◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <西播磨編> | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
祇園山 ぎおんやま | 435.2m | 上郡町 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
点名・小野山 おのやま | 444.2m | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : 二木 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2016年5月】 No.2 | 2016-43(TAJI) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
《祇園山》 上郡町中野より 2016 / 5 |
上郡町の小野豆集落は標高300mに位置する山上集落で、平家に関する言い伝えが残っている歴史ある集落である。その小野豆集落から祇園山までは林道が通じているので、史跡巡りを兼ねてごく気楽なハイキングを楽しもうと向かったのは2016年5月のことだった。祇園山を含めて小野豆集落の周辺にある史跡について纏めた「ふるさと高田・文化財散策マップ」を携えてだった。 前日までくっきりとした空だったが、好天が続いたとあって、この日の空は薄い青空だった。それでも快晴と言える空で、県道5号線を宿集落で離れると、小野豆集落へ通じる細い道に入った。車道はくねくねと山中を続き、すっかり林道の様相となったが、中腹まで来ると前方が開けて集落が見えてきた。そこが小野豆集落で、車は集落まで進めず手前にあった墓地の駐車スペースに駐車とした。そこからのハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。集落に入ると人の声が聞こえて、他の山上集落よりも生活感が感じられた。その集落内に広い駐車スペースがあったので、そこまで車を進めても良かったようだった。少し登ると集落の一番高い所にある「平家塚ふれあい公園」への近道が現れた。その近道の途中には同じく平家伝説のあるジャンジャン穴があるようなので、近道を歩くことにした。その近道は登山道と呼べそうな道で、程なくジャンジャン穴がある広場に着いた。平家の落ち武者が隠れたとされる穴は塞がれていたが、その辺りは公園風になっており、休むには良い所だった。小径を今少し登ると、始めに歩いた車道に合流した。そしてすぐに「平家塚ふれあい公園」の前に出た。そこにも駐車スペースがあり、一段高くなった所が公園で、平家塚が建っていた。公園を離れると、その先は単純に林道歩きだった。始めは舗装路だったが、すぐに未舗装路となった。その辺りで標高は400m近くあり、辺りのピークとは50mも違わないので、林道は平坦になった所が多かった。その林道からの展望はほとんど無かったが、新緑の季節とあって新緑を愛でながら歩いた。また林道は枝分かれが多くあり、その一つがその辺りの最高点となる444mピークへと向かったので、主林道を離れて支林道に入った。444mピークに着くと、そこには送電塔が建っており、そばの一段高い所に四等三角点(点名・小野山)を見た。三角点の位置も送電塔の位置も展望が無かったので、すぐにピークを離れた。登ってきた道とは別の林道で主林道に戻った。その戻った先で大きな看板が現れて、林道より北の広い範囲が会社の私有地であることが書かれていた。そして立入禁止になっていた。そちらに向かう林道にはゲートがあり、閉じられていた。後で調べると、どうやら一帯をゴルフ場にする計画があったようだが、何十年と放置されているようだった。後はひたすら祇園山を目指して西へと歩いた。この日は地図以外にもGPSを用意していたのだが、これが役に立った。どうも地図に無い枝道が多かったのだが、GPSを頼りに最短コースで祇園山に向かった。そのため支林道を歩くことになり、溜め池のそばを通ったりしながら西を目指した。その支林道が祇園山に近づいたときUターン道となって東へ向かい出した。その支林道が祇園山に通じていないことは地図にも載っていて分かっていたことだったので、その先は急斜面を適当に登った。そして再び林道に出会うと、そこから祇園山の山頂までは僅かな距離だった。祇園山の山頂に着くと、そこも歴史のある所で、「祇園さんの祠」が建っていた。そこも展望は無かったが、新緑が優しい木陰を作っていた。風も涼しく、その風を受けながら昼どきを過ごした。祇園山からの下山は、林道のままに歩くことにした。林道をずっと歩いて順調に東へと向かっていたところ、ゲートに出会った。往路の林道とは違う一つ北寄りの林道を歩いていたのだが、どうもその辺りは立入禁止の私有地のようだった。そこで林道を離れて南の方向へと適当に斜面を下ると、往路で歩いた林道に下り着いた。後はその林道をずっと歩いて小野豆集落へと戻った。上空の雲は午前よりも少なくなっており、再び訪れた「平家塚ふれあい公園」も陽射しに包まれて明るかった。その「平家塚ふれあい公園」からは近道コースを歩いて再びジャンジャン穴を覗き、そして小野豆集落へと入った。結局この日は3時間半のハイキングになっており、十分に小野豆の後背尾根を楽しんだことになった。 (2016/6記)(2020/7改訂) |
<登山日> | 2016年5月14日 | 9:51小野豆集落の手前よりスタート/10:13〜19平家塚ふれあい公園/10:48〜58点名・小野山/11:28溜め池/11:48〜12:04祇園山/13:05平家塚ふれあい公園/13:25エンド。 | |
(天気) | 晴れ。空の色は少し薄かった。山上の気温は概ね20℃ほど。湿度は低く、木陰は涼しかった。ほのかに涼しい風あり。視界は少しうっすらとしていた。 | ||
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