2022年7月に入ったとき、「そうめんの里」に近い愛宕山を登ったが、「そうめんの里」から良く見えていたのが亀山だった。その亀山を眺めたとき気付いたのが、山頂から見て南東側に伐採地があることだった。その伐採地を訪れたくなった。向かったのは愛宕山登山から二週間後の7月23日のこと。亀山山頂へはいつもの通り馬立登山口からのコースとした。この日の空は前日の夕立によって空気が現れたのか、きれいな青空だった。馬立コースは始めこそ緩やかだったが、途中からは急坂登りが続くコースだった。その急坂登りとなって、馬立コースは夏場は敬遠すべきコースだったことを思い出した。とにかくゆっくり登ることを心がけたが、それでも岩場の展望地が現れる頃にはバテ気味になっていた。尾根コースとの合流点まで50分。尾根コースに合流すると、暫し横になって息が整うのを待った。後は南へと尾根道を歩いて行く。もう易しい尾根歩きだったが、それでも山頂との標高差はまだ80mほどあった。またバテ気味になって山頂に着いた。そこは以前のままに展望は悪かった。そこからは伐採地を求めて南へと下って行く。その下りだったが、緩やかな尾根と言っても蒸し暑さから体が重く感じられるようになっており、伐採地に向かいたい気持ちが萎んできた。それと上空はいつしか曇り空に変わっており、晴れの展望を楽しめそうになかった。そこで今回は伐採地に向かうのをあっさり諦めた。そして山頂へと引き返した。山頂では体を横たえて、ひたすら休むことに専念した。山頂は風こそ無いものの意外と涼しく、けっこう良い感じで休めた。下山は往路を戻るのみ。尾根筋を離れて馬立コースに入ると、再び急坂だった。滑らぬことに注意しながらゆっくりと下ったが、蒸し暑さもあってか大量の汗をかきながらとなった。麓に下りてきたときは、またまたバテ気味になっていた。ところで駐車場に着いたとき、山ヒルが靴に着いているのを見た。ズボンの裾をめくると、残念なことに一匹が血を吸っていた。これで二週連続で山ヒルの被害を受けたことになった。どうやら下山で沢沿いを歩くようになった辺りで付かれたと思えた。播州南部まで山ヒルの生息域が広がってきたようだった。
(2022/8記) |