波賀城が建つ城山を2022年7月29日に登ったとき、波賀城に着いたことに満足してしまい、そばの山頂に立つことをすっぽり忘れていた。そのことに気付いたのは下山を終えて次の山に向かっていたときだったので、もう後の祭りだった。その四日後は平日ながら休みだった。快晴の空を見て涼しさと展望のある山を登ってみたくなった。そして決めたのが日名倉山だった。日名倉山に向かうとなると波賀町上野経由となるので、城山の麓を通ることになる。そこで日名倉山を訪れる前に再度城山を訪れることにした。但し山頂を踏むのが目的なので、四日前のように麓から歩くようなことはせず、ほぼ山上となる波賀城の駐車場まで車を進めることにした。その駐車場に着いたときはまだ9時になっていない時間だった。そこからだと山頂まで僅か500mほどだった。四日前に来たばかりとあって、勝手知ったるとばかりにさっさと歩いて、10分ほどで波賀城の前に着いた。その波賀城の南側が一段高くなっており、そこが山頂だった。その山頂への道は実際は城の間近から始まっていたのだが、その道に気付かず南へと回り込むようにして山頂に立った。途中から適当に斜面を登ってだったが、山頂間近で遊歩道に出会った。山頂には小ぶりの神社が建っており、宍粟50名山の山名標柱が立っていた。そこは展望が無かったので、すぐに波賀城前に戻ることにした。その下山は山頂まで来ていた遊歩道を歩くことにした。その小径で下りてきて分かったことは、小径の起点は塀の陰になっていたことで一見分かり難くなっていた。波賀城の前はとびきりの展望地だった。四日前も十分に楽しんだが、この日は快晴とあって雲の陰は全く無く、最高の展望を楽しめることになった。山頂で10分ばかり過ごすと、またさっさと駐車場へと戻った。全く登山の要素は無く、純然たる城巡りをした思いを持って駐車場を後にした。
(2022/8記) |