丹波篠山の低山を楽しもうと、地図を眺めて目に止まったのが八百里山だった。ネットで情報を探ると、瀬利地区側から登山道があるようだった。向かったのは2024年3月の最終金曜日のこと。久々に暖かい日で、車の中では少し暑さも感じた。八百里山のそばまで来ると、「八百里城跡」の標識があって登山口はすぐに分かっただが、その近くに駐車出来そうな所が見つからなかった。そこで近くをうろついた結果、畑川の近くに建っていた小ぶりの神社の前に駐車した。そこなら迷惑にならないと判断した結果だった。まずは車道を北へと歩いた。八百里山が左手にすっきりと眺められた。畑川に架かる高橋を渡ると、その先で左手に折れて八百里山の登山口に向かった。八百里城跡の標識が現れると、そこより山裾に通じる道に入った。その先で現れたのはお堂で、その右手に赤い鳥居を見た。鳥居は八百里稲荷神社のもので、鳥居を潜った先より登山道が始まっていた。害獣避けネットに沿って歩くとゲートが現れて通過した。登山道は落ち葉が多いため、少々滑り易くなっていた。尾根が近づくとやや急斜面を登ることになり、更に滑り易かった。斜面を登りきって南尾根に合流すると、そこからは適度な歩き易さとなった。程なく現れたのが壊れた祠で、それが八百里稲荷神社のようだった。この日は漸く寒さが緩んでおり、爽やかな空気感の中を登って行けた。登るうちに登山道の傾斜はきつくなってきたが、急坂とまでは言えず、まずはマイペースで登れた。尾根が緩んで北西方向に向かうと、平らに開けた所に出た。木が伐られており展望もあった。八百里城跡の二の丸跡に立っているようだった。そこより一段高い所が八百里山の山頂だった。そこは主郭跡のはずだったが、城跡らしさはあまり感じなかった。また常緑樹林に囲まれており展望は悪く、木々の空いた所からは三嶽と西ヶ嶽の並ぶ姿が眺められる程度だった。それでも落ち着きの感じられる所だったので、山頂で昼休憩とした。。休憩を終えると二の丸跡に移動して、暫し展望を楽しんだ。南に向かっての展望で、南東の大野山から南西の白髪岳までが一望出来た。後はすんなりと往路の尾根道を戻った。麓に着くと、駐車地点へは別の車道を歩いた。なお下山後に知ったことだが、登山口から見て北東方向の位置に八百里山の駐車場があったようだった。
(2024/4記) |