TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編
 
白旗山    しらはたやま 439.9m 上郡町
 
1/2.5万地図 : 二木
 
【2013年11月】 No.5 2013-96(TAJI&HM)
 
    赤松地区の千種川に近い位置より  2013/11

 2013年11月も後半に入ると、播州南部の山も色付いてきた。その紅葉を楽しめる山はと考えたとき、白旗山が思い浮かんだ。その白旗山へのコースとしては南東麓の本村地区からと北西麓の赤松地区からとがあるが、赤松コースは2000年に歩いたきりだったので、今回は赤松コースを登ることにした。向かったのは11月最後の日で土曜日のことだった。朝から快晴の空が広がっていた。上郡町へはいつもなら国道2号線を走るのだが、この日はたつの市街を抜けて県道5号線で向かった。紅葉の盛りは少し過ぎてしまったのではと思っていたのだが、車窓から見える一帯の低山は、ちょうど見頃の紅葉だった。上郡町に入り国道373号線を北へと走って赤松地区に入った。そして第2白旗橋の近くに駐車とした。そこからのハイキングの様子は下の写真帳を見ていただきたいが、林道が終わって斜面を登るようになると周囲は植林地となり、登山道には石がごろごろとしてきた。けっこう足下に注意しながら登ることになった。その北面の登りは陽射しを受けないため、寒々とした空気の中を登ることになった。あまり楽しいとは言えない登りだったが、しっかりと登る感があって、これも悪くないと思いながら登った。尾根に出て本村地区からのコースと合流すると、後は北東方向へと山頂を目指すだけだった。明るい陽射しを一気に受ける上に、周囲は雑木林となって紅葉の木を目にするようになった。ようやく白旗山ハイキングの楽しさが出てきた。ただ常緑樹が多いとあって、全山紅葉の感じは無かった。堀切を過ぎると城跡エリアとなり、まずは櫛橋丸跡に立った。そこは本丸跡がある山頂の隣りのピークとなり、足下に千種川が眺められた。千種川は河川敷の工事中とあって、工事音がけっこう山上まで届いていた。櫛橋丸跡を離れて山頂へと向かって行くと、足下に落ち葉が深々と言えるほど積もっており、この季節ならではの味わいだった。二ノ丸跡を通って山頂に立つと、そこには誰もおらず、明るい陽が本丸跡を広く照らしているだけだった。おかげでパートナーと二人きりで昼どきを過ごすことが出来た。山頂は三濃山の方向が開けており、そちらに見える山々はどの山肌も紅葉に彩られていた。少し離れた雪彦山系の尾根や黒尾山も望まれて、澄んだ視界のおかげでくっきりと見えていた。山頂で30分余り過ごすと、下山はすんなりと往路を戻った。すたすたと下ったこともあって、登山口のゲートまでは40分で下りて来られた。第2白旗橋を渡って駐車地点に戻っているとき振り返ると、朝と違って白旗山一帯の尾根が昼の光に包まれて明るく眺められ、けっこうきれいな色付きを見せていた。
(2013/12記)
<登山日> 2013年11月30日 10:31スタート/10:36ゲート/10:45林道終点(トイレ)/11:16尾根に着いて本村コースと合流する/11:30〜38櫛橋丸跡/11:50〜12:25山頂(本丸跡)/12:41尾根を離れる/13:05林道終点/13:19エンド。
(天気) 澄んだ青空が広がっていた。雲はほとんど見られない。植林地を登っているときは4℃と冷え込んでいたが、尾根に出ると一気に陽射しを受けるようになり、山頂では12℃まで上がっていた。風もなく穏やかだった。視界は良く澄んでいた。
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 駐車地点を離れ
 ると、前方に白
 旗山の案内板が
 見えてきた

 案内板のそばを
 通ると、正面に
 白旗山が眺めら
 れた
第2白旗橋を渡る 害獣避けゲートを通る 林道では、始めは陽射しを受けていた
次第に薄暗い中を歩くようになった 林道の終点にはトイレがあった 登山道を歩き出す 最初は沢沿いを歩いた
登山道の傾斜が増してきた 周囲は植林地だった 石がごろごろした所を登る けっこう長く続いた 植林を通して、前方に明るい尾根が見えてきた

 植林地が終わる
 と尾根は間近に
 なった 紅葉の
 木が見られるよ
 うになった

 尾根に着いて東か
 らの本村コースと
 合流した 後は北
 東方向に尾根を登
 って行く
明るい空の下、紅葉を見上げる 尾根歩きを始める 良い感じのハイキングだった 紅葉の木を見上げながら歩いた
背後に南西向かいの尾根が木立を通して眺めら
れた
南向かい尾根も見えてきて、祇園山が眺められ
城跡エリアに入ったようで、堀切跡が現れた

 左手に櫛橋丸跡への
 道が分かれたので、
 そちらに入った


   僅かな距離だったが
   急坂だった
 

 櫛橋丸跡の一角
 に出た

 櫛橋丸跡で小休
 止して展望を楽
 しんだ

 櫛橋丸跡からは北
 西方向の眺めが良
 かった

 左の写真に写る船岩
 を大きく見る

 上に写真に写る八塔
 寺山を大きく見る


    南西方向に赤穂の
    山を見る
千種川では工事が行われているようで、その工
事音が山上まで聞こえていた
足下には赤松地区の佇まいが眺められた 櫛橋丸跡を離れて山頂方向に向かった 落ち葉
の積もった斜面はけっこう滑り易かった
山頂へ向かう山道に合流して、山頂を目指す 少し上り坂になって、二の丸跡に近づいた 頭上の紅葉を見上げる
二の丸跡を目の前にして、パートナーがひなたぼっこをしている 二の丸跡に立つと、すっかり落ち葉に覆われていた
山頂が近づくと、落ち葉の量が一段と増えてきた 頭上を見ると、鮮やかに黄葉した木を見た 山頂の本丸跡が目前だった
山頂に立った 明るい陽射しを受ける山頂は他に人は見えず、ひっそりとしていた 山頂に置かれた一等三角点(点名・白旗山)を見る
 山頂からは南東方向の
 眺めが良かったが、以
 前と比べると、樹木が
 育ったためか、見える
 範囲が少し狭まったよ
 うだった

   三濃山を見ると一帯の
   山肌はすっかり紅葉し
   ていた

 この日の視界は澄んで
 おり、遠く黒尾山もく
 っきりと見えていた
上の写真に写る黒尾山を大きく見る 上の写真に写る暁晴山を大きく見る

 立つ位置を変える
 と黒尾山の左手も
 眺められた


   左の写真に写る植
   松山を大きく見る

 山頂から北に少
 し下って三の丸
 跡にも立ち寄っ
 た

 三の丸跡もすっ
 かり落ち葉に覆
 われていた
東向かいの尾根が紅葉している様を見る 30分余りの休憩を終えて下山の途についた またふかふかとした落ち葉を踏むことになった
尾根を下って行く 本村コースとの分岐点まで戻ってきた 植林地の急坂を丁寧に下る
石がごろごろしている所はやはり歩き難かった 林道終点が見えてきた 午後の林道を見る
目の前の第2白旗橋を渡れば駐車地点は近かった 振り返ると、白旗山がすっかり明るい姿で眺められた