TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北但馬
 
進美寺    しんめいじさん 360.5m 豊岡市
須留岐    するぎさん 449.3m 豊岡市
養父市
 
 
1/2.5万地図 : 日高
 
【2017年4月】 No.2 2017-42(TAJI&HM)
 
    円山川に架かる伊佐橋の上より  2017 / 4

 進美寺山と須留岐山の並ぶ姿を一番すっきりと眺められるのは八鹿町伊佐の伊佐橋からで、その姿に惹かれて登ったのは2004年2月のことだった。そのときは登山コースを知らなかったため、地図を眺めて日高町赤碕からの破線路で登ったのだが、その後「但馬ハイキング」が出版されて、そこに北麓側となる日高町日置からのコースが紹介されていた。そこで北側から一度登ってみたいと思ったものだった。それが何となく行きそびれて年月が経ってしまい、ようやく向かったのは前回から13年後となる2017年4月中旬のことだった。
 この日は快晴で、天気予報では早くも夏日になると予想されていた。北近畿豊岡道は八鹿氷ノ山IC日高神辺高原IC間が開通したばかりで、終点で降りるとそこはもう日高町の中心に近い位置だった。国道482号線に出てすぐに日置橋に通じる道に入ると、橋を渡った先で右手に鳥居を見た。そこが日置神社だった。右折すると、鳥居のそばの空き地に駐車とした。鳥居からは西の方向に林道が始まっており、その道が進美寺山に通じる道だった。歩き始めると「通行止」の標識を見たが、それは車に対するものと思われた。緩やかに登って行くと、尾根端を回って尾根の西側に出た。その後は尾根を歩くのでは無く、尾根と平行して南に向かった。右手は円山川で、展望が開けると日高町の町並みがすっきりと眺められた。その背後に見えていた白い山は蘇武岳のようだった。程なく小さな祠が現れると、そこに鎮座していたのは「姫路山珠持地蔵」と呼ばれる石仏で、現在地はと地図を見ると、近くのピークに三角点記号が付いていた。それならばと寄り道することにした。適当に登ってピークに出たところ、三角点が見当たらなかった。そんなはずはないと、こんもりと茂ったアセビをかき分けてみると、そこに三等三角点(点名・姫路)を見た。登山道に戻って改めて南を目指した。前方に木々を通して見えてきたのが進美寺山だったが、まだ距離があった。進むうちにいつしか尾根上を歩くようになったが、そのころには林道の道幅では無くなっていたので、林道入口の「進入禁止」は正しかったようである。どうやら古からの進美寺への参道ではと思えた。尾根歩きとなっても、ごく緩やかなまま歩いて行けた。次第に道幅が細くなって歩き難くなったとき、左手間近に林道を見た。その林道が進美寺に通じる道だったので、尾根を離れて林道に下り立った。その林道歩きを始めると、すぐに尾根道も林道に合流した。林道も緩やかな道で、尾根に平行して続いた。その林道に桜の木が点々とあり、今が満開だった。進美寺山が間近に見えるようになると林道の傾斜が増してきたが、桜の木も増えてきて華やぎが出てきた。無線塔が現れると、その先で林道は終点となった。そこから進美寺は目前だった。終点は広場のようになっており、須留岐山がよく見えていた。石段を登って庫裏の前に出たところ、どうも廃屋の気配があった。その先に本堂と呼べる観音堂が建っており、そのそばより進美寺山山頂への登山道が始まっていた。すぐに尾根を登るようになり、西には木々の空いた所から蘇武岳や妙見山が見えていた。尾根の傾斜は次第に増してきて、急斜面を登るようになった。山頂まで急斜面は続き、山頂に着くと白山権現堂が建っていた。その西側の一段低い位置が広場になって開けており、そこに四等三角点(点名・進美寺)を見た。広場は陽射しが溢れているとあって暑かったため、白山権現堂の南側に回って木陰で休憩とした。そちらは木々に切れ目があり、そこからは足下に円山川が眺められた。一休みを終えると須留岐山を目指して東側の急斜面に入った。赤テープが付いており、それを追って下ると進美寺からの道と合流し、自然と尾根筋を歩くようになった。易しい尾根道で、290mピーク辺りは巻き道を歩き、その先で再び尾根筋を歩くようになった。道としては易しいのだが、気温が高めな上に小さなピークの上り下りがあったので、次第にバテ気味になってきた。301mピークを越えて次の330mピークへと急傾斜を登っているとき、後ろを振り返ると進美寺山が見えていた。370mピークに出てもう一段登った所が須留岐山の山頂だった。けっこうバテ気味で到着となった。二度目の山頂だが少し木が伐られたのか北の方向が前回よりもすっきりと眺められた。但し少しうっすらとした視界のために遠方はぼんやりとしていた。この山頂に着いて目に付いたのがアセビで、繁茂している所もあり、どの木も白い小さな花をたわわに咲かせていた。山頂を眺めると浅間寺からのコースがあるようで、そちらにはクサリの手摺りが付いていた。どうやら須留岐山の登山は浅間寺コースが主流ではと思えた。ここでも木陰を求めて休憩とした。下山は進美寺山とを繋ぐ尾根コースを途中まで引き返した。そして290mピークは往路では巻き道を歩いたのだが、帰路では尾根上を歩いてピークに立った。そこは持っていた地図では送電線が通っていたが、撤去されたようで今は無かった。そこから北へと延びる尾根上に巡視路コースがあるはずなのでそれを辿ることにしたが、始めはよく分からなかった。よく分からないまま適当に北斜面に入って尾根を探すと、すぐに分かって尾根を辿れるようになった。少し下るとプラ階段を歩くようになったので、正しく巡視路コースを歩いているとようやく安心した。尾根の途中は少し複雑になって一度谷を越すことになったが、そこもプラ階段が付いていたので、階段のままに歩いて行くとまた尾根上を歩くようになった。プラ階段は途中から見なくなったが尾根筋ははっきりしていたため、問題なく下って行けた。下るうちに植林地を通ることもあり、最後は林道に下り着いた。後は林道を真っ直ぐ北へと歩いた。林道はいつしか農道となり、周囲は農地の風景となった。林道に下り着いてから20分ほど歩いて一般車道に合流すると、そこから日置神社までは数分の距離だった。
(2017/4記)(2020/4改訂)
<登山日> 2017年4月14日 10:47日置神社前スタート/11:07点名・姫路/11:37林道に合流する/12:09観音堂/12:21〜13:13進美寺山/13:47[301m]ピーク/14:19〜48須留岐山/15:09[301m]ピーク/15:35主尾根を離れる/15:43古墳/16:13林道に下り着く/16:37エンド。
(天気) 快晴。青空の色は薄いながらも雲は僅かだった。気温が高く、陽射しの下では28℃ほどあった。進美寺山の山頂では、木陰の気温は24℃で風はほとんど無し。湿度が低いためか十分に涼しく過ごせた。視界はうっすらとしていた。須留岐山も気温は24℃で、涼しい風が快かった。快晴は終日続いた。
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日置神社の鳥居近くに駐車して、そこから始まる林道
を歩き始めた 目指すは進美寺山だった
林道は通行止めになっていたが、それは車両に対して
と判断して先に進んだ
林道は緩やかな上り坂だった
足下にスミレをよく見かけた 尾根を越し西側を歩くようになったて尾根の 右手に見えてきたのは円山川だった

 西に展望が開けると
 きがあった 足下に
 日高町の町並みが見
 えていた 遠くに見
 えていたのは蘇武岳
 のようだった

 蘇武岳の山頂がち
 らりと見えていた
 が真っ白だった

 程なく「姫路山珠
 持地蔵」と呼ばれ
 る石仏が現れた

 地図を見ると、そ
 の背後の小ピーク
 に三角点があるよ
 うだった
適当に斜面に取り付いてピークを目指した 放送設備が放棄されていた ピークに着くと、そこはアセビのヤブになっていた
アセビヤブに分け入ると三等三角点(点名・姫路)を
見た
林道に戻って、改めて進美寺山を目指した 木々を通して進美寺山が望めたが、まだまだ遠かった
林道はごく緩やかな道で続いた 鮮やかなコバノミツバツツジを見た 林道は終わって、いつしか尾根を歩くようになっていた
また尾根から少し離れた所を歩いた 左手に林道が走っているのが見えた 林道に下りて林道を歩いて行くことにした
林道は日置進美寺線で、標識から先は車両通行止だった 進むうちに桜の花を見るようになった 桜はソメイヨシノで、ちょうど見頃だった
新緑も美しく、新緑と桜を眺めながら歩いた 前方に無線塔が見えてきた 満開の桜を眺める
林道の傾斜が増して来ると、大きくカーブした 石仏を見かけると、「十五丁」の文字を見た 無線塔のそばを通った

 林道の終点は広場
 になっていた

 広場からは少し展
 望があり、東に見
 えていたのは須留
 岐山だった

 石段を登って進美
 寺に向かった

 庫裏の前に出たが
 今は無人のようだ
 った
最奥に建っていたのは観音堂だった 観音堂の横から進美寺山山頂への道が始まっていた 尾根に出ると白山権現の鳥居を潜った
前方に進美寺山の山頂を見る 少し傾斜のきつい尾根道だった 右手に展望が現れたとき、大岡山が望めた

 木々の空いた所か
 ら見えていたのは
 妙見山だった

 山頂が近づくほど
 に尾根の傾斜は増
 してきた

 進美寺山の山頂に
 着くと、白山権現の
 お堂が建っていた

   お堂の西側は開け
   て広場になってい
   た
広場には以前は無かった四等三角点(点名・進美寺)
を見た
アセビの花が満開だった お堂の南側に回って、木陰で昼休憩とした

 山頂からは少し西
 の方向が望めた

 左の写真に写る神
 鍋山の辺りを大き
 く見る
南は円山川が眺められた 周囲にタムシバの花をちらほら見たが、終わろうとし
ていた
進美寺山での休憩を終えると、須留岐山に向かった
赤マークを追いながら下った けっこう急傾斜だった 進美寺からの道と合流して、緩やかな道を歩くことに
なった
石仏を見かけると、十八丁と彫られていた 易しい尾根歩きだった 巻き道になったとき「須留喜山」と書かれた標識を見た
この尾根でも鮮やかなコバノミツバツツジを見た 前方に須留岐山が望めたが、まだ少し離れていた 尾根筋を歩くようになった

 南に展望が開けて
 光明山が望めた


   南西方向が望めると
   遠くに建屋山が見え
   ていた
建屋山を大きく見る 優しげな風景の中の尾根歩きだった 301mピークを越して前方に須留岐山を見る
次は330mピークへの登りだった 登るほどに背後に進美寺山の姿がはっきりしてきた 330mピークに着いた
鞍部に下りて、次は370mピークへと急坂を登る 急坂を登りきると、一度緩やかになった 山頂までもう一登りあった
山頂への最後の登りに入った 須留岐山の山頂が目前になった 最後はアセビの間を抜けた
須留岐山の山頂に着いた 前回来たときよりも開けているように思えた 三角点は山頂の東寄りに置かれていた
二等三角点(点名・伊佐村)を見る 浅間寺からのコースがあるようだった ここもタムシバが多かったが、花は散り始めていた
南の方向の展望は悪くなかった 遠くは須留ヶ峰も望まれた 左の写真に写る須留ヶ峰を大きく見る

 北の方向も広く眺めら
 れた 豊岡盆地を囲む
 山並みを見る

 少しうっすらとした視
 界だった
上の写真に写る来日岳を大きく見る 上の写真に写る450mピークを大きく見る 上の写真に写る但馬空港を大きく見る
北東方向に剣蛇岳を見る 左の写真の右手を見る

 右上の写真に写る
 法沢山と高竜寺ヶ
 岳を大きく見る

 山頂を離れて下山
 に向かった 歩い
 て来た尾根を戻っ
 た
前方に見えるピークは330mピークだった 前方に進美寺山を見る 301mピークを過ぎれば易しい尾根歩きだった
290mピークへは巻き道を歩かず尾根を歩いて向かった 290mピークに立つと、そこに送電塔は無かった 290mピークは好展望地で南の方向が広く眺められた
***mピークからは北に分かれる尾根に向かった 尾根の分岐点が分からず、適当に北斜面に入った 方向を定めて下るうちに、尾根を追えるようになった
尾根を下っていると古墳が現れた プラ階段が現れて正しいコース歩いていることが分か
った
プラ階段は長々と続いた
隣の尾根に移るときもプラ階段が導いてくれた プラ階段は終わっても、はっきりとした尾根道を歩けた 植林地を下る
麓が近づくと、なぜか尾根筋がはっきりしなくなった 林道に下り着いた 主尾根を離れてから38分だった 林道を歩き始めると、すぐに別の林道に合流した
北へと向かううちに左手から別の林道が合流した 用水路そばを歩く もう林道では無く、農道歩きだった
背後に見えてきたのは須留岐山だった 県道に出ると西へと歩いた 県道に出て数分も歩けば日置神社は目前になった