久々に北摂の山を登ろうと、前日の3月20日は上本庄の奥山を駒宇佐八幡神社からのコースで登った。続けて翌日のこの日は奥山から見ると西向かいとなる焼山を登ることにした。併せて焼山と並ぶように立つ西鎌倉山の山頂にも立とうと考えた。前日は晴れてはいたが雲の多い空だったが、この日は朝から雲一つ見ない快晴になっていた。焼山へのコースとしては西尾根の端から376mピークを越えて登られていることが多いようだったが、同じく西尾根を登る予定ながらその中間点辺りから歩き始めることにした。駐車地点は山裾に求め難かったため、山裾から少し離れた武庫川のそば、白坂橋の傍らに見つけた少し広くなった路肩スペースに車を止めた。そこからは西尾根から見ると北麓側となる谷筋を走る林道に向かった。林道の入口が分かり難かったため、小さな溜め池のそばを通り、その先に現れた大きな溜め池に出て、そこで林道に合流した。後は林道を東へと歩いた。その林道沿いでは最奥となる三つ目の溜め池まで来ると、その溜め池を通り過ぎた先で尾根に出るべく右手の斜面に取り付いた。始めは植林地の中の登りで、次第に周囲は雑木林に変わってきた。木々は疎らでヤブのような所は無く、10分ほど登ると尾根に出た。そこは尾根の鞍部よりも少し西の位置だった。地図には近くのピークに三角点記号が付いていたので、焼山には向かわず先にその三角点ピークに立とうと、反対方向の西へと尾根を歩いた。尾根には程良い尾根道があり、易しく歩いて行けた。小さなピークに出て、その先のピークに四等三角点(点名・岩倉)を見た。その辺りは木々に疎らな所があり、西に虚空蔵山が眺められた。一休みを終えると、そこより引き返す形で焼山を目指した。尾根に到着した地点を過ぎて鞍部に至ると、緩やかに登り返した。木々の隙間からときおり焼山や西鎌倉山を見ることがあったが、ほぼ樹林に展望は閉ざされていた。緩やかな上り坂が続いて、焼山の北尾根に合流した。その尾根は焼山と西鎌倉山を結ぶ尾根で、西鎌倉山から更に大海山へと向かえる尾根でもあった。まずは焼山に向かった。南の方向に緩やかに登って行くと、焼山のピークが近づいたときに左手に木々の切れ目が現れた。そこから見えていたのは東向かいの奥山で、前日に登った山だった。焼山の山頂に着くと、そこに四等三角点(点名・焼山)を見るも展望は無かった。そこは単に雑木に囲まれた小さなピークと言った雰囲気だった。無理に展望を探ると、丹生山系の尾根を木々の隙間から見た。次に西鎌倉山を目指すべく、引き返す形で北へと尾根を歩いて行った。西尾根との合流点を過ぎても道ははっきりしており、展望は悪くとも尾根歩きとしては悪くなかった。鞍部を越して上り坂に入ると、程なく前方に送電塔が見えてきた。その送電塔のそばのピークが西鎌倉山だった。その送電塔(東播線36番)に着くと、そこは西の方向に鉄塔に邪魔されながらも少し展望があり、西光寺山が見えていた。山頂はと言うと、焼山と同様に雑木に囲まれており、やはり単なる一ピークと言えそうだった。そこに三角点は無く、小さな山名標識を見るだけだった。その西鎌倉山では送電塔のそばで昼休憩とした。昼食後は暖かい陽射しに誘われて少しばかり昼寝を楽しんだ。焼山と西鎌倉山の山頂に立つのが目的だったので、下山は最短距離で戻ることにした。焼山の方向に引き返すと、鞍部からは尾根を離れて西斜面に入った。斜面に小径は無かったが、傾斜は緩やかだったのでけっこう適当に下って行けた。沢筋に出ると目印テープが点々と付いており、それを追うようにして歩くといつしか小径を歩いていた。最奥の溜め池まで来るともう林道を歩くようになっており、その先は朝に歩いた道だった。一番大きな溜め池に着くと、その先も林道を辿って舗装路に合流した。その林道が始まる位置には目印は無かったので、林道に入るにはじっくり地図を見る必要がありそうだった。そこまで来れば武庫川そばの駐車地点まで5分の距離だった。
(2020/5記) |