初めての中山登山は1998年2月のことで、阪急電鉄の山本駅からスタートして山頂に立ち、そして清荒神駅へと下山した。登山道のそばにゴルフ場が見えたり、その境界のフェンス沿いを歩いたりして、あまり楽しい山とは思えなかった。そこでなかなか二度目を考えるまでには至らなかったのだが、15年が経ってみると記憶が薄れてきたことでもあり、別のコースで登ってみようとの気持ちが起きてきた。
二度目は2013年10月12日。この日はパートナーに車を使われてしまい足が無かった。そこで電車でアプローチ出来る山を考えたとき、中山の再訪を思い付いたものである。今回は往路は清荒神駅からのコースとして、下山は中山駅に下りて来るコースをとることにした。そのハイキングの様子は下の写真帳を見ていただきたいが、意外と楽しめたと言うのが正直な感想だった。清荒神駅からのコースは、清荒神を過ぎてからは里山らしい登山道となり、奥の院こそ賑わいがあったものの、その先は再び静かな山歩きとなった.展望こそ無かったものの、登山道の雰囲気は悪くなかった。山頂が近づくとフェンス沿いの道となって山歩きの雰囲気は少々損なわれたが、山頂は誰も居らず、静かなひとときを過ごすことが出来た。その山頂からは北に向かって展望があったものの、遠方は霞んでおり、北摂の山並みを楽しめなかったのは少し残念だった。そして下山は山頂近くから始まっていた中山寺へと続くコースをとったところ、このコースが意外と趣があった。天宮塚の近くでは大阪湾方向の展望が楽しめ、途中から沢沿いを歩くようになると岩伝いもありちょっぴり険しさが出てきた。市街地の近くの山なのに自然らしさがたっぷりあるのが面白かった。そして漸く樹林帯から抜け出すと散策路となり、いきなりと言った感じで中山寺の賑わいが現れた。その中山寺のそばに中山駅があった。ある意味、六甲山以上に街からすぐに自然に浸れる山だと思った。
(2013/11記)(2021/3改訂) |