2022年8月19日は大雨の後の快晴だった。北から高気圧が張り出したため、夏場には珍しく空気はからっとしていた。その空気感を楽しもうと向かったのが国見山だった。夏でも無理なく登れること。山頂展望が良いこと。そして涼しい風が受けられそうに思えること。以上を考慮して選んだものである。この日は通院があったため、自宅を離れたときは10時が近い時間になっていた。国見山を選んだのは近場であることも理由の一つだったが、選択は正しかったようで10時40分には国見の森公園の駐車場に到着となった。夏休み中とあって駐車場は既に三割方は埋まっていた。前回は2番コースを登っており、この日も2番コースを登る予定だったので、勝手知ったる思いで登山口ゲートに向かった。ゲートを通り抜けるとその先の林道を横切って2番コースに入った。コース入口に山頂まで1.8kmの標識を見た。その2番コースの様子が変わっていた。コースの始めに崩壊地があるようで、すぐに迂回コースを登ることになった。迂回コースは植林地に作られていたが、長くも歩かず本コースに合流することになった。後は遊歩道と呼べそうなはっきりとした登山道を登って行くだけだった。この日の湿度は低いとあって、からっとした暑さだった。おかげでいつもほど汗をかくことは無かった。コースとしては国見の森公園から見ると北の方向へ登ることになり、途中では七本松休憩所に立ち寄った。そこはモノレール軌道と接する位置でもあった。休憩所からは少しモノレール軌道に沿って歩き、軌道から離れると一度谷筋へと下り坂になった。上り坂に移ると長い階段を登った。そこはコース中で一番しっかり登る所だった。その階段の途中で「展望台(山頂)まで700m」の標識を見た。急坂が終わると優しげな自然林の中を歩いた。そして右手から金谷コースが合流すると、もうそこから山頂までは100mだった。もう一度害獣除けゲートを通ると、山頂の展望台は目前となった。そしてほぼ一時間で山頂到着となった。展望台に入ると早速二階に上がった。一階もそうだが二階は期待通りに涼しい風を受けることになった。もう秋風と呼べそうなさらっとした風だった。この日の視界はクリアさこそ無かったがまずまず澄んでおり、展望も楽しめることになった。なお展望台には以前は無かった双眼鏡が置かれていたが、カバーが被せられていた。また小さな鐘が置かれていた。展望台では昼食もとって40分ほど過ごした。そして下山に移った。前回の下山は学習館へと歩いて、そこからはひたすら林道(1号コース)を戻ったのだが、この日は展望台に立つことが目的だったので、下山はすんなりと往路を戻ることにした。午後に入っているとあって午前の涼しさは薄れており、やはり夏の暑さだと感じながら下った。下山は50分とかからず国見の森公園に戻ってきた。
(2022/9記) |