は一気に細った。そして東の380mピークへと赤テープ頼りに進むことになる。そま道程度の小径を歩いて、380mピークからは笹谷へと北に延びる尾根を一気に下って行く。往路の遊歩道と違ってごく普通の山道と言えた。ただ思えば始めての黒鉄山登山(1995年)のときは登山道の有無も分からずこの尾根に目星をつけて登ったものだが、その途中で猛烈なシダヤブに突っ込んだ記憶がある。それと比べると何ともスムーズなものだった。また尾根にはコバノミツバツツジが咲いており、春の山を歩く楽しさを感じさせてくれた。笹谷に着いて一息入れる。小さな沢で、沢風が快かった。そこからは沢沿いの小径を東へと下る。初めは細々とした道だったが、途中から沢を離れるとはっきりとした道になりハイキングの雰囲気は終わった。その道も程なく県道557号線に合流すると、後は駐車地点まで車道を歩いて戻ることになる。少々退屈な車道歩きだったが、県道と言えども山あいの道で車の往来は少なかった。また途中ではため池の湯ノ谷池で目を休めることも出来たので、雰囲気としては悪くなかった。 久々の黒鉄山がすっかりファミリーハイキングの山に変わっていたことに少々驚いたが、午後の半日程度で軽いハイキングをしたいときに、また楽しみたいと思った。 (2008/5記) |
<登山日> | 2008年4月29日 | 10:58スタート/11:07登山口/11:40〜12:05山頂/12:35〜46笹谷に下り着く/13:31エンド | |
(天気) | 雲一つ無い快晴。但しきついモヤで、白っぽい空だった。視界はモヤのために近くの山でもうっすらしており、遠くは判然としなかった。山頂の気温は22℃。陽射しには暑さが感じられたが、涼しい風があった。また湿度が低く木陰が涼しかった。 | ||
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