TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北但馬 
 
ジャミ山 454.6m 豊岡市・養父市
 
1/2.5万地図 : 江原
 
【2022年10月】 2022-135(TAJI&HM)
 
   出石町上野より  2022 / 10

 北但馬に手頃な山はないかと「江原」の地図で眺めていると、須留岐山の近くで455mピークが気になった。山の姿にでは無く、その点名にだった。ジャミ山とあり、点の記を見ると俗称としてもジャミ山だったので、どうやらジャミ山と呼ばれているようだった。山の姿としては地図を見る限りでは平坦な山頂のようだった。榎見林道が東麓側にあり、作業道が幾つか分岐していた。その林道、作業道をアプローチとして歩くことにした。向かったのは2022年10月の最初の日のこと。前日に続いて朝から快晴だった。県道10号線を走って出石町上村に着くと、集落内の道に入った。集落を抜けると道はそのまま林道となるのだが、注意書きがあり伐採作業が行われているようだった。そこで林道途中の車を止め易い位置からスタートすることにした。その駐車地点を林道入口から1kmほど進んだ位置とすると、そこから林道歩きを開始した。10分ほど歩くと数台の車が止まっており、その横に伐採されて丸太になった木が積まれていた。その先からはキャタピラの跡が林道上に続いていた。GPSで現在地に注意しながら進んで、ジャミ山に近づける作業道が分岐すると、林道を離れて作業道に入った。その作業道が既に廃道ですっかり悪路になっていた。倒木あり崩壊地あり、更に落石の積み重なっている所ありと、何とも歩き難かった。その悪路を歩いて何とか境界尾根に一番近い位置まで来ると、悪路を離れて斜面に取り付いた。植林地の斜面だったが、そこが予想以上に急斜面だった。足下に注意しないと滑落の恐れがあり、前年に起こした滑落事故が頭をよぎったのは当然だった。慎重にも慎重に登るも、掴まる木は少なくかなり難儀することになった。その急坂は標高差にして70メートルほど続いたため、悪路歩き以上の厳しさだった。支尾根に出て漸く傾斜が緩むと、後はスムーズに歩けるようになった。494mピークを巻いて境界尾根に出ると、そこはジャミ山のピークよりも高い位置のため下り坂となった。樹間も空いており山頂に着くまで気楽な尾根歩きだった。山頂直前で上り坂となり、樹林から抜け出す形で開けたジャミ山の山頂に着いた。それまでと違って強い陽射しを浴びることになったので、休憩は少し戻って樹林の中でとることにした。それにしても山頂を含めて雰囲気は全くローカルな山だった。山頂こそ開けてはいたが、その周囲は樹林が囲んでいた。これでは展望は期待出来ないと思ったのだが、東側斜面に木々の疎らな所があり、そこに下りてみると、意外や展望が得られることになった。前方に一段高く眺められたのは床尾山のようだった。東の方向に見えた姿の良い山は東里ヶ岳のようで、その左手には高竜寺ヶ岳も見えていた。その展望を少時楽しむと、再び樹林に入って休憩を続けた。そのジャミ山からの下山は、引き返すことはせず尾根なりに歩くことにした。三角点の位置までは境界尾根だったが、北へと延びる尾根は境界尾根から分かれる形になっていた。始めは平坦な尾根で、下り坂となったとき尾根は二手に分かれた。その分岐点は展望地になっており、北東の方向が開けていた。そこに見えていたのは法沢山と高竜寺ヶ岳の並ぶ姿だった。北東方向の尾根に入ると、今度は北に展望が現れて、そこに来日岳を見た。尾根を下って行くと作業道に近づくことになり、一番近づいたと思える位置で尾根を離れた。もう作業道との標高差は70メートルほどしかなく、適当に下っても問題なく作業道に下り着いた。後は作業道を東へと歩いて行った。その作業道も既に廃道になっており荒れていたが、往路で歩いた作業道ほどひどくはなかった。その作業道を15分ほど歩くと、榎見林道に合流した。そこから駐車地点までは12分ほどの距離だった。いかにもマイナーな山だったとは言え、尾根は歩き易く展望も得られて、ジャミ山に対する印象は悪くなかった
(2022/10記)
<登山日> 2022年10月1日 10:18榎見林道の途中よりスタート/10:42作業道に入る/11:00作業道を離れる/11:37境界尾根に出る/11:49〜12:28ジャミ山/12:26尾根を離れる/13:10作業道に下り着く/13:26榎見林道に合流/13:38駐車地点エンド。
(天気) 快晴。上空に雲は無かったが、青空の色はやや薄かった。山頂の気温は21℃で、風はほぼ無かった。木陰は十分に涼しかった。
<< Photo Album 2022/10/01 >>
榎見林道の入口から1kmほど入った地点に車を止めてスタートした 林道はまだまだ車を進められたが、この先で作業が行われていることによる早めのスタートだった 左手は沢だった
数台の車が止まっていた 林業関係者の車だった 石垣を見るようになった 棚田跡と思われた 林道の幅いっぱいのキャタピラ跡が続いた

林道から右手に作
業道が分かれた

その作業道で境界
尾根に近づくこと
にした

その作業道は全く
の悪路だった

すっかり草ヤブに
なっていた
道の崩れている所もあり、廃道状態になっていた 境界尾根に一番近づいた位置で斜面に取り付いた その斜面が予想以上に急斜面だった
何度も足を止めて息を整えた 前方を見上げる 支尾根に出ると、傾斜は緩んだ 植林地を登って行く 植林の切れ目より山頂方向を望む
494mピークを巻く形で境界尾根に近づいた 境界尾根に出ると、ジャミ山へは下り坂となった 国土調査の杭を見る
(←)
樹林から抜け出す
と、そこが山頂だ
った 開けてはい
たが、樹林が囲ん
でいた

 (→)
  四等三角点(点名
  ・ジャミ山)を見
  る

展望は無いと思わ
れたが、東斜面に
入ると展望が得ら
れた

東向かいの尾根の
先に床尾山を見た

西床尾山を大きく
見る
出石川沿いの風景も眺められた 左の写真に写る端正な山は東里ヶ岳だった 東里ヶ岳の左手に法沢山と高竜寺ヶ岳の並ぶ姿をを見た
下山は平らな山頂を北へと歩いた 尾根の樹林を見上げた 進むうちに緩やかな下り坂に入った
尾根が二手に分かれる位置まで来ると、そこは展望があった 北東を見る 立つ位置を変えて左の写真の左手を眺めた

上の写真に写る法
沢山を大きく見る

同じく高竜寺ヶ岳
を見る
東に向かえる尾根に入った ときおり北の方向に展望が現れた 来日岳を見る 東尾根はやや急坂だった
一度、北の方向が広く眺められるときがあった 作業道に一番近い位置で、尾根を離れて南斜面に入った
僅かな時間で作業道に下り着いた 作業道を東へと歩き出す 往路の作業道とは違って、こちらの作業道は少し荒れている程度だったが、くねくねと続いた 作業道を15分ほど歩くと、木材の集積場が現れた その先は榎見林道だった
榎見林道に入ると、始めはキャタピラ跡が付いていた ごく普通の林道となった 前方に駐車地点が見えてきた