TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨 
 
大撫山    おおなでさん 435.5m
No.3
愛宕山    あたごやま 349m
 
 
1/2.5万地図 : 佐用 佐用町
 
【2024年6月】 2024-111(TAJI&HM)
 
    《愛宕山》  棚田展望台より  2024 / 6 《大撫山》  佐用町横坂より  2024 / 6

 大撫山は車道しか歩いておらず、ハイキングしたとは言えなかった。その大撫山をハイキングコースで紹介しているのがガイドブック「佐用ハイキング」だった。その紹介コースを歩こうと向かったのは2024年6月下旬、梅雨の晴れ間と言える日で、雲は多いものの青空の広がる日だった。ガイドブックに従って、大木谷にあるゴミステーションの駐車スペースに車を止めた。その駐車地点の近くに「大撫山」の標識があり、スムーズにハイキングコースに入った。民家の間を抜ける小径を歩いて山中へと入って行く。始めは愛宕山への登りだった。釈迦堂が現れたが、朽ちようとしていた。登山道は緩やかな上り坂だったので易しく登って行けると思っていたところ、途中から倒木が増えてきたため、けっこう歩き難くなってきた。愛宕山の山頂は樹林に囲まれており薄暗かった。単なる通過点の感じで愛宕山を越すと、南へと緩やかに下った。程なく作業道に出ると標識に従って左手に向かった。暫く作業道を歩くも、標識に従うと作業道を離れて南へと斜面を登ることになった。植林地の斜面だったが、左手には笹ヤブが見えており、登るうちに笹ヤブが尾根筋にも広がってきた。その笹ヤブに突っ込むと、すぐに抜け出した。そこはもう山頂に近い所で、山頂に広がる西はりま天文台の一角だった。芝地を抜けると車道に出た。もうハイキングと言うよりも公園の散策だった。ごく緩やかな坂道を歩いて山頂到着となった。天文台は二棟あり、それぞれは北館と南館の名が付いていた。どちらの建物にも近い位置にピークがあり、そこに三等三角点(点名・大撫山)を見た。この日は大勢の小学生が見学に訪れており、どちらの建物も大賑わいだった。見学は自由だったので、小学生に混じって二館の内部を見学した。古い方の北館には口径60センチの望遠鏡があり、南館には「なゆた望遠鏡」の名が付く口径2メートルの望遠鏡があって、どちらも間近で眺めることが出来た。二つの建物で1時間ほど過ごすと、下山もガイドブックのコースを辿ることにした。天文台を巡るようにして西から南、東、そして北へと歩くと、管理棟のそばを通って宿泊施設のロッジのそばに出た。その先は作業道で、標識は田和坂峠を指していた。易しく歩いて行けると思っていると、作業道は次第に草ヤブになってきた。倒木も多くあり、どうやら手入れをされずに放置されているようだった。草ヤブ歩きは楽しいとは言えず、ただ道なりに歩いて行くだけだった。その作業道の草ヤブが減ってくると、往路コースに合流した。愛宕山の近くまで歩くと、愛宕山には向かわず作業道歩きを続けた。その作業道は林道に合流すると、乙大木谷へと向かうようになった。林道を下るうちに大木谷の棚田が眺められるようになった。町道に合流するとそこから駐車地点まで300mほどの距離だった。町道からも棚田風景は眺められ、集落と相まって日本の原風景を見る思いだった。
(2024/7記)
<登山日> 2024年6月29日 9:51大木谷の駐車地点スタート/10:08愛宕山/11:01大撫山三角点/12:08まで山頂にとどまる/12:12ロッジのそば/12:45林道に合流/12:59駐車地点エンド。
(天気) 晴れ。山頂の気温は25℃。湿度は86%。風は弱く吹く程度で、湿っぽさのある風だった。視界は良かった。木陰は涼しい風が吹いていた。
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大木谷のゴミステーションからスタートした 町道を南へと向かった すぐに現れた標識に従ってハイキングコースに入った
集落を抜けて山道を登って行く 愛宕山の標識が現れた 釈迦堂の前を通った もう廃屋のようになっていた
釈迦堂の中を覗いた 愛宕山へと登って行く 途中は倒木があって、易しくは歩けなかった
登っていると、愛宕山の標識を見た 山頂が近づくと、石の祠が現れた 愛宕山の山頂に着いた

全く展望の無い山
頂だった

愛宕山を越して南
へと緩やかに下っ
て行く

作業道に合流した 標識に従って左手に進んだ 緩やかな作業道だった
ぬかるみがあった 分岐点で草に隠れ気味の標識を見た 草ヤブになっている所を通った

水道施設の前を通
った

標識が現れて作業
道を離れることに
なった
植林地の斜面を登って行く 山頂に向かうと、植林地から笹ヤブへと入った すぐに笹ヤブは終わり、優しげな樹林の中を歩いた
西はりま天文台公園に入った 天文台へと向かった 天文台が見えてきた
南館を前にして、右手前の一段高い位置が山頂だった 山頂に立って、山名標柱を見る 山頂の三等三角点(点名・大撫山)を見る

天文台を見学する
前に天文台の前か
らの展望を楽しん


日名倉山は山頂を
雲に隠されており
後山はすっかり雲
に隠されていた
植松山はすっきりと姿を見せていた 黒尾山と水剣山の並ぶ姿を見る
先に北館(右手前)を訪れた 北館には60センチ望遠鏡が置かれているが、その望遠鏡への通路から北の方向を眺めた
次に南舘を訪れた 口径2メートルの「なゆた望遠鏡」を間近で眺めた 南舘のテラスから北館を眺めた

(←)
芝生広場で休憩と
した

 (→)
  日名倉山は姿を見
  せていたが、後山
  の雲は厚かった
管理棟のエリアに近づいた ロッジの横を通って行く 作業道歩きとなった
田和坂峠の標識が現れた それは目的とする方向だった 草ヤブの道となって、倒木も多かった また田和坂峠の標識を見た
すっかり草ヤブになっている所を通った 往路で歩いた位置に戻ってきた 愛宕山コースには入らず、作業道を直進した
緩やかな下り坂が続く 林道に合流した 舗装路歩きとなった
大木谷の棚田風景が眺められた 町道に合流した 合流点の標識を見る
後は町道を歩いて駐車地点へと向かった 町道からも棚田風景が眺められた 日本の原風景を見る思いだった
駐車地点が近づいた 下山後は棚田展望台を訪れた 棚田風景は休耕田が目立った