黒鉄山を易しく登ろうとすれば南麓側からの大津コースとなり、片道一時間とかからず登ることが出来る。半日もかけずにハイキングを楽しみたいと考えたときは、適度なコースと言えそうだった。その考えで向かったのは2013年6月22日の土曜日だった。11時までには自宅に戻らなければならず、そこで早朝の黒鉄山ハイキングを思い付いたものである。5年ぶりの黒鉄山だった。大津コースをピストンするだけなので、特にコース紹介をすることもないが、始めに歩く林道ではクチナシの花を多く目にした。登山道に入ると、前夜までの雨で緩んだ所が多くあり、滑らないように注意して登った。一部で登山道が水の流れ道になっていた。山頂に着くと、その佇まいは少し樹木が育ったぐらいで、5年前とあまり変わっていないように思えた。二等三角点(点名・西有年)があり、そのそばには登頂ノートを納めたボックスが立っている。また南の方向に展望があって、赤穂の港風景が眺められた。少し残念だったのは雨上がりでまだガスが残っていたことで、西から北の方向は多くの山がガスに隠されていた。展望はあまり楽しめなかったが、涼しさのある山頂でのんびりと過ごせたのは良かった。
(2013/7記) |