TAJIHM の 兵庫の山めぐり <南但馬 
 
金梨山    かなしやま 464.4m 朝来市
 
1/2.5万地図 : 但馬竹田
 
【2021年5月】 No.3 2021-74(TAJI&HM)
 
    俵米橋のそばより  2021 / 5

 金梨山には過去2回登っていたが、いずれも南尾根を登ってだった。その金梨山へのコースとして西麓側からの金梨山大権現コースが紹介されているのを見て登ってみたくなった。向かったのは2021年5月3日。ゴールデンウィークの最中だった。兵庫県にはコロナ禍による緊急事態宣言が出ており、政府より外出自粛が呼びかけられていたが。鄙な山を登るのであり人と接することはまず無かろうと考えて、快晴が予想されたこの日に実行した次第だった。
 天気予報通りと言うか、朝来市の空には雲の欠片も無く青空が広がっていた。ネットから得た情報により、車は諏訪橋に近い広い路肩スペースに駐車とした。そばに「うどん一心」があり、その駐車場からは少し離れた位置だった。駐車地点からは竹田城跡が見上げるようにして眺められた。まずは国道312号線の路肩を北へと諏訪橋まで歩いた。諏訪橋東詰の交差点まで来ると、金梨山側より小径が始まっており、入口に金梨山大権現の標識が立っていた。ネット情報が無ければ見過ごしてしまいそうだった。その小径は山裾を巡る道で、ほぼ平坦だった。右手には竹田の町並みが見えていた。左手は送電線経路のようで、奥多々良木出石線32番鉄塔、31番鉄塔と見た。その31番鉄塔の先で小さな鳥居が現れると、そこにも金梨山大権現の標識があり、山裾を離れて山頂方向へと斜面を登るようになった。やや急斜面を登って行くのだが、尾根筋ははっきりしておたず登山道を見極めながら登った。周囲は自然林が広がっており、今は新緑の世界だった。若葉が陽射しに輝いていた。ときおり展望が現れて、生野高原や竹田城跡が眺められた。尾根の傾斜が増してくると、登山道はジグザグ道となったので、登るきつさは軽減されていた。標高400m辺りまで来ると、登山道は巻き道となって西面側から南面側へと回り込んだ。そして再び山頂へと向かい出すと、岩が多くなり石垣の前に出た。その石垣を回り込んでその上に出ると、大きな岩室が現れた。そこが金梨山大権現だった。二度目なのだが以前の記憶はほぼ曖昧になっており、その岩の迫力に改めて圧倒された。そこは展望も良く、近くの岩の上に立つと、南西の生野高原から北西の大倉部山まで広く眺められた。そこからも竹田城跡が見下ろす形で眺められた。金梨山大権現からは標識は無くなるも赤テープは続いており、それを追うとヤブに会うことも無く、無難に登って行けた。そして金梨山大権現から4分で山頂到着となった。山頂は木々に囲まれているため展望は無かった。ただ休むだけだったが、強いて展望を探せば木々の隙間から粟鹿山が確認出来た。その金梨山山頂から北西尾根に入れば登山口へと下って周回コースに出来るようだったが、この日は金梨山大権現コースを登るのが目的だったので、帰路も同じコースを歩くことにした。いわゆるピストン登山である。金梨山大権現の前へと戻り、巻き道コースへ、そして急坂へと、赤テープと標識に従って忠実の登山道を下った。駐車地点に戻って来たのは11時35分のこと。昼が近いとあって「うどん一心」は既に開店しており、駐車場は満車で路肩スペースまで車が止まっていた。金梨山登山が目的なら「うどん一心」からは離れて駐車すべきのようだった。
(2021/5記)
<登山日> 2021年5月3日 9:10諏訪橋の近くよりスタート/9:13諏訪橋東詰登山口/9:28鳥居/10:04巻き道に入る/10:15〜28金梨大権現/10:32〜39山頂/10:42金梨大権現/11:19鳥居/11:35駐車地点エンド。
(天気) 快晴。上空に雲は無し。山頂の気温は15℃で、風が少しあった。空気はひんやりとしていた。視界は澄んでいた。
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駐車地点は、この
「うどんの一心」
からは少し離れた
路肩スペースとし


駐車地点からは古
城山が見上げるよ
うにして眺められ
た その麓には竹
田の家並みが広が

始めに北へと諏訪橋に向かって歩いた 諏訪橋の交差点の位置より山裾道が始まっていた 山裾道の入口に「金梨山大権現」の標識を見た
山裾道は平坦な道だった 近くに送電塔が見えたので立ち寄ると、奥多々良木出石線32番鉄塔だった 木漏れ日を受けながら歩いた

山裾に石垣を見る
ようになった そ
の辺りは棚田だっ
たと思われた

右手が開けるとき
があり、竹田城跡
を見た
また送電塔が現れた 31番鉄塔だった 小さな鳥居が現れた 鳥居のそばから山裾道を離れて山頂に向かい出した
はっきりしない尾根とあって赤テープを追って登った 新緑がまぶしかった 登山道はやや急傾斜で続いた

開けた所が現れた

そこからは南西方
向が眺められた

立つ位置を変える
と、生野高原も眺
められた

木々の隙間からな
がら、南向かいの
朝来山を見る

尾根歩きを続けた

西に展望が現れる
と、そこに竹田城
跡を見た
古城山の山上に広がる竹田城跡を見る 標高400m辺りで、巻き道に入った 西尾根側から南尾根側へと回り込む

北へと向かうよう
になった

石垣が現れると、
そこは回り込むよ
うにして上に向か
った
大岩のそばを通れば、その先が金梨山大権現だった 金梨山大権現が見えてきた 岩室の入口を見る

岩室の中を覗くと
小さな祠が置かれ
ていた

大権現に近い位置
に岩場があり、そ
こは展望地だった

南向かいの朝来山
を見る

朝来山の右手、南
西から西にかけて
は広々と眺められ


(←)
上の写真に写る生
野高原を大きく見


 (→)
  婆々山の辺りを大
  きく見る
物部山を大きく見る 足下に竹田の家並みを見る 大権現を離れて山頂に向かった 東へと歩く
北へと向かい出すと、尾根を歩くようになった 大岩のそばを通った 山頂が見えてきた

(←)
金梨山の山頂に着
いた 展望の無い
山頂だった

 (→)
  四等三角点(点名
  ・金梨山)を見る
金梨山の標識を見る 山頂で展望を探ると、木々の隙間から粟鹿山を見た 下山は往路を戻った
金梨山大権現の展望地に戻ってきた 巻き道を戻って行く 巻き道が終わって尾根筋に入った
新緑の尾根歩きを楽しんだ 見上げる緑もまぶしかった 鳥居が見えてきた
山裾道歩きに移った 登山口に戻ってきた 前方は大倉部山の尾根だった 「うどんの一心」の先の駐車地点が見えてきた