TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨
 
屋敷台    やしきだい 457m たつの市
 
1/2.5万地図 : 龍野
 
【2015年5月】 No.2 2015-48(TAJI&HM)
 
    揖西町新宮より  2015 / 5

 たつの市の最高峰は大蔵山だが、その南西隣にも500mに近いピークが肩を並べている。なだらかな山容から屋敷台と呼ばれているようで、そこを初めて訪れたのは2014年12月のことだった。雑木林が広がる山頂まで遊歩道が通じており、けっこう雰囲気の良い山だった。但し登ったときは冬とあって、木々は落葉を終えて裸木の姿だった。そこで緑の季節にも訪れて、改めて自然林の雰囲気を味わいたいものだと思った。翌2015年5月の第4土曜日は、朝からどんよりとした曇り空だった。雨になるかもしれない空をみて、遠くに出かけることは諦めた。それでも昼どきを近くの山上で過ごしたいと思った。そのとき思い付いたのが、屋敷台の再訪だった。遊歩道の入口まで車を進められるので、ごく短時間で山頂に立てそうだった。
 県道5号線を龍野新大橋を渡って西へと走り、揖西町新宮に入ると菖蒲谷公園の案内板が現れた。その案内板に従って北へと向かい、林道に入った。中腹まで進むと屋敷台の標識が現れて、左手の林道に入った。そして僅かな距離で紀功碑の前に出た。車は紀功碑そばの路肩が広くなっている所に止めた。そこからのハイキングの様子は、下の写真帳をご覧いただきたい。今回は往路では水田跡には立ち寄らず、最短で山頂を目指した。山頂まで遊歩道が通じているのだが、遊歩道の丸太は朽ちかけており、どこを歩いてもあまり変わらないと思える所もあった。それと冬期で歩いた以上に積もった落ち葉が歩き難かった。落ち葉が踏みつぶされておらず、乾燥して丸まってきているためかとも思えた。それでも山頂が近づくほどに木々の青葉が茂ってきて、まさに森林浴をしている雰囲気になってきた。新緑の季節に雑木林をそぞろ歩きするのは、本当に心休まることだと思った。登山口から山頂まで25分。目的は山頂で昼食をとることだったので、山頂のベンチに座って昼休憩とした。裸木の季節も展望は少なかったが、若葉が茂る季節となってその少ない展望が更に少なくなっていた。僅かに的場山の方向がちらりと見えるだけだった。山頂で休んでいたのは20分ほど。この日は東隣のピークには向かわず、紀功碑の登山口に戻ることにした。但しこの下山では水田跡に向かうコースに入り、水田跡を通って紀功碑に戻ってきた。僅か70分ほどのミニハイキングだったが、期待通りに屋敷台の新緑を楽しめたのは良かった。ところで屋敷台で湿っている所と言えば水田跡辺りだけで、他は乾燥した地肌だったのだが、なぜかパートナーに山ヒルが貼り付くことがあった。紀功碑から登り始めて長くも歩かないうちのことで、こんな所にもヒルがいたのかと驚いてしまった。どうも宍粟に棲息する山ヒルがたつの市域まで南下してきたのではと思えたが、この分ではそのうちに播州南部の山でも山ヒル対策が必要になってくるのかと、少々心配になってきた。
(2015/6記)(2020/10改訂)
<登山日> 2015年5月23日 11:50紀功碑そばからスタート/12:15〜35屋敷台山頂/12:53水田跡/13:06エンド。
(天気) 曇り空。形の無い雲が空を覆っていた。山頂の気温は18℃で、南風が涼しかった。但し、少し湿っぽさあり。視界はうっすらとしていた。
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スタートは前回と同じく紀功碑のそばからだっ
緑の季節とあって雑木が冬とは違う姿を見せて
いた
但し曇り空だったので、沈んだ緑色だった
モチツツジは萎む花が多かったが、見頃もあった 水田跡には向かわず、真っ直ぐ山頂を目指した 山頂への道に入った
登るほどに周囲の緑が濃くなってきた 山上は牧場跡とあって、電気柵の名残があった 途中にベンチがあって、パートナーが一休みする
自然林が優しげな雰囲気を作っていた 頭上で咲く白い花はウツギだった また電気柵が現れた

 山頂が近づいた
 まさに森林浴だ
 った

 屋敷台の山頂に着
 いた 登山口から
 僅か25分だった
標識があり、紀功碑から950mだった 山頂のベンチに座って昼休憩とした 周囲の緑を眺めた
かろうじて的場山の頂が眺められた 下山は往路を戻ることにした ホオノキの若葉を見る
水田跡への道が分かれたので、そちらに入った こちらも優しい道だった 頭上にエゴノキの花を見る
これは炭焼き窯跡だった このコースにも電気柵の名残を見た 水田跡に出てきた
水田跡は棚田跡だった 水田跡から紀功碑に向かった 紀功碑の建つ登山口に下りてきた