たつの市の名山、亀山は登山道もはっきりとしており山頂に立つのは難しくないが、樹木の生長により年毎に山頂展望は悪くなっているので、段々と足が遠のくようになっていた。その亀山を好天に誘われて久々に登ろうと向かったのは2019年9月中旬のことだった。コースとしては馬立て登山口から大手道を登ることにした。
馬立登山口のそばは墓地になっており、そこの駐車スペースに車を止めた。そして姥塚古墳群の中を抜ける大手道へと入って行った。その古墳群の辺りの登山道は表土が流されたのか石ころが目立っており、歩き難くなっていた。暫く歩くうちに少しずつ歩き難さは解消され、登山道の傾斜が増してくると、ごく普通の山道を登るようになった。登山道はやや急傾斜のまま続き、ときおり展望が現れて東の風景が眺められた。シダが目立ってくるも登山道ははっきりしており、気にせず登って行けた。更に傾斜が増してくるとロープが張られるようになり、ときにロープを掴んで登った。主尾根に出る手前で緩やかな道になることがあったが、ほぼ傾斜のきつい登山道として尾根道に合流した。そこからは縦走路歩きで南へと向かうと、すぐに右手に亀池への道が分かれた。おのまま山頂へと向かっても簡単過ぎるので、亀池に寄り道することにした。縦走路から4分も歩けば亀池のそばに出た。しかも20メートルも下らないので、ごく気楽な寄り道だった。季節柄か池の水量はずいぶん減っていた。その亀池で15分ほどの休憩を済ませると、縦走路に戻って山頂を目指した。緩く下って途中に展望地があり、その先で緩く下りそして登り返して山頂へと近づいた。亀山の山頂には亀池から25分で到着となった。前回の2015年登山時ではごく僅かながら展望があったのだが、すっかり展望は消えており山頂は単なる通過点の雰囲気になっていた。そこで今少し歩こうと城山城跡へと向かった。山頂から更に南へと歩き、山頂と比べると少し下がった所に城跡はあった。ただそこは平坦な地形ながらほぼ植林地になっており、城跡の風情は無かった。そこで山頂へと引き返したが、展望の無い山頂では休憩をする気になれず、更に北へと戻って案内板が立つ位置で昼休憩とした。そこは山頂までの尾根筋では唯一の展望地で、広く東の風景が眺められた。その風景を楽しみながら昼食をとった。昼食を済ませると、後は馬立登山口へと戻って行った。亀池や展望地での昼休憩を入れても3時間ほどの軽いハイキングだった。
(2019/10記) |